小学生でもわかる!「リサイクル」

リサイクル

はじめに

暑い日にゴクゴク飲んだ冷たいジュースやお茶。飲み終わった後のペットボトルやアルミ缶を、みんなはどうしていますか?

学校や公園、おうちのゴミ箱に「ポイッ」と捨てて、そこでサヨナラ……と思っていませんか?

実は、ゴミ箱に入った瞬間から、ものたちの「第2の人生」がスタートしています。

捨てられたペットボトルや空き缶は、ただ燃やされたり、土に埋められたりして終わりではありません。トラックで運ばれて工場に行き、ピカピカの新しいノートや、カッコいい服、新しい缶へと姿を変えています。

このように、使い終わったものを捨てずに、もう一度新しい製品の材料として生まれ変わらせる仕組みを「リサイクル」と呼びます。

例えるなら、使い終わったものを次の走者へと手渡す「ものづくりのバトンリレー」です。

今回は、リサイクルの驚くべき仕組みや、なぜ地球にとってリサイクルが大切なのか、そして今日からすぐにできる分別の達人ワザまで、分かりやすく学んでいきましょう!

はると
はると
俺、サッカーの練習が終わったあとに飲むスポーツドリンクのペットボトル、いつもそのままゴミ箱に入れてたかも……。あれが別のものに生まれ変わるなんて想像もつかないぞ!
ひまり
ひまり
ふふ、実は私たちが毎日着ている服にも、リサイクルされたものがたくさんあるのよ。正しい分別のやり方を知れば、地球を守るお手伝いができるわ。一緒に勉強してみましょう!

リサイクルって何?ゴミが宝物に変わるしくみ

リサイクル(Recycle)という言葉は、英語の「Re(再び、もう一度)」と「Cycle(まわる、めぐる)」が合体して生まれました。つまり、「使ったものをグルグルと循環させて、もう一度役に立てる」という意味を持っています。

私たちが普段使っているものの多くが、リサイクルによって新しい姿へと生まれ変わっています。代表的な例を見てみましょう!

ペットボトルが「洋服」や「文房具」に変身!

透明なペットボトルは、細かく砕いてきれいに洗ったあと、熱で溶かしてものすごく細い糸を作ることができます。

この糸を織ることで、暖かいフリースや、サッカーのユニフォーム、エコバッグなどの布製品に生まれ変わります。さらに、下敷きやボールペンの本体など、学校で使うプラスチック文房具にも変身しています。

空き缶が「新しい缶」や「車の部品」に変身!

ジュースなどのアルミ缶は、熱で溶かすと何度でも新品同様のアルミ缶に戻すことができます。これを「缶から缶へのリサイクル」と呼びます。

また、缶詰やスプレー缶などのスチール(鉄)の缶は、頑丈なビルの柱や線路のレール、自動車のボディなどの強い金属製品として再利用されています。

読み終わった紙が「トイレットペーパー」に変身!

読み終わった新聞紙や段ボール、学校で配られたプリントなどの古紙は、水に溶かしてドロドロにし、インクやゴミを取り除いてから薄く伸ばして乾かします。

すると、毎日使うトイレットペーパーやティッシュペーパー、新しい段ボール箱などに生まれ変わります。

STEP 1 集めて細かく砕く!
街中から集められたペットボトルをきれいに洗い、細かく砕いて「フレーク」と呼ばれる小さな粒にします。
STEP 2 熱で溶かして細い糸を作る!
フレークを高温の熱で溶かし、シャワーヘッドのような小さな穴から押し出して、髪の毛よりも細い「ポリエステル繊維(糸)」を作ります。
STEP 3 糸を編んで丈夫な布にする!
できた糸を何本も束ねて織り上げます。ペットボトルから作られたとは思えないほど、手触りが良くて丈夫な布が完成します。
STEP 4 かっこいい洋服の完成!
布をカッティングしてミシンで縫い合わせることで、スポーツユニフォームや暖かいフリース服に大変身します!
はると
はると
すげー!俺が着ているサッカーのユニフォームも、もしかしたら誰かが飲んだペットボトルからできているのかもしれないのか!めちゃくちゃかっこいいじゃん!
ひまり
ひまり
そうね!着心地が良くて丈夫なユニフォームが、ゴミから生まれているなんて感動的よね。ゴミを正しく分けることが、新しい服を作る大切なスタートになっているのよ。
使い終わったものが新しく生まれ変わるリサイクル

どうしてリサイクルが必要なの?地球を救う力

「リサイクルがすごいのは分かったけれど、どうしてわざわざ手間をかけてやる必要があるの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。

実は、リサイクルを一生懸命行うことには、地球の未来を守る「2つの大きな理由」があります。

理由1:地球にある「限られた資源」を守るため

私たちが使っているプラスチック製品は、地中から掘り出す「石油」から作られています。また、缶の材料になるアルミニウムや鉄は、山から採掘する「鉱石(金属のもとになる石)」から作られています。

しかし、石油も鉱石も、地球上に無限にあるわけではありません。人間が今と同じペースで使い続けると、近い将来に掘り尽くしてなくなってしまうと言われています。

使い終わったものをもう一度材料として使えば、地球の大切な資源を守り、未来に残すことができます。

理由2:ゴミの山を減らし、地球温暖化をストップするため

もしリサイクルをせずに、すべてのゴミをそのまま捨てたらどうなるでしょうか?

