はじめに
夏はプールに入りたくなるくらい暑いのに、冬になると息が白くなって雪が降るほど寒くなりますよね。
「どうしてこんなに気温が変わるんだろう?」 「夏は地球が太陽に近づいて、冬は遠くへ離れるからじゃないの?」
そんなふうに考えたことはありませんか? ストーブに近づけばあたたかくなり、離れれば寒くなるのとお同じように思えますよね。
でも実はこれ、大間違いなんです! なんと日本がある場所では、1年の中で一番太陽に近いのは「冬(1月)」だということがわかっています。
「ええっ!?太陽に近いのに、どうして冬は寒いの?」と驚きますよね。 季節が変わる本当の理由は、太陽との距離ではなく、地球のちょっぴりおかしな「首かしげ」と太陽のまわりを回る動きにありました。
今回は、夏が暑くて冬が寒い本当の理由と、世界中の季節のふしぎをいっしょに解き明かしていきましょう!
夏はグラウンドにいるだけで汗びっしょりなのに、冬は手がかじかんでパスもトラップもうまくできないんだよな。太陽が近づいたり離れたりしてるんじゃないのか?
ふふ、そう思っちゃうわよね。でも実は太陽との距離は関係ないのよ。学校の理科でも習うけれど、地球には面白い秘密が隠されているの!
季節ってどんなもの? 日本の「四季」のふしぎ
日本には、春・夏・秋・冬という4つの季節(四季)があります。3か月ごとに季節が順番にめぐってくる国は、世界の中でもめずらしく、とても表情が豊かです。
それぞれの季節には、どんな特徴があるか思い出してみましょう。
- 春(3月〜5月):桜の花が咲き、ぽかぽかと暖かい風が吹きます。冬眠していた生き物たちが目を覚まし、新しい学年がスタートする季節です。
- 夏(6月〜8月):太陽がギラギラとまぶしく照りつけ、青空に入道雲がもくもくと広がります。プールや花火、夏休みなど楽しいイベントがいっぱいです。
- 秋(9月〜11月):涼しくて過ごしやすい風が吹き、山や公園の木々の葉が赤や黄色に美しく色づきます。おいしいお米やくだものがたくさん実る「味覚の秋」でもあります。
- 冬(12月〜2月):木枯らしがピューピューと吹き、朝起きるのがつらいほど冷え込みます。吐く息が真っ白になり、地域によっては一面の銀世界で雪遊びが楽しめます。
このように、季節が変わると気温が変わるだけでなく、咲く花や見かける昆虫、さらには給食や食卓に並ぶ食べ物の「旬」までガラリと変わります。
当たり前のようにやってくる4つの季節ですが、いったいどのような仕組みで生まれているのでしょうか?
俺は断然、夏が好きだな!プールもあるし、アイスもうまいし、夕方までたっぷりサッカーができるじゃん!
私は春の桜や秋の紅葉も大好きよ。季節ごとに景色やおいしい食べ物が変わるのって、すごく素敵なことよね。
夏が暑くて冬が寒いのはなぜ?太陽とのキョリのウソ
「夏が暑くて冬が寒いのはなぜ?」と聞かれたら、多くの大人は「夏は地球が太陽に近くて、冬は遠いからだよ」と答えてしまうかもしれません。
でも、それは科学的に見ると完全な思い込みです!
地球は太陽のまわりを少しだけつぶれた円(だ円)を描いて回っています。そのため、たしかに太陽に近づく時期と離れる時期があります。
ところが、実際の距離を調べてみると、びっくりする事実が明らかになります。
太陽との
距離:
約1
億5200
万キロメートル
太陽から
一番【
遠い】のに、
日本は
猛暑で
汗だく!
太陽との
距離:
約1
億4700
万キロメートル
太陽に
一番【
近い】のに、
日本は
真冬で
雪が
降る!
なんと、日本が一番暑い7月は、地球が太陽から一番遠く離れている時期なのです。逆に、一番寒い1月は、太陽に一番近づいている時期なのです。その差は約500万キロメートルもあります。
ストーブの目の前まで近寄っているのにブルブル震えて、ストーブから離れた部屋のすみにいるのに汗をかいているような状態です。不思議だと思いませんか?
つまり、「太陽との距離」は、季節の暑さや寒さにはほとんど関係がないのです。
では、何が原因なのでしょうか? 本当の理由は、次のふたつが組み合わさっていることにあります。
- 地球がまっすぐ立っておらず、約23.4度「首をかしげて」傾いていること(地軸の傾き)
- 首をかしげた姿勢のまま、太陽のまわりを1年かけてぐるりと回っていること(公転)
この「首をかしげた姿勢」こそが、季節を生み出す最大の秘密です。
ええっ!?冬のほうが太陽に近いの!?ストーブの目の前にいるのに凍えてるみたいなもんじゃん、意味がわからないぞ!
ふふ、びっくりよね。距離の差は宇宙の広さから見るとほんの少しなの。大切なのは距離じゃなくて、地球の「傾き」なのよ!
太陽の光のシャワー!「当たり方」と「昼の長さ」のひみつ
地球の真ん中を南北に貫く回転の軸を「地軸」と呼びます。
地球は、コマのように自分で1日1回クルクル回りながら(自転)、太陽のまわりを1年かけて回っています(公転)。
この地軸が、まっすぐ垂直ではなく約23.4度傾いているのです。
地球が首をかしげたまま太陽のまわりを回ると、日本の季節にとって決定的なふたつの変化が起こります。
太陽の光が当たる「角度」が変わる!
