小学生でもわかる！「クリスマスのひみつ」

こんにちは！もうすぐ12月がつ、街まちはキラキラときれいなイルミネーションで飾かざられる季節きせつがやってきますね。「クリスマス」というと、みんなは何なにを思おもい浮うかべますか？サンタクロース？プレゼント？おいしいケーキ？

クリスマスは毎年まいとし12月25日に世界中せかいじゅうでお祝いわいされる特別とくべつな日ひです。でも、どうしてクリスマスをお祝いわいするのか、サンタクロースはどんな人ひとなのか、プレゼントにはどんな意味いみがあるのか、知しっていますか？この記事きじでは、クリスマスについてのいろいろなひみつを紹介しょうかいします。さあ、いっしょにクリスマスのことを楽たのしく学まなんでいきましょう！

クリスマスの由来ゆらい

クリスマスは、イエス・キリストという人ひとの誕生日たんじょうびをお祝いわいする日ひです。イエス・キリストは約やく2000年ねん前まえに生うまれた人ひとで、人々ひとびとに「人ひとを思おもいやること」や「平和へいわの大切たいせつさ」を教おしえました。

イエス・キリストの誕生たんじょうはとても特別とくべつな出来事できごとだったので、その日ひを記念きねんして「クリスマス」というお祝いわいが始はじまりました。「クリスマス」という言葉ことばは、「キリストのミサ（おいのり）」という意味いみです。

キリスト教きょうとクリスマス

クリスマスは、もともとキリスト教きょうというしゅうきょうのお祭まつりでした。キリスト教きょうを信しんじる人ひとたちは、クリスマスの日ひに教会きょうかいに行いってお祈いのりをします。

でも今いまでは、キリスト教きょうを信しんじていない人ひとたちも、クリスマスを楽たのしむようになりました。日本にっぽんでも、クリスマスツリーを飾かざったり、プレゼントを交換こうかんしたり、ケーキを食たべたりしますね。これは、クリスマスの楽たのしさや、人ひとと人ひととのつながりを大切たいせつにする気持きもちが、世界中せかいじゅうの人々ひとびとに広ひろがった証拠しょうこなんです。

どうして12月25日なの？

「イエス・キリストは12月25日に生うまれたの？」と思おもった人ひともいるかもしれませんね。実じつは、イエス・キリストが正確せいかくにいつ生うまれたのかは、分わかっていないんです。

昔むかしのローマ帝国ていこくでは、12月25日頃ごろに「冬至とうじ」という、一年いちねんで最もっとも昼ひるの時間じかんが短みじかくなる日ひがあり、そのあとから日ひが長ながくなっていくことを祝いわうお祭まつりをしていました。キリスト教きょうが広ひろまったとき、この冬ふゆのお祭まつりとイエス・キリストの誕生日たんじょうびを一緒いっしょにして、12月25日がクリスマスになったといわれています。

みなさんは、誕生日たんじょうびが近ちかい友達ともだちや家族かぞくと一緒いっしょにお祝いわいすることがありますか？それと似にたような感かんじで、昔むかしの人ひとたちは冬ふゆのお祭まつりとイエス・キリストの誕生日たんじょうびを一緒いっしょにお祝いわいすることにしたんですね。

サンタクロースのひみつ

クリスマスと言いえば、サンタクロース！白しろいひげをはやした赤あかい服ふくのおじいさんが、トナカイが引ひくソリに乗のって、世界中せかいじゅうの子こどもたちにプレゼントを届とどけてくれます。でも、サンタクロースは本当ほんとうにいるのでしょうか？そして、どうやって一晩ひとばんで世界中せかいじゅうの子こどもたちにプレゼントを配くばるのでしょうか？

聖せいニコラウスからサンタクロースへ

サンタクロースのモデルになったのは、「聖せいニコラウス」という人ひとです。聖せいニコラウスは今いまから約やく1700年ねん前まえ、トルコのあたりで生うまれた神父しんぷさん（教会きょうかいのお坊ぼうさん）で、とても優やさしい人じんでした。

