小学生でもわかる！「魚（さかな）のひみつ」

みなさん、こんにちは！今日きょうは「魚さかなのひみつ」についてお話はなしします。魚さかなは私わたしたちの身近みぢかにいる生いきものですが、実じつは信しんじられないくらいすごい能力のうりょくを持もっているんです。一緒いっしょに魚さかなの不思議ふしぎな世界せかいを探検たんけんしてみましょう！

魚さかなはどうやって泳およいでいるの？

魚さかなが水みずの中なかをスイスイ泳およげるのには、秘密ひみつがあります。まず、魚さかなの体からだの形かたちを見みてみましょう。多おおくの魚さかなは流線型りゅうせんけいをしていて、水みずの抵抗ていこうを受うけにくい形かたちをしています。これは新幹線しんかんせんや飛行機ひこうきと同おなじ原理げんりなんです！

そして、魚さかなのヒレにも大切たいせつな役割やくわりがあります。背せびれは体からだのバランスをとり、胸むねびれは方向ほうこうを変かえたり止とまったりするのに使つかいます。尾おびれは推進力すいしんりょくを生うみ出だす「エンジン」のような役割やくわりです。まるで水中すいちゅうのアクロバット選手せんしゅのようですね。

魚さかなはどうやって呼吸こきゅうしているの？

私わたしたち人間にんげんは空気くうき中ちゅうの酸素さんそを肺はいで取とり入いれますが、魚さかなは水みずの中なかの酸素さんそをエラで取とり入いれます。エラは魚さかなの頭あたまの両側りょうがわにある赤あかい器官きかんで、とても薄うすい膜まくでできています。

魚さかなは口くちから水みずを取とり入いれ、その水みずをエラに通とおします。エラの中なかには無数むすうの細こまかい血管けっかんがあって、水中すいちゅうの酸素さんそを吸収きゅうしゅうするんです。使つかい終おわった水みずはエラぶたから外そとに出でていきます。これを「エラ呼吸こきゅう」と呼よびます。

魚さかなはどうやって浮うき沈しずみするの？

魚さかなには「浮うき袋ぶくろ」という不思議ふしぎな器官きかんがあります。これは風船ふうせんのような袋ふくろで、中なかにガスを入いれたり出だしたりできます。浮うき袋ぶくろに多おおくのガスを入いれると体からだが軽かるくなって上うえに浮うき、ガスを減へらすと重おもくなって下したに沈しずみます。

深海魚しんかいぎょは深ふかい場所ばしょで生活せいかつするため、浮うき袋ぶくろが小ちいさかったり、持もっていなかったりします。反対はんたいに、表層ひょうそうで泳およぐ魚さかなは大おおきな浮うき袋ぶくろを持もっています。

魚さかなはどうやって周まわりを見みているの？

魚さかなの目めは、私わたしたち人間にんげんの目めとは少すこし違ちがいます。魚さかなの目めは、ほとんどの種類しゅるいで頭あたまの両側りょうがわについていて、左右さゆうを同時どうじに見みることができます。これは敵てきから身みを守まもるのに役立やくだっています。

また、多おおくの魚さかなは色いろをはっきりと見分みわけることができます。これは餌えさを見みつけたり、仲間なかまを見分みわけたりするのに重要じゅうようです。中なかには人間にんげんよりも多おおくの色いろを識別しきべつできる魚さかなもいるんですよ。

魚さかなの体からだの表面ひょうめんには何なにがあるの？

魚さかなの体からだは「うろこ」で覆おおわれています。うろこは魚さかなの体からだを守まもる鎧よろいのような役割やくわりがあります。うろこは魚さかなが成長せいちょうするにつれて大おおきくなり、年輪ねんりんのように成長せいちょうの記録きろくが残のこります。

また、魚さかなの体からだには「側線そくせん」という特別とくべつな感覚かんかく器官きかんがあります。これは体からだの両側りょうがわに走はしる線せんのような器官きかんで、水みずの振動しんどうや圧力あつりょくの変化へんかを感かんじ取とることができます。暗くらい所ところでも周まわりの様子ようすが分わかるんです。

魚さかなの赤あかちゃんはどうやって生うまれるの？

魚さかなには卵たまごを産うむ種類しゅるいと、赤あかちゃんを産うむ種類しゅるいがいます。卵たまごを産うむ魚さかなが多おおく、メスが産うんだ卵たまごにオスが精子せいしをかけて受精じゅせいさせます。このとき産うまれる卵たまごの数かずは種類しゅるいによって様々さまざまで、数すう百ひゃく個こから数すう百ひゃく万まん個こにもなります。

グッピーやカワハギなどは赤あかちゃんを産うみます。お母かあさん魚さかなのお腹なかの中なかで卵たまごが育そだち、小ちいさな魚さかなの形かたちになってから生うまれてくるんです。

魚さかなたちの不思議ふしぎなコミュニケーション

魚さかなは声こえを出だして会話かいわすることはできませんが、独自どくじの方法ほうほうでコミュニケーションをとっています。体からだの色いろを変かえたり、特別とくべつな動うごきをしたりして、仲間なかまに合図あいずを送おくるんです。

例たとえば、危険きけんを感かんじた時ときに体からだの色いろが急きゅうに変かわったり、求愛きゅうあいの時ときに特別とくべつなダンスをしたりします。また、電気でんきを発生はっせいさせて会話かいわする魚さかなもいます。電気でんきウナギはその代表だいひょう的てきな例れいです。

魚さかなたちの驚おどろくべき能力のうりょく

魚さかなの中なかには信しんじられないような能力のうりょくを持もつものもいます。

• サケは生うまれた川かわの匂においを覚おぼえていて、何なん年ねんも海うみで過すごした後あと、その川かわに戻もどってくることができます。
• フグは体からだが膨ふくらむことで身みを守まもります。
• チョウチョウウオは群むれで行動こうどうし、お互たがいの体からだについた寄生虫きせいちゅうを取とり合あいます。
• シーラカンスは3億おく年ねん以上いじょう前まえから姿すがたを変かえずに生いきている「生いきた化石かせき」です。

このように、魚さかなたちは私わたしたちの想像そうぞうをはるかに超こえる能力のうりょくを持もっているんです。水みずの中なかの生いきものたちの世界せかいは、まだまだ私わたしたちの知しらない不思議ふしぎでいっぱいなんです。

魚さかなのことを知しれば知しるほど、もっと魚さかなのことが好すきになりますよね。みなさんも、お魚さかなを見みかけたら、ぜひその不思議ふしぎな能力のうりょくのことを思おもい出だしてみてください。水族館すいぞくかんに行いったときは、今日きょう学まなんだことを確たしかめてみるのも面白おもしろいですよ。