お正月は、1月1日から始まる新しい年の最初の日です。日本では、この時期に家族が集まって、一年の健康や幸せを願います。昔から続いている習慣や行事がたくさんあり、それぞれに深い意味があります。
なぜ1月1日が特別なの?
1月1日は、新しい年が始まる日です。昔の日本では、太陽の動きや月の満ち欠けを基準にしてカレンダーを作っていました。この日を境に、新しい目標を立てたり、去年のことを振り返ったりする習慣があります。新しい年の始まりは、いわば人生の「リセットボタン」のようなもので、心機一転、がんばろうという気持ちになれる大切な日なのです。

はると
お正月って、ゲームのリセットボタンみたいなもんなんだな! よーし、今年はサッカーのレベル、めっちゃ上げるぞー!

ひまり
そうね! でも、セーブデータは消えないから、去年の反省を活かして、新しい目標を立てるのが大事よ!
お正月の準備
お正月を迎えるためには、いろいろな準備が必要です。その中でも特に大切なのが「大掃除」と「お正月飾り」です。
大掃除
大掃除は、家の中をきれいに掃除することです。一年間使った家をきれいにすることで、新しい年を気持ちよく迎えることができます。学校で年末に教室をみんなできれいにするのと同じように、家でも家族みんなで協力して掃除をします。
普段は手が届かない天井や、窓の上の方まで、ピカピカになるまで掃除します。大掃除をすると、「よし、新しい年も頑張るぞ!」という気持ちになりますよ。
お正月飾り
お正月には、特別な飾りをつけます。代表的なものに「門松」「しめ縄」「鏡餅」があります。
門松は、家の入り口に飾る松と竹を使った飾りです。松は冬でも緑を保つ強い木で、「長生き」や「繁栄」を象徴しています。竹は真っすぐに伸びて折れない強さがあり、「成長」や「強さ」を表しています。門松を飾ることで、神様が家に来てくれると言われています。
門松
しめ縄は、玄関や神棚に飾る縄で作った飾りです。神様の場所を示すしるしで、悪いものが入ってこないように守ってくれます。よく見ると、紙や木の飾りがついていて、それぞれに意味があります。
しめ縄
鏡餅は、二段に積んだ丸い餅の上にみかんを乗せた飾りです。家の中の神棚や床の間に飾ります。丸い形は「鏡」に似ていることから名付けられました。昔は鏡が円形だったんですよ。鏡餅の二段重ねは、年を重ねていくことや、家族の繁栄を願う気持ちが込められています。
鏡餅
お正月の食べ物
お正月には特別な食べ物があります。その中でも代表的なのが「おせち料理」と「お雑煮」です。
おせち料理
おせち料理は、たくさんの種類のおかずが詰まった重箱に入った料理です。それぞれのおかずには意味があり、例えば「黒豆」は健康、「数の子」は子孫繁栄を願っています。家族みんなで囲んで食べることで、一年の幸せを願います。
おせち料理の具材は色とりどりで見た目も華やかです。例えば:
- 黒豆:「まめに(健康で)働けるように」という願いが込められています
- 栗きんとん:黄金色で、お金や財宝を表します
- 数の子:たくさんの卵が入ったニシンの卵で、子孫が増えるようにという願いがあります
- 昆布巻き:「よろこぶ」に通じることから、喜びが訪れるようにと願います
- えび:腰が曲がるまで長生きできるようにという願いがあります
- れんこん:穴が開いていることから、「見通しがきく」という意味があります
おせち料理

はると
おせち料理って、いろいろ意味があるのは分かったけど、俺、やっぱりカレーが一番好きだな!