聖せいニコラウスは、困こまっている人ひとや子こどもたちに、こっそりプレゼントをあげていたそうです。特とくに有名ゆうめいなのは、貧まずしくてお嫁よめに行いくためのお金かねがなかった3人にん姉妹しまいのために、夜よるの間あいだに窓まどから金貨きんかの入はいった袋ふくろを投なげ入いれてあげたというお話はなしです。この聖せいニコラウスの優やさしい行おこないから、クリスマスにプレゼントを贈おくる習慣しゅうかんが生うまれたんですね。

「聖せいニコラウス」の名前なまえが、オランダ語ごで「シンタクラース」と呼よばれるようになり、それがアメリカに伝つたわって「サンタクロース」になりました。

赤あかい服ふくとトナカイのひみつ

みんなが知しっている赤あかい服ふくを着きたサンタクロースの姿すがたは、どうやって広ひろまったのでしょうか？

19世紀（今いまから約やく200年ねん前まえ）のアメリカで、クレメント・クラーク・ムーアという詩人しじんが「クリスマスの前まえの夜よる」という詩しを書かきました。この詩しに、8頭とうのトナカイに引ひかれたソリに乗のって、煙突えんとつから家いえに入はいってくるサンタクロースが登場とうじょうします。この詩しがとても人気にんきになって、サンタクロースのイメージが広ひろまりました。

そして1930年代に、コカ・コーラという飲のみ物ものの会社かいしゃが、赤あかと白しろの服ふく（コカ・コーラのイメージカラー）を着きたサンタクロースの広告こうこくを作つくりました。これが大だいヒットして、赤あかい服ふくを着きたサンタクロースのイメージが世界中せかいじゅうに広ひろがったんです。

ちなみに、赤鼻あかはのトナカイ「ルドルフ」は、1939年ねんに百貨店ひゃっかてんのモンゴメリー・ワードの広告こうこくのために作つくられたキャラクターなんですよ。ルドルフは仲間なかまはずれにされていましたが、その赤あかく光ひかる鼻はなのおかげで、霧きりの深ふかい夜よるにサンタクロースのソリを導みちびくヒーローになりました。

サンタクロースはどうやってプレゼントを配くばるの？

サンタクロースは、どうやって一晩ひとばんで世界中せかいじゅうの子こどもたちにプレゼントを届とどけるのでしょうか？これは、サンタクロースの最大さいだいのひみつです。

世界せかいには24の時間帯じかんたい（タイムゾーン）があります。サンタクロースは、それぞれの地域ちいきのクリスマスイブの夜よるにプレゼントを配くばります。つまり、24時間かけて世界せかいを一周いっしゅうするんです。それでも大変たいへんな仕事しごとですよね。

サンタクロースの住処すみかは、フィンランドのラップランドという北きたの地方ちほうにあると言いわれています。そこには「サンタクロース村むら」があり、一年いちねん中じゅう、世界中せかいじゅうからの手紙てがみを読よんだり、プレゼントの準備じゅんびをしたりしているそうです。

もしサンタクロースに手紙てがみを書かきたいなら、「Santa Claus, Santa Claus Village, FIN-96930 Arctic Circle, Finland（サンタクロース、サンタクロース村むら、フィンランド）」という住所じゅうしょに送おくることができますよ。でも、日本にっぽんからだと遠とおいので、近ちかくのデパートのサンタクロースポストに投函とうかんするという方法ほうほうもあります。

プレゼントの意味いみ

クリスマスにはなぜプレゼントを贈おくり合あうのでしょうか？それには、いくつかの意味いみがあります。

聖せいニコラウスのやさしさから学まなぶ

先さきほどお話はなししたように、聖せいニコラウスが困こまっている人々ひとびとに贈おくり物ものをしたことから、クリスマスにプレゼントを贈おくる習慣しゅうかんが始はじまりました。聖せいニコラウスのように、私わたしたちも人ひとを思おもいやる気持きもちを持もち、人ひとを助たすけることの大切たいせつさを学まなぶために、プレゼントを贈おくるのです。

家族かぞくや友達ともだちとの絆きずなを深ふかめる

プレゼントを選えらぶとき、「この人ひとは何なにが好すきかな？」「何なにが喜よろこぶかな？」と考かんがえますよね。そうやって相手あいてのことを考かんがえることで、その人ひとのことをもっとよく知しることができます。

また、プレゼントをもらった人ひとが「ありがとう」と笑顔えがおになると、贈おくった人ひとも幸しあわせな気持きもちになりますね。このように、プレゼントを通つうじて、家族かぞくや友達ともだちとの絆きずなを深ふかめることができるのです。

