小学生でもわかる!「地球温暖化(ちきゅうおんだんか)」

地球温暖化

はじめに

「今年の夏も、息が苦しくなるくらい暑かったな……」と感じたことはありませんか?

日本各地で40度近い猛暑日が続いたり、外でのプールやサッカーの練習が中止になったり、急な大雨(ゲリラ豪雨)や超大型の台風がやってきたりと、お天気のニュースを見てびっくりすることが増えていますよね。

テレビや学校の授業でもよく耳にする「地球温暖化」という言葉。

「地球が暖かくなるなら、冬の寒い日が減って過ごしやすくなるんじゃないの?」と思う人がいるかもしれません。でも、実は地球にとって命にかかわるほどの大事件が起きているのです。

たとえるなら今の地球は、「真夏のカンカン照りの太陽の下で、分厚い羽毛布団やセーターを何重にもぐるぐる巻きに着せられている状態」です!

もしその格好でサッカーのグラウンドを全力疾走させられたら……息も苦しくて、あっという間に倒れてしまいますよね。今の地球も、まさに汗だくになって熱が体にこもり、体じゅうから悲鳴をあげているのです。

地球温暖化はなぜ起きているのでしょうか? このまま気温が上がり続けると、大好きな動物たちや私たちの暮らしはどうなってしまうのでしょうか? そして、小学生の私たちにはどんなことができるのでしょうか?

今回は、地球温暖化のひみつと地球を守るためのヒントを、一緒に楽しく解き明かしていきましょう!

はると
はると
夏休みのサッカー練習、グラウンドが熱すぎて何回も中止になったんだよな。地球が真夏に分厚いセーターを着せられてるなんて、そりゃ地球もバテちゃうわけだ!
ひまり
ひまり
熱中症で運ばれる人も増えているし、地球全体が悲鳴をあげているのよ。どうしてそんなことになっているのか、しっかり原因を学んでいきましょうね、はると!

地球温暖化ってなに?〜「温室効果」のふしぎ〜

地球温暖化とは、地球全体の平均気温が長い時間をかけてどんどん上がっていく現象のことです。

世界の平均気温は、ここ100年ほどの間におよそ1度以上上がりました。「たった1度?」と思うかもしれませんが、地球規模で見るとものすごく急激なスピードなのです。

この地球温暖化を理解するための最大のキーワードが、「温室効果」です。

太陽の熱と「ちょうどいい毛布」

昼間、太陽の光が降り注ぐと、地面や海が温められます。そして夜になると、温まった地面から熱が宇宙へと逃げていきます。

もし地球のまわりに空気がなければ、太陽から受け取った熱はすべて宇宙へ逃げてしまい、地球の平均気温はなんとマイナス19度の極寒の世界になってしまいます!海も川もカチコチに凍りつき、人間も動物も生きていくことができません。

そうならないように地球を守ってくれているのが、空気の中にある「温室効果ガス」です。代表的なものに二酸化炭素(CO2)やメタン、水蒸気などがあります。

温室効果ガスは、宇宙へ逃げようとする熱をほどよくキャッチして、地球を包み込んでくれます。まるで「心地よい毛布」をふんわりかけてくれているようなものです。

そのおかげで、地球の平均気温は約15度という、生き物にとって快適な温度に保たれてきました。つまり、温室効果ガスは本来、地球になくてはならない大切な存在なのです。

毛布が分厚くなりすぎてサウナ状態に!

では、なぜ今その温室効果が問題になっているのでしょうか?

それは、人間がその毛布を分厚くしすぎてしまったからです!

私たちは車を走らせたり、工場でモノを作ったり、家で電気を使ったりして便利な暮らしを送っています。その電気やエネルギーを作るために、石炭や石油、天然ガスといった「化石燃料」を世界中で大量に燃やしてきました。

化石燃料を燃やすと、煙突や車のマフラーから大量の二酸化炭素(CO2)が空へと吐き出されます。さらに、二酸化炭素を吸って酸素を出してくれる森林の木々も、開発のためにたくさん切り倒されてしまいました。

その結果、大気中の二酸化炭素が急激に増え、地球を包む毛布が何枚も重なった分厚い羽毛布団のようになってしまったのです。逃げるはずの熱がすっかり閉じ込められ、地球全体が締め切ったサウナ室のように熱くなってしまいました。これが「地球温暖化」の本当の正体です。

ちょうどいい温室効果(きもちいい地球)
太陽の熱をほどよくキープしてくれる!
地球の平均気温は約15度でとても快適!
人間も動物も植物も元気に暮らせる理想のバランス!
温室効果ガスが増えすぎた地球(サウナ状態)
石炭や石油を燃やして二酸化炭素(CO2)が出すぎる!
熱が宇宙に逃げられず、気温がぐんぐん急上昇!
まるで真夏に分厚い毛布を何枚も重ね着している苦しさ!
はると
はると
なるほど!二酸化炭素がゼロだと地球はカチコチに凍っちゃうけど、多すぎると熱中症になっちゃうんだな。適度な毛布だったのに、人間が分厚くしすぎちゃったのか!
ひまり
ひまり
ふふ、その通りよ。二酸化炭素そのものが悪者なのではなくて、私たちが化石燃料を使いすぎてバランスを崩してしまったことが問題なのね。
温室効果ガスが熱を保つ仕組み