ひまり
もう、はるとったら…。でも、おせち料理の栗きんとんは、黄金色でお金持ちになれるって意味があるのよ。少しは食べてみたら?
お雑煮
お雑煮は、餅を使った汁物です。地域によって味付けや具材が違いますが、餅が入っているのは共通しています。餅は「長持ちする」という意味があり、一年中健康でいられるようにという願いが込められています。
例えば、東京などの関東地方では、四角い餅を醤油味の澄んだスープで煮たお雑煮が多いです。大阪や京都などの関西地方では、丸い餅を白みそのスープで煮たお雑煮が一般的です。あなたの住んでいる地域のお雑煮はどんな味ですか?
お雑煮
お正月の楽しみ方
お正月には、さまざまな楽しみ方があります。家族や友達と一緒に過ごす特別な時間です。
初詣
初詣は、新年になって初めて神社やお寺に行くことです。ここでは一年の健康や幸せをお祈りします。神社では「お賽銭」を入れて、「二礼二拍手一礼」という作法で拝みます。
お賽銭は神様への感謝の気持ちとして捧げるお金のことです。「賽銭箱」に入れることで神様に届けられます。金額はいくらでも良いですが、5円玉(ご縁)は「ご縁がありますように」という願いを込めて人気があります。
二礼二拍手一礼は神社での正しい拝み方です。「二回礼をする」、「二回手を叩く」、「もう一回礼をする」という順番で行います。お参りの時には、「今年も健康で過ごせますように」「勉強が上手くいきますように」など、自分の願い事を心の中で唱えます。
初詣では、おみくじを引くのも楽しみの一つです。「大吉」が出ると嬉しいですね。もし「凶」が出ても、神社の木に結んでおくと、悪いことが起こらないと言われています。
初詣
お年玉
お年玉は、お正月に子どもたちがもらえるお小遣いです。親戚のおじさんやおばさん、おじいちゃんやおばあちゃんからもらうことが多いです。お年玉は、小さなポチ袋に入れてもらいます。ポチ袋には、干支(その年の動物)や縁起の良い模様が描かれていることが多いです。
お年玉をもらったら、「ありがとうございます」とお礼を言うのを忘れないでくださいね。もらったお金は、欲しいものを買うのも良いですが、一部を貯金して将来の夢のために使うのも良い考えです。
お年玉
伝統的な遊び
お正月には、昔ながらの遊びを楽しむ習慣があります。代表的なものをいくつか紹介します。
凧揚げは、紙で作った凧に糸をつけて、風に乗せて空高く揚げる遊びです。凧が高く上がるほど、その年の運気も上がるとされています。
こま回しは、木や金属で作られたこまを紐で回す遊びです。上手に回せると長い時間回り続けます。回すのが難しいですが、練習すればできるようになりますよ。
羽根つきは、羽根のついた円形の物を羽子板で打ち合う遊びです。二人で向かい合って羽根を落とさないように打ち続けます。何回続けて打てるか競争するのも楽しいですね。
福笑いは、目隠しをして顔のパーツ(目、鼻、口など)を置く遊びです。完成した顔がとても面白くなることが多く、みんなで大笑いできます。
凧あげ
カルタ取り
カルタ取りは、読み札と取り札を使った遊びです。特に「いろはカルタ」と「百人一首」が有名です。
いろはカルタは、「い」から始まる「犬も歩けば棒に当たる」など、ことわざや言い回しが書かれたカルタです。読み手が読み札を読み上げ、参加者はそれに対応する絵札を早く取った人が勝ちです。
百人一首は、百人の歌人の和歌が書かれたカルタです。読み上げられた上の句を聞いて、下の句が書かれた札を早く取ります。歴史のある伝統的な遊びですが、覚えるのが難しいので、小学生向けの簡単なバージョンもあります。
カルタ取り
年賀状
年賀状は、新年のお祝いメッセージを送るはがきです。「あけましておめでとうございます」という言葉とともに、その年の干支の絵や家族の写真などを載せて送ります。
年賀状は、12月中に投函すると、1月1日に相手に届くように郵便局が配達してくれます。最近では、スマートフォンやパソコンでデザインして印刷するサービスもありますが、手書きの年賀状は心のこもった贈り物になります。
自分で年賀状を作る場合は、色鉛筆や絵の具を使って干支の絵を描いたり、折り紙を貼り付けたりと、オリジナルの年賀状を作ることができます。一年に一度の特別なお手紙なので、丁寧に作るとよいでしょう。
お正月クイズ!
お正月について学んだことを確認してみましょう!以下のクイズに挑戦してみてください。
- 問題:お正月の飾りで、松と竹を使ったものは何でしょう?
ヒント:家の入り口に飾ります
答え:門松
- 問題:お雑煮に入っている、伸びる食べ物は何でしょう?
ヒント:お正月に欠かせない食べ物です
答え:お餅
- 問題:神社でお賽銭を入れた後の正しい拝み方は「二礼二拍手何礼」?
ヒント:最後は一回だけ…
答え:一礼
まとめ
お正月は、日本の大切な伝統行事です。新しい年の始まりを祝い、家族や友達と楽しい時間を過ごします。
お正月の準備から、特別な食べ物、初詣、遊びまで、さまざまな風習があります。それぞれに深い意味があり、健康や幸せを願う気持ちが込められています。
昔からの伝統を大切にしながらも、時代とともに少しずつ変わってきたお正月。あなたの家では、どんなお正月を過ごしていますか?家族と一緒に、自分たちだけの特別なお正月の思い出を作ってみてくださいね。

はると
お正月クイズ、簡単だったぜ! 門松って、神様が来るための目印なんだろ? 俺んちにも、でっかい門松立てて、神様にいっぱい来てもらおうかな!

ひまり
あら、はると、すごいじゃない! 神様は、きっと、頑張ってる人のところに来てくれると思うわよ。
新しい年が、あなたにとって素晴らしい一年になりますように。
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