みんなは、誰だれにどんなプレゼントをあげたいですか？また、どんなプレゼントがもらいたいですか？

自分じぶんへのご褒美ほうびも大切たいせつ

一年間いちねんかん、学校がっこうや習ならい事ごと、お手伝てつだいなど、いろいろなことを頑張がんばったみなさん。自分自身じぶんじしんにも「よく頑張がんばったね」と言いってあげて、何なにか特別とくべつなものを買かったり、作つくったりするのも良よいですね。それが、来年らいねんも頑張がんばるための元気げんきになりますよ。

世界せかいのクリスマスの過すごし方かた

クリスマスは世界中せかいじゅうでお祝いわいされていますが、国くにや地域ちいきによって過すごし方かたは少すこしずつ違ちがいます。世界せかいの友達ともだちは、どんなクリスマスを過すごしているのでしょうか？

日本にほんのクリスマス

日本にっぽんでは、クリスマスにはケーキを食たべたり、フライドチキンを食たべたりする家庭かていが多おおいですね。特とくにケーキは「クリスマスケーキ」として、いちごをのせた生なまクリームのケーキが定番ていばんです。これは日本にっぽん独自どくじの文化ぶんかで、外国人がいこくじんからすると「なぜクリスマスにケーキを食たべるの？」と不思議ふしぎに思おもわれることもあるんですよ。

また、恋人こいびと同士どうしがデートをしたり、家族かぞくでプレゼントを交換こうかんしたり、キラキラ光ひかるイルミネーションを見みに行いったりするのも日本にほんのクリスマスの楽たのしみ方かたです。

アメリカのクリスマス

アメリカでは、家族かぞくみんなで集あつまって大おおきな食事しょくじ会かいをします。テーブルの真まん中なかには、大おおきな七面鳥しちめんちょう（ターキー）の丸焼まるやきが置おかれ、まわりにはマッシュポテト、グリーンビーンキャセロール（いんげん豆まめの煮込にこみ）、クランベリーソースなどが並ならびます。デザートには、パンプキンパイやアップルパイを食たべることが多おおいです。

クリスマスの朝あさ、子こどもたちは早起はやおきして、クリスマスツリーの下したに置おかれたプレゼントを開あけるのを楽たのしみにしています。また、クリスマスイブや当日とうじつに、教会きょうかいに行いって特別とくべつなミサ（おいのり）に参加さんかする家族かぞくも多おおいです。

ドイツのクリスマス

ドイツでは、クリスマスまでの期間きかんを「アドベント」と呼よび、特別とくべつな過すごし方かたをします。「アドベントカレンダー」は、12月1日から24日までの日数にっすうを数かぞえるカレンダーで、毎日まいにち一ひとつずつ窓まどやポケットを開あけると、中ちゅうからチョコレートやおもちゃなどが出でてくるものです。子こどもたちは、毎日まいにち一ひとつずつ開あけながらクリスマスを待まち遠どおしく思おもいます。

また、ドイツの街まちには「クリスマスマーケット」が開ひらかれます。ここでは、手作てづくりのクリスマスグッズやお菓子かし、温あたたかい飲のみ物もの（グリューワイン）などが売うられていて、とても賑にぎやかです。小ちいさな木きの小屋こやがたくさん並ならんでいて、夜よるはライトアップされるので、まるでおとぎ話ばなしの世界せかいに入はいったような気分きぶんになりますよ。

フィンランドのクリスマス

フィンランドは、サンタクロースの本拠地ほんきょちとして知しられています。フィンランド北部ほくぶのラップランド地方ちほうには「サンタクロース村むら」があり、一年いちねん中じゅうサンタクロースに会あうことができます。

フィンランドの子こどもたちは、クリスマスイブの夜よるに暖炉だんろの前まえやベッドの横よこに靴下くつしたや靴くつを置おきます。すると、夜よるの間あいだにサンタクロースがやってきて、その中なかにプレゼントを入いれてくれるのです。朝あさ起おきて靴下くつしたを確認かくにんするのは、とてもわくわくする瞬間しゅんかんですね。