気温が上がると何が起きる?〜シロクマのSOSと異常気象〜

「地球の温度が1度や2度上がったくらいで、そんなに大騒ぎすることなの?」と不思議に思うかもしれませんね。

でも、自分の体温で考えてみてください。平熱が36.5度前後の人が、もし体温が2度上がって38.5度になったらどうなるでしょうか?

頭がガンガン痛くなり、体がだるくて立っていられず、ベッドで寝込むことになりますよね。

地球にとっても、気温が1度〜2度上がることは、高熱を出して倒れるほどの大事件なのです。地球の熱によって、世界中で深刻なトラブルが次々と起きています。

北極や南極の氷が溶け、シロクマが大ピンチ!

北極や南極の冷たい海に浮かぶ氷が、温暖化の熱によって猛スピードで溶けています。

特に北極にすむシロクマ(ホッキョクグマ)は、海に浮かぶ氷の上を歩いて大好物のアザラシを探し、狩りをして生きています。しかし、氷が溶けて小さくなると、足場がなくなって狩りができなくなってしまいます。

お腹をすかせてやせ細ってしまったり、次の氷を見つけるために何十キロも海を泳ぎ続け、力尽きておぼれてしまうシロクマも出てきています。動物たちが住む場所と食べ物を奪われて、絶滅の危機にさらされているのです。

海の水位が上がる「海面上昇」

気温が上がると、北極の海氷だけでなく、グリーンランドや南極などの陸地にある巨大な氷河まで溶けて海へ流れ込みます。

さらに、水には「温まると体積がふくらむ(膨張する)」という性質があります。理科の実験やお風呂、やかんのお湯を沸かすときと同じで、水は温まると少しだけふくらむのです。海全体の水が温まってふくらむことで、水位がどんどん上がってしまいます。これを「海面上昇」と呼びます。

南太平洋に浮かぶ「ツバル」や「モルディブ」といった美しい島国では、すでに満潮になると海水が道路や家の中にまで押し寄せています。「将来、国全体が海に沈んでしまうかもしれない」と、島の人々は毎日不安と戦っています。日本でも、きれいな砂浜の多くが波に飲み込まれて消えてしまう危険があるのです。

世界中で大暴れする「異常気象」

海の温度が上がると、海から蒸発する水蒸気の量がぐんと増えます。水蒸気は雨雲(積乱雲)の材料ですから、空には巨大な雨雲が次々と生まれるようになります。

その結果、今までに見たこともないような超大型の台風や、1時間に100ミリを超える猛烈なゲリラ豪雨が多発し、川の氾濫や土砂崩れなどの大水害を引き起こしています。

その一方で、雨がまったく降らなくなった地域ではカラカラに乾いて深刻な水不足が起きたり、大地が干からびて農作物が育たなくなったりしています。アメリカやオーストラリアでは、乾燥と猛暑のせいで大規模な森林火災(山火事)が何カ月も燃え広がり、たくさんのコアラやカンガルーが命を落としました。

地球温暖化がもたらす3大危機!
シロクマなどの野生動物が絶滅の危機
狩りをする足場の氷が溶け、住む場所も食べ物も失われている!
海面上昇で島や砂浜が沈む
海の水が増えて水位が上がり、ツバルなどの島国や美しい砂浜が沈みかけている!
猛暑と異常気象の多発
命にかかわる危険な暑さ、ゲリラ豪雨、巨大台風、そして山火事が世界中で暴れている!
はると
はると
テレビで小さな氷の上にポツンと取り残されたシロクマを見たことがあるぞ……。お腹をすかせて力尽きちゃうなんて、本当にかわいそうだよな。絶対に助けたいぜ!
ひまり
ひまり
私も胸が締め付けられるわ。海に沈みそうな島の人たちも、異常気象で被災した人たちも本当に大変なの。遠い国の話ではなくて、地球全体がつながっている問題なのよね。
シロクマ

私たちにできること!〜地球を救う3つのアクション〜

「地球がそんなに大変なことになっているなんて知らなかった……。でも、小学生の自分には何もできないんじゃないかな」と不安になった人もいるかもしれませんね。

でも、心配しないでください!世界中の大人たちや科学者がいま、本気で温暖化を食い止めるために動き出しています。

世界で広がる「再生可能エネルギー」

世界中でおこなわれているのが、石油や石炭を燃やすのをやめて、二酸化炭素を出さないクリーンなエネルギーへと切り替える作戦です。

太陽の光を利用する「太陽光発電」や、風の力で巨大な風車を回す「風力発電」、川やダムの水の流れを使う「水力発電」など、自然の力を利用したエネルギーを「再生可能エネルギー」と呼びます。

これらは使っても二酸化炭素を出さず、自然の力がある限り永久に使い続けることができます。屋根にソーラーパネルを乗せた家や、風力発電の風車が並ぶ景色を見たことがある人も多いのではないでしょうか。

今日からできる!身近な3つのエコアクション

実は、日本から出ている二酸化炭素の約半分は、工場の煙だけでなく、私たちの毎日の暮らし(電気の使用、車の移動、ゴミの処理など)から生まれています。

つまり、小学生の私たちの毎日の工夫が、地球の未来を大きく変える力を持っているのです!

