
ひまり
ねえ、はると、このブログ記事、面白そうだよ。「小学生でもわかる!深海魚のふしぎ」だって。一緒に読んでみない?

はると
ふーん、深海魚ねえ。なんか暗くてジメジメしてそうじゃん。俺、もっとこう、太陽サンサン!みたいな海の方が好きだけど。
深海ってどんなところ? –光の届かない世界
みんな、海は好き?海水浴に行ったり、水族館で魚を見たりするよね。でも、海の中って、どこまでもぐっても同じだと思う?実は、全然違うんだ。
海は、深さによって大きく様子が変わるんだ。太陽の光が届くのは、海面から深さ約200メートルまで。そこから下は、どんどん光が弱くなって、深さ1000メートルを超えると、もう真っ暗。この、太陽の光が全く届かない海のことを「深海」と呼ぶんだ。
さらに細かく言うと、深海とは、一般的に水深200メートルより深い場所のことを指すんだ。特に1000メートルより深い場所は「漸深層」と呼ばれていて、そこから先は真っ暗な世界が広がっているよ。
深海は、ただ暗いだけじゃない。水圧もものすごいんだ。水圧っていうのは、水が上から押さえつける力のこと。深海では、この水圧が、なんと深さ1000メートルにいると、体の上に大きなゾウが10頭乗っているくらいの重さがかかるんだよ!想像できる?
さらに、深海はとっても寒い。水温は、だいたい2℃から4℃くらい。冷蔵庫の中と変わらないくらい冷たいんだ。
こんな、暗くて、冷たくて、ものすごい水圧がかかる深海には、一体どんな生き物が住んでいるんだろう?
深海の世界

はると
ゾウ10頭!?うわー、想像つかない…。そんな水圧の中で魚とか生きてるの?ぺしゃんこになっちゃうんじゃないの?

ひまり
それが、深海魚はすごいんだって。ちゃんと水圧に耐えられる体になっているらしいわよ。それに、暗闇の中で生きるための秘密がいっぱいあるんだって。
なぜ深海魚は光るの?–暗闇の中のコミュニケーション
深海魚の中には、自分で光を出すことができるものがいるんだ。これを「生物発光」と言うんだ。チョウチンアンコウっていう深海魚を知っているかな?頭から出ている光るもので、獲物をおびき寄せることで有名だよね。
チョウチンアンコウ
でも、深海魚が光るのは、獲物をおびき寄せるためだけじゃないんだ。
- 仲間とのコミュニケーション:
真っ暗な深海では、お互いの姿が見えないよね。だから、光を使って、「ここにいるよ!」って合図を送ったり、オスとメスが出会うために光を使ったりするんだ。
- 敵から身を守る:
光をパッと出して、敵をびっくりさせて逃げたり、体の下側を光らせて、下から見上げた時に海の明るさに紛れて見えにくくしたりする種類もいるんだ。(カウンターイルミネーション)
- 獲物を探す:
光を懐中電灯のように使って、暗闇の中で獲物を探す深海魚もいるんだ。
深海魚が光る仕組みは、種類によって少しずつ違うけど、多くは「ルシフェリン」という光る物質と、「ルシフェラーゼ」という酵素が関係しているんだ。この2つが、酸素と反応することで光るんだ。ホタルが光るのと同じような仕組みだね。

はると
へー、暗闇の中で光でコミュニケーションか。なんかロマンチックだな。

ひまり
そうでしょ?例えばね、光を使って「ここにいるよ!」って合図を送ったり、オスとメスが出会うために光を使ったりするんだって。
巨大イカはいる?–深海の巨大生物たち
深海には、まだまだ謎がたくさんある。その中でも、特にみんなが興味を持つのは、巨大なイカがいるかどうか、じゃないかな?
答えは…「いる」んだ!
深海には、「ダイオウイカ」という、とっても大きなイカがいる。ダイオウイカは、大きいものでは全長13メートルにもなるんだ!これは、バスよりもずっと大きいんだよ!さらに例えるなら教室2つ分の長さがあるんだ!
ダイオウイカは、長い間、その姿を直接見ることができなかった。だから、「伝説の生き物」だと思われていた時期もあったんだ。でも、2004年に、日本の研究チームが、世界で初めて、生きているダイオウイカの撮影に成功したんだ!
ダイオウイカの他にも、「コロッサルスクイッド」と呼ばれる種類もいるんだ。これまでに発見されたもので最大約10メートルのものがいるんだよ。もしかしたら、もっともっと大きなイカが、深海に潜んでいるかもしれないね!
ダイオウイカ
深海魚の変わった姿 –深海で生きるための工夫
深海魚は、光るだけじゃなくて、その姿もとってもユニークなんだ。
例えば、
- チョウチンアンコウ:
頭からチョウチンのようなものをぶら下げて、光で獲物をおびき寄せる。
- デメニギス:
頭が透明で、目が頭の中にある。上を見ることができるように、目が筒状になっているんだ。
デメニギス
- ミツマタヤリウオ:
口がとっても大きくて、自分よりも大きな獲物を丸呑みできる。
- フクロウナギ:
体が細長くて、大きな口を持っている。
フクロウナギ
これらの変わった姿は、深海の厳しい環境で生きるための工夫なんだ。
例えば、チョウチンアンコウのチョウチンは、暗い深海で獲物を見つけるためのものだし、デメニギスの透明な頭は、上から来るわずかな光を効率よく集めるためなんだ。ミツマタヤリウオの大きな口は、少ない獲物を確実に捕まえるため、フクロウナギの細長い体は、狭い隙間に入り込むため、と考えられているんだ。
深海は地球に残されたフロンティア
深海は、まだまだ分からないことだらけ。新しい種類の深海魚も、毎年たくさん発見されているんだ。深海は、地球に残された最後のフロンティア(未開拓の地)とも言われているんだ。
深海の研究は、とても難しい。深海は、水圧が高くて、冷たくて、暗いから、人間が簡単に行くことができないんだ。だから、特別な潜水艦や、無人の探査機を使って、少しずつ深海の謎を解き明かしているんだ。
深海の研究が進めば、新しい生き物が発見されたり、地球の歴史が分かったり、新しいエネルギー資源が見つかったりするかもしれない。例えば、深海に住む生物から新しい薬の成分が見つかるかもしれないし、深海底には貴重な鉱物がたくさん眠っていることも分かっているんだ。
深海には、私たちの想像を超える、たくさんの不思議が詰まっている。これからも、深海の研究から目が離せないね!

はると
うん、面白かった!特にダイオウイカの話とか、マジですげーって思った!教室2つ分の長さって、ありえないじゃん!

ひまり
でしょ?深海には、まだまだ私たちの知らない巨大生物が潜んでいるかもしれないんだって。ロマンがあるわよね。
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