また、フィンランドでは「サウナ」という蒸むし風呂ぶろに入はいってからクリスマスの食事しょくじをするという習慣しゅうかんもあります。クリスマスの食事しょくじには、ハムやサーモン、ポテト料理りょうり、特製とくせいのパンなどが並ならびます。

クリスマスの楽たのしみ方かた

クリスマスは、家族かぞくや友達ともだちと一緒いっしょに楽たのしむ特別とくべつな日ひです。どんな風ふうに過すごせば、もっと楽たのしいクリスマスになるでしょうか？

クリスマスの飾かざりつけ

クリスマスの飾かざりつけは、クリスマスの雰囲気ふんいきを作つくるのにとても大切たいせつです。クリスマスツリーを飾かざったり、玄関げんかんにリースを飾かざったり、窓まどにイルミネーションをつけたりすると、お家うちがクリスマス一色いっしょくになりますね。

クリスマスツリーには、色いろとりどりのオーナメント（飾かざり）をつけます。星ほしや天使てんし、ボール、キャンディの形かたちをしたオーナメントなど、いろいろな形かたちがあります。ツリーの一番いちばん上うえには、星ほしや天使てんしを飾かざることが多おおいです。

また、手作てづくりの飾かざりを作つくるのも楽たのしいですよ。色紙いろがみで雪ゆきの結晶けっしょうを切きり抜ぬいたり、松まつぼっくりに絵えの具ぐで色いろをつけたり、オリジナルのオーナメントを作つくったりしてみましょう。

クリスマスカードを送おくろう

クリスマスカードを送おくるのも、クリスマスの楽たのしい習慣しゅうかんの一ひとつです。特とくに、遠とおくに住すんでいる家族かぞくや友達ともだちに、自分じぶんの気持きもちを伝つたえるのにぴったりです。

市販しはんのクリスマスカードを買かってもいいですし、自分じぶんで作つくってもいいですね。折おり紙がみや色紙いろがみ、シールなどを使つかって、世界せかいに一ひとつだけのクリスマスカードを作つくりましょう。メッセージには、「いつもありがとう」「元気げんきでいてね」など、相手あいてを思おもう気持きもちを書かくと喜よろこばれますよ。

クリスマスの料理りょうりを楽たのしもう

クリスマスには、特別とくべつな料理りょうりを食たべるのも楽たのしみの一ひとつです。家族かぞくみんなで料理りょうりを作つくれば、さらに楽たのしいクリスマスになりますね。

例たとえば、クリスマスクッキーを作つくってみましょう。星ほしやツリー、トナカイの形かたちの型かたで抜ぬいて、色いろとりどりのアイシング（砂糖さとうの飾かざり）でデコレーションすると、かわいいクッキーができあがります。友達ともだちや家族かぞくへのプレゼントにもぴったりですよ。

また、ホットチョコレートやジンジャーブレッドハウス（お菓子の家おかしのいえ）など、クリスマスならではのお菓子かしや飲のみ物ものを楽たのしむのもいいですね。

まとめ：心温こころあたたまるクリスマスを過すごそう！

クリスマスは、イエス・キリストの誕生たんじょうをお祝いわいする日ひから始はじまり、今いまでは世界中せかいじゅうの人々ひとびとが、家族かぞくや友達ともだちと一緒いっしょに楽たのしむ特別とくべつな日ひになりました。サンタクロースのモデルとなった聖せいニコラウスの優やさしさにならって、私わたしたちも人ひとを思おもいやる気持きもちを大切たいせつにしましょう。

クリスマスの過すごし方かたは国くにや地域ちいきによって違ちがいますが、どこでも「人ひとと人ひととのつながり」や「感謝かんしゃの気持きもち」を大切たいせつにしているという点てんは同おなじです。

今年ことしのクリスマスは、家族かぞくや友達ともだちと一緒いっしょに、飾かざりつけをしたり、カードを送おくったり、特別とくべつな料理りょうりを作つくったりして、素敵すてきな思おもい出でを作つくりましょう。そして、プレゼントを通つうじて、「ありがとう」や「大好だいすき」という気持きもちを伝つたえ合あいましょう。

クリスマスについていろいろなことを知しると、もっとクリスマスが楽たのしくなりますね。みなさんにとって、今年ことしのクリスマスが、心温こころあたたまる特別とくべつな日ひになりますように！