今日からすぐに実践できる「3つのエコアクション」を紹介します。

  1. 使っていない電気をこまめに消す!(節電アクション)
    日本で使われている電気の多くは、火力発電所で石炭や石油、天然ガスを燃やして作られています。電気を使いすぎることは、それだけ二酸化炭素をたくさん空に出すことにつながるのです。誰もいない部屋の明かりを消すのはもちろん、ゲーム機をスリープにしたまま放置せず主電源を切る、スマホやタブレットの充電が終わったらコンセントからプラグを抜くなど、毎日の小さな「チリツモ」節電を心がけましょう!
  2. ゴミを正しく分別してリサイクルする!(3Rアクション)
    ゴミを清掃工場で燃やすときにも、たくさんの二酸化炭素が発生します。ペットボトル、缶、紙パックなどをきれいに洗って正しく分別すれば、新しい製品へと生まれ変わり、ゴミを燃やすエネルギーを減らせます。また、給食や夜ごはんを残さず食べて「食べ残し(食品ロス)」を減らすことも、立派な温暖化対策です!
  3. 近い場所へは歩きや自転車で行く&マイボトルを持つ!(お出かけアクション)
    自動車はガソリンを燃やして走るため、排気ガスの中に二酸化炭素が含まれています。近所のお買い物や習い事なら、車に乗せてもらう代わりに歩いたり自転車を使ったりしてみましょう。自分の足で移動すれば二酸化炭素はゼロ!運動にもなって一石二鳥です。また、お出かけのときに水筒(マイボトル)を持っていけば、ペットボトルのゴミを大幅に減らせます。
今日からできる!地球にやさしい3つのエコアクション
使っていない電気をこまめにパチッと消す!
テレビやゲームのつけっぱなしをやめよう!
ゴミを分別してリサイクル&残さず食べる!
ゴミを燃やすときのCO2をぐんと減らせるよ!
歩きや自転車でお出かけ&マイボトルを持とう!
車の排気ガスとペットボトルのゴミをゼロにしよう!
はると
はると
俺、ゲームが終わったあともテレビをつけっぱなしにしちゃうことがあったんだよな。これからはすぐ消すぞ!サッカーの練習に行くときも、車じゃなくて自分の自転車で行くぜ!
ひまり
ひまり
ふふ、素晴らしい心がけね、はると!私も毎日お気に入りのマイボトルを持ち歩くようにするわ。一人ひとりの小さな心がけが集まれば、地球を救う大きな力になるのよね。
青空の下で回る風力発電の巨大な風車
▲ 青空の下で回る風力発電の巨大な風車(出典: Wikimedia Commons)

まとめ

地球温暖化は、地球が発熱して助けを求めているサインです。最後に、今日学んだ大切なポイントを振り返ってみましょう!

📝 今日のまとめノート
1 地球温暖化の原因は温室効果ガスの増えすぎ!:本来は地球を暖かく保つ毛布だった二酸化炭素が、化石燃料の使いすぎで分厚くなり、熱がこもっている。
2 気温上昇が世界中で大ピンチを引き起こしている!:北極の氷が溶けてシロクマが飢え、海面上昇で島が沈み、ゲリラ豪雨や巨大台風などの異常気象が多発している。
3 私たちの毎日の行動で地球を守ることができる!:こまめな消灯、ゴミの分別や食品ロス削減、歩きや自転車の利用など、今日からできるエコアクションを始めよう!
🖍️ ✏️

地球温暖化を止めるのは、遠い国の誰かではなく、未来を生きる私たち一人ひとりです。

「自分ひとりが電気を消したって変わらない」なんて思わずに、まずは自分の部屋の電気をパチッと消すことから始めてみませんか?

その小さな一歩が、北極のシロクマを守り、美しい地球の未来をつなぐ大切な力になりますよ!

はると
はると
地球温暖化の仕組みがスッキリわかったぞ!地球を守る仲間として、まずは自分の部屋の電気をパチッと消して、宿題も集中してパパッと終わらせるぞ!
ひまり
ひまり
ふふ、宿題まで頑張るなんて頼もしいわね!みんなが地球を思いやる優しい気持ちを持てば、未来はきっと変えられるわ。できることから一緒に始めましょうね!
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