暗い部屋で、懐中電灯の光を壁に当ててみてください。
- 懐中電灯を壁の正面(真上)から真っ直ぐ照らすと、光は小さな円にギュッと集って、とてもまぶしくなります。
- 懐中電灯をナナメに傾けて照らすと、光が大きく広がって、ぼんやりと薄暗くなります。
夏になると、日本がある北半分(北半球)が太陽のほうへおじぎするように傾きます。そのため、太陽が頭の真上近くまで高く昇り、強い光がギュッと集中して地面に突き刺さります。だから地面が焼けるように熱くなるのです。
反対に冬になると、日本は太陽と反対側にのけぞるように傾きます。太陽は低い空を通り、光がナナメから浅く当たるため、光のエネルギーが広がって薄まってしまいます。だから地面があまり暖まらないのです。
太陽が出ている「昼の長さ」が変わる!
もうひとつの大切な変化は、昼と夜の長さです。
夏は太陽のほうに傾いているため、太陽が空のうんと高いところを通ります。昇ってから沈むまでの道が長くなるので、昼の時間がとても長くなります(夏至の日は昼が約14時間半!)。
冬は太陽と反対側に傾いているため、太陽が空の低いところを足早に通り過ぎます。そのため、昼の時間がとても短くなります(冬至の日は昼が約9時間45分!)。
夏は「強火のヒーターを長い時間つけっぱなしにした部屋」のように熱がどんどんたまっていきます。 冬は「弱火のヒーターを短い時間しかつけない部屋」のように、すぐに冷え切ってしまいます。
この「光の角度」と「昼の長さ」のダブルパンチによって、夏は暑く、冬は寒くなるのです!
なるほど!真上から強いシュートをドカンと叩き込まれるのが夏で、遠くから威力が落ちたボールがふわっと飛んでくるのが冬って感じだな!
すごい、サッカーにたとえるとイメージしやすいわね!昼が長い夏は太陽のパワーを浴びる時間が長いから、どんどん暑くなるのよね。
世界の季節はどうなってるの? 南半球と赤道のふしぎ
地球が23.4度首をかしげているということは、日本以外の場所ではどうなっているのでしょうか? 世界地図を広げてみると、とっても面白い現象が見つかります。
南半球は季節が「真逆」になる!
地球の赤道より南側にある「南半球」(オーストラリアやニュージーランド、ブラジルなど)では、日本と季節が正反対になります。
日本がある北半球が太陽のほうへ傾いて「夏」のとき、南半球は太陽と反対側に傾いているため「冬」になります。 逆に、日本が凍える「冬」のとき、南半球は太陽の光をたっぷり浴びる「夏」を迎えます。
そのため、オーストラリアではこんなびっくりする光景が見られます。
- 8月の真冬:雪山でスキーやスノーボードを楽しんでいる!
- 12月の真夏:クリスマスにサンタクロースが半袖・短パン姿でサーフボードに乗って海からやってくる!
Q. 日本が春のとき、オーストラリアは何の季節?
A. 正解は「秋」!日本で桜が咲いているころ、南半球では葉っぱが赤く染まる紅葉の季節を迎えているよ。
1年中ずっと夏の国、昼も夜も終わらない国
地球の場所によって、季節の現れ方はさらに変わります。
赤道の近く(シンガポールやケニアなど):
地球がどう傾いていても、赤道のまわりは1年中ほぼ真上から強い太陽の光が当たります。そのため、春や秋、冬がなく、1年中ずっと夏が続きます。
北極や南極の近く:
夏の間は、地球が太陽のほうへ傾きっぱなしになるため、夜になっても太陽が沈まない「白夜」が続きます。逆に冬の間は、太陽が地平線からまったく顔を出さない「極夜」になり、何週間も真っ暗な夜が続きます。
地球がちょこんと首をかしげているだけで、世界中にこれほど多彩な気候や文化が生まれているなんて、本当に面白いですよね。
半袖でサーフィンするサンタクロース、一度見てみたいな!クリスマスに海で泳げるなんて、なんかゲームの裏技みたいでワクワクするよな!
ふふ、地球って本当に不思議よね。地球が23.4度傾いてくれているおかげで、私たちはきれいな四季を楽しめているのね。
まとめ:季節のひみつノート
地球の季節がなぜ変わるのか、その謎は解けましたか? 最後に、今日学んだ大切なポイントをノートでおさらいしましょう!
📝 今日のまとめノート
1
暑さ寒さの原因は太陽との距離じゃない!日本は冬のほうが太陽に近い!
2
地球が「23.4度首をかしげて(地軸の傾き)」「太陽のまわりを回る(公転)」ことで季節が生まれる!
3
夏は光が真上から強く当たって昼が長い!冬は光がナナメに当たって昼が短い!
🖍️ ✏️
毎日当たり前のようにめぐってくる春、夏、秋、冬。木々の葉が色づいたり、雪が降ったり、あたたかい風が吹いたりしたときは、足もとにある地球が23.4度首をかしげながら、広大な宇宙を力強く回っている姿を思い出してみてくださいね!
地球が首をかしげて太陽のまわりを走ってるなんて、壮大ですげーよな!俺も地球に負けないくらい、次の試合でグラウンドを走り回るぞ!
その意気よ、はると!でも、走りに行く前に理科のプリントと漢字の宿題を終わらせておかないと、先生に怒られちゃうわよ?
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