はじめに
みなさんは、空から地面に向かって、巨大な空気の渦がぐるぐると回るのを見たことがありますか?ニュースや天気予報などで一度は目にしたことがあるかもしれませんね。それが「竜巻」です。竜巻は、地球上で起こる風の現象のなかでも、もっとも強烈で、もっとも激しいものの一つです。お家を壊してしまったり、車を吹き飛ばしてしまったりするほどの恐ろしいパワーを持っています。
でも、どうしてそんなすごい風が突然発生するのでしょうか?今回は、竜巻の正体や、竜巻ができる仕組み、そしてもし竜巻が近づいてきたときに自分の身を守る方法について、わかりやすく解説します!

はると
うわー、竜巻ってテレビで見たことあるけど、本当に恐ろしいよな!家や車が宙に浮くなんて、まるで映画の世界みたいだぜ。

ひまり
そうね。でも、映画の中だけじゃなくて、日本でも毎年何回も竜巻が発生しているのよ。正しく知って、いざというときに備えることが大切ね。
竜巻ってどんなもの?
竜巻とは、発達した積乱雲から地面に向かってのびる、とても強い空気の渦巻きのことです。積乱雲の底から地面に向かって、白い雲の柱がのびているように見えます。この雲の柱のことを「ろうと雲」と呼びます。
竜巻の風の速さは、ものすごいものです。台風の風もとても強いですが、竜巻は狭い範囲にギュッとパワーが集まるため、風速が秒速100メートルを超えることもあります。これは、新幹線よりも速いスピードで風が吹き荒れているということです。
また、竜巻は台風と違って、発生してから消えるまでの時間がとても短いです。数分から、長くても30分くらいで消えてしまいます。しかし、その短い時間に進む道のりにあるものを,一瞬でなぎ倒していってしまいます。
竜巻の強さをはかる「ものさし」
竜巻の強さは、被害の様子から風速を予想する「日本版改良藤田スケール(JEFスケール)」というものさしで表されます。JEF0からJEF5までの6段階に分かれていて、数字が大きくなるほど強い竜巻です。
- JEF0(風速約25〜38メートル):看板が壊れたり、木の枝が折れたりする。
- JEF1(風速約39〜52メートル):屋根瓦が飛んだり、車がひっくり返ったりする。
- JEF2(風速約53〜67メートル):木造のお家が壊れたり、大きな木が根元から倒れたりする。
- JEF3(風速約68〜84メートル):鉄骨の建物が変形したり、電車が脱線したりする。
- JEF5(風速約101メートル以上):非常に頑丈な建物でも壊れてしまうような、信じられないほどの強さです。日本ではまだ観測されたことはありませんが、アメリカなどでは発生することがあります。

はると
新幹線より速い風!?そんなのに巻き込まれたら、ひとたまりもないぜ。日本でも車が浮くような竜巻が起きることがあるのか?

ひまり
ええ、JEF2やJEF3クラスの竜巻は日本でも実際に発生したことがあるわ。だから「日本には関係ない」なんて思っちゃダメなのよ。
竜巻はどうやってできるの?
竜巻が発生するには、いくつかの条件がそろう必要があります。その一番の原因になるのが、夏によく見るモクモクとした大きな雲、「積乱雲」です。
積乱雲は、地面の近くにある「温かくて湿った空気」と、空の高いところにある「冷たい空気」がぶつかり合うことで生まれます。温かい空気は軽いためどんどん上にのぼり、冷たい空気は重いため下に降りようとします。この激しい空気の動きが、強い「上昇気流」を作ります。
この上昇気流がある場所で、さらに別の方向から強い風が吹いてくると、上昇気流がぐるぐると回転し始めます。この空気の回転がどんどん細く、そして強くなっていくことで、大きな渦巻きになり、地面まで届いて竜巻になります。お風呂の栓を抜いたときに、お湯が渦を巻いて吸い込まれていく様子を見たことがありますよね。あれと似たようなことが、空気のなかで起こっているのです。
竜巻は、春から秋にかけて、天気が急に変わるときによく発生します。特に台風が近づいているときや、冷たい空気が流れ込んできて天気が不安定な日は注意が必要です。

はると
なるほど!温かい空気と冷たい空気がぶつかって、ものすごい上昇気流ができるのがきっかけなんだな。お風呂の渦みたいなのが空で起きてるって考えるとわかりやすいぜ!

ひまり
分かりやすい例えね、はると。さらに、上昇気流の周りで風の向きや強さが変わることで、渦がどんどん回転を強めていくのがポイントなのよ。
竜巻から身を守るには?
竜巻は突然発生するため、天気予報で「今から竜巻が来ます」と正確に予想するのはとても難しいです。そのため、自分で「竜巻が近づいているサイン」を見つけて、すぐに逃げることが大切です。
竜巻が近づいているサイン
空の様子が次のように変わったら、竜巻や激しい突風が近づいている合図です。
- 真っ黒い雲が近づき、急に暗くなる。
- 雷の音が聞こえたり、ピカピカ光ったりする。
- ヒヤッとした冷たい風が急に吹いてくる。
- 「ゴー」という、まるで飛行機や電車が近づいてくるような低い音が聞こえる。
もし外にいるときにこのようなサインに気づいたら、すぐに安全な場所に避難しましょう。
安全な避難の方法
場所によって避難の仕方が違います。
外にいるとき
- 近くの頑丈な建物(コンクリートでできたビルなど)の中に避難します。
- プレハブの小屋や、物置、木造の仮設テントなどは、風で飛ばされる危険があるので避難場所としては適していません。
- 近くに建物がないときは、地面のくぼんだ場所や水路などに身を伏せ、両手で頭を守りましょう。
家の中にいるとき
- 窓ガラスが割れて破片が飛んでくるのが一番危険です。窓からできるだけ離れましょう。
- 家のなかで、窓のない部屋(お風呂場やトイレ、クローゼットなど)や、階段の下などに移動します。
- カーテンやシャッターを閉めて、ガラスが飛び散るのを防ぎます。
- 頑丈な机の下に入り、クッションなどで頭を守りましょう。

はると
「ゴー」っていう電車の音が聞こえたら、もうすぐ近くまで竜巻が来てるってことか!外にいるときは、とにかくコンクリートのビルに逃げ込むぜ。

ひまり
その通りよ。家の中でも、窓のそばは絶対にダメ。お風呂やトイレのように窓がない場所が比較的安全だから、覚えておいてね。
まとめ
竜巻は、積乱雲という巨大な雲から生まれる、新幹線よりも速い風の渦巻きです。一瞬で街を壊してしまうほどの強いパワーを持っていますが、近づいてくるサインを知っていれば、自分の命を守ることができます。
空が急に暗くなったり、変な音が聞こえたりしたら、それは天気が怒っている合図です。「おかしいな」と思ったら、すぐに頑丈な建物や窓のない部屋へ避難しましょう。自然の力はとても強いですが、正しい知識を持って行動すれば、安全に身を守ることができますよ。

はると
今日の話を聞いて、空の様子をよく見ておくことが大事だってよくわかったぜ!黒い雲が見えたら、サッカーをやめてすぐに逃げるようにするよ。

ひまり
そうね。危険に早く気づいて行動することが、一番の防災になるわ。みんなも、天気の急な変化には気をつけて過ごしてね!
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