ゴミを埋め立てる場所(処分場)は日本中でどんどん足りなくなっていて、このままではあと約20年で一杯になってしまうと言われています。

さらに、ゴミを燃やすときには「二酸化炭素(CO2)」という温室効果ガスがたくさん出ます。二酸化炭素が増えると地球全体の気温が上がる「地球温暖化」が進み、猛暑や強力な台風などの異常気象を引き起こしてしまいます。

リサイクルを行えば、原料を一から掘り出して新しく作るときに比べて、使うエネルギーを大幅に節約でき、二酸化炭素の排出量もグンと減らすことができるのです。

リサイクルして作ったアルミ缶
使い終わった缶を溶かすだけなので、使うエネルギーが約97%もカットできる!
二酸化炭素の発生も激減し、地球温暖化の防止に大きく貢献できる!
鉱石から新しく作ったアルミ缶
鉱石(ボーキサイト)を山から掘り出し、強力な電気を使ってアルミを取り出すため、莫大なエネルギーが必要!
大量の電気を作るために、たくさんの二酸化炭素が出てしまう!
はると
はると
エネルギーを97%もカットできるって、桁違いにすごいな!鉱石を一から掘るより、空き缶を集めて溶かしたほうが圧倒的に地球に優しいってことか!
ひまり
ひまり
ええ、その通りよ。ゴミの埋め立て場が足りなくなっている問題も深刻だから、リサイクルでゴミそのものを減らすことが、私たちの暮らす地球の未来を守ることに直結しているのね。
リサイクルで元気になる地球

今日から分別マスター!リサイクルの達人ワザ

リサイクルが地球を救う大きなパワーを持っていることが分かりました。

しかし、集めたゴミがどんな状態でもリサイクルできるわけではありません。

実は、汚れたままのゴミや、違う種類のゴミが混ざっていると、工場の機械が故障したり製品の質が落ちたりして、せっかく集めた資源が全部「ただのゴミ」として捨てられてしまうのです。

そこで、今日からおうちや学校ですぐにできる「3つの達人ルール」を紹介します!

ルール1:中を水できれいに洗う!

ジュースやソース、油などが容器に残っていると、カビが生えたり悪臭が出たりして、リサイクルできなくなってしまいます。

飲み終わったペットボトルや缶、牛乳パックは、水でサッとすすいで汚れを落とし、乾かしてからゴミ箱に入れましょう。

ルール2:キャップとラベルを外す!

ペットボトルの「本体」と「フタ(キャップ)」、「ラベル」は、実はそれぞれ違う種類のプラスチックで作られています。

違う素材が混ざったまま溶かすと、丈夫な製品に生まれ変わりません。キャップとラベルをしっかり手で剥がして、決められた分別カゴに分けましょう。

ルール3:リサイクルマークをチェックする!

お菓子の袋やシャンプーのボトル、缶の底などをよく見ると、小さなマークが印刷されています。

三角形の矢印の中に「プラ」「PET」「アルミ」「スチール」「紙」といった文字が書かれているのを見たことがあるはずです。

これは「識別表示マーク」といって、どんな素材でできていて、どう分ければいいかを教えてくれる大切なサインです。迷ったときは、マークを探してみましょう!

Q. 油で汚れたピザの箱やティッシュも紙としてリサイクルできるの?
A. 残念ながらできません!ピザの油やチーズがついた段ボール、鼻をかんだティッシュ、レシート(感熱紙)などは、再生紙の品質を大きく落としてしまうため「もえるゴミ」に出すのが正解です。
はると
はると
うわっ、ピザの箱って紙だからリサイクルできると思ってたぞ!油がついていると周りのきれいな紙まで台無しにしちゃうんだな。これからは中をしっかり洗って、マークも確認するぜ!
ひまり
ひまり
ふふ、気づけて良かったわね。病院でも衛生と手洗いが一番大切だけど、リサイクルも「きれいに洗って正しく分ける」という基本の思いやりが大切なのよ。
いろいろなリサイクルマーク

まとめ

📝 今日のまとめノート
1 リサイクルは使い終わったものを新しい製品へと変身させる「ものづくりのバトンリレー」!
2 地球の貴重な資源を守り、ゴミの山や地球温暖化の原因となる二酸化炭素を大きく減らせる!
3 「中を水で洗う」「キャップ・ラベルを外す」「マークを確認する」が分別マスターへの第一歩!
🖍️ ✏️
はると
はると
よし!今日から俺は学校でもおうちでも「分別隊長」を目指すぞ!ペットボトルを洗ってラベルを剥がすのも、ゴールを決めるのと同じくらいかっこいいチームプレーだな!
ひまり
ひまり
ふふ、頼もしいわね、はると!みんなの小さな一手間が集まれば、地球を元気に保つ大きな力になるわ。家族やお友達にも教えてあげて、みんなでリサイクルの輪を広げましょうね!
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