みなさんは、昔の日本で活躍した女性の名前をどれくらい知っていますか?紫式部が『源氏物語』を書いたことや、卑弥呼が女王だったことは教科書で見たことがあるかもしれません。でも実は、日本の歴史にはまだまだ知られていないスゴイ女性たちがたくさんいるんです!今日は、みんなが「へえ!」「すごい!」と思うような、時代を切り開いた6人の女性をご紹介します。きっと「私もこんな風になりたい!」と思えるヒントが見つかりますよ!
1000年前のスーパー作家!紫式部のひみつ
紫式部が書いた『源氏物語』は、今から約1000年前の平安時代に生まれた物語です。この作品がどれくらい長いかわかりますか?実は現代の文庫本にすると4冊分!当時はすべて手書きで書かれていたので、完成までに何年もかかったでしょう。主人公の光源氏という貴族が様々な人と出会い、悲しみや喜びを経験する物語で、今でいうラブストーリーや人間ドラマの要素がいっぱいです。
紫式部がすごいのは、当時の貴族の生活を細かく観察していたこと。着物の色の組み合わせや、手紙の書き方まで詳しく書いています。まるで平安時代の「インスタグラム」のように、その時代の空気を伝えてくれるんです。現代でもマンガ化されるほど人気があるのは、登場人物の気持ちが今の私たちにも伝わってくるからかもしれませんね。
紫式部

はると
紫式部が1000年前のインスタグラマーって書いてあるけど、マジで!?写真とかアップしてたのかな?

ひまり
ふふっ、はるとったら。インスタグラマーっていうのは例えよ。紫式部は、平安時代の様子を細かく文章で表現してたから、まるで写真みたいだってことなの。
謎だらけ!女王卑弥呼のパワーのひみつ
3世紀ごろの日本には、邪馬台国という国がありました。その国を治めていたのが卑弥呼です。卑弥呼は「神様と会話できる」と信じられ、占いで国の方針を決めていました。当時は戦いが多く、人々がまとまるために必要だったんですね。
面白いのは、卑弥呼が中国の魏という国から「親魏倭王」という称号をもらったこと。これは「魏の皇帝が認めた倭(日本)の王」という意味で、金印という立派なハンコも授かりました。卑弥呼は外交が得意で、中国との交流で鉄の道具や絹織物を手に入れ、国を豊かにしたのです。今でいうなら「世界と貿易するカリスマ経営者」といったところでしょうか?
卑弥呼

はると
卑弥呼って、神様と話せたってすごくね?俺もサッカーの試合前に、神様に「今日の試合、絶対勝てますように!」ってお願いしてみようかな!

ひまり
はると、それはちょっと違うかも…。卑弥呼は占いを使って国の未来を決めていたの。はるとは、神様にお願いするより、練習を頑張った方がいいんじゃない?
尼さんになった将軍!北条政子の決断力
鎌倉時代に「尼将軍」と呼ばれた北条政子は、源頼朝の妻として、そして夫亡き後の幕府のリーダーとして活躍しました。1192年に始まった鎌倉幕府が約150年も続いたのは、彼女の力があってこそです。
特にすごいのが「承久の乱」という戦いでの演説。幕府に反乱を起こした朝廷軍に対して、政子は武士たちに「頼朝様から受けた恩を忘れたのか!」と熱く語りかけ、士気を高めました。結果、幕府軍が勝利し、武士が政治の中心となる時代が確立したのです。現代で例えるなら、大きな危機に直面した会社を、カリスマ社長の奥様が支えて立て直したようなものですね。
北条政子
5000円札の女性!樋口一葉の挑戦
明治時代に活躍した樋口一葉は、24歳という若さで亡くなるまでに、多くの小説を残しました。彼女のすごいところは、貧しい生活の中でも諦めずに勉強を続けたこと。当時女性が通える学校が少ない中、和歌や古典文学を独学で学びました。
代表作『たけくらべ』は、浅草の下町に住む子どもたちの成長を描いた物語。今のテレビドラマのように、等身大の青春や悩みが描かれています。面白いのは、一葉が小説を書くだけでなく、自分で雑貨屋さんを経営していたこと!文章を書く才能と商売のセンスを両方持っていたなんて、まさに「マルチタレント」ですね。
樋口一葉
心に火をつける!与謝野晶子の言葉の力
「みだれ髪」という詩集で有名な与謝野晶子は、明治から昭和初期にかけて活躍した詩人です。彼女の詩は感情をストレートに表現していて、今読んでも胸が熱くなります。
晶子が特に力を入れたのが、女性の教育問題。当時は「女性は勉強する必要がない」と考えられていましたが、「新しい時代の女性は知識が必要だ」と主張しました。例えば、彼女が創立に関わった文化学院は、今でも続く学校です。SNSがなかった時代に、詩という形で自分の考えを発信し続けた姿勢は、現代のインフルエンサーにも通じますね。
与謝野晶子
日本初!女性医師・荻野吟子の闘い
「女の子がお医者さんになるなんて無理」と言われた明治時代。そんな中、日本で初めて国家資格を取った女性が荻野吟子です。彼女が医者を目指したきっかけは、自分が病気になった時に「女性医師がいれば安心できるのに」と思ったから。
試験に合格するために、男性ばかりの教室でひとり勉強する勇気、周りの反対を跳ね返す強い意志…。彼女の病院では、女性患者が相談しやすい環境を作り、多くの命を救いました。今では女性医師がたくさんいますが、その道を開いたのは吟子の「誰もやらないなら私がやる!」という決断があったからです。
荻野吟子
歴史をつくった女性たちから学ぶこと
今回紹介した6人の女性たちは、みんな「これがやりたい!」という気持ちを大切にし、周りに流されない強い心を持っていました。紫式部は観察力で物語を生み出し、卑弥呼は外交で国を守り、北条政子は決断力で組織を導きました。樋口一葉は貧しさに負けず勉強を続け、与謝野晶子は詩で想いを表現し、荻野吟子は偏見と戦いながら夢を叶えました。
みなさんが今勉強していること、好きなことの中に、将来の「すごい!」が隠れているかもしれません。歴史を作った女性たちのように、自分の可能性を信じて、一歩踏み出す勇気を持ってみてください。誰かの「できない」を「できる!」に変えるのは、みなさん自身なのですから!

はると
みんな、「やりたい!」って気持ちが強かったんだな。俺も、もっとサッカー練習して、絶対プロになるぞ!…あ、そうだ!ひまり、今度、紫式部の『源氏物語』のマンガ、一緒に読まない?

ひまり
ええ、いいわよ!はると、歴史に興味持ったのね!…でも、試合前に神様にお願いするのは、ほどほどにしてね。まずは、カレーライス食べて、元気出すのが一番よ!
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