小学生でもわかる！「植物（しょくぶつ）のふしぎ」

みんな、こんにちは！　植物しょくぶつって、どんな生いき物ものだと思おもう？　学校がっこうやお家うちの庭にわ、公園こうえん、道みちばた…いろんなところに生はえているよね。草くさや花はな、木きも、ぜんぶ植物しょくぶつの仲間なかまだよ。

植物しょくぶつは、私わたしたち人間にんげんや動物どうぶつみたいに、自分じぶんで動うごいてごはんを食たべに行いけないよね。でも、じーっとしているように見みえて、実じつはすごいパワーを秘ひめているんだ。

• 太陽たいようの光ひかりを浴あびて、自分じぶんで栄養えいようを作つくっちゃう！
• 根ねっこから水みずを吸すい上あげて、体からだじゅうに届とどけている！
• 花はなを咲さかせて、虫むしたちを呼よんで、仲間なかまを増ふやしている！

…などなど、植物しょくぶつには、ふしぎなことがいっぱい！　この記事きじを読よめば、きっと植物しょくぶつのことがもっと好すきになるよ！

植物しょくぶつはどうやって栄養えいようをとっているの？～光合成こうごうせいのひみつ～

植物しょくぶつがどうやって生いきているのか、考かんがえてみよう！　私わたしたち人間にんげんは、ごはんを食たべないと生いきていけないよね。植物しょくぶつも同おなじで、栄養えいようが必要ひつようなんだ。

でも、植物しょくぶつはごはんを食たべられない…どうしていると思おもう？　実じつは、植物しょくぶつは自分じぶんで栄養えいようを作つくっているんだ！　それが「光合成こうごうせい」だよ。

光合成こうごうせいって、なあに？

「光合成こうごうせい」って、ちょっと難むずかしい言葉ことばだよね。でも、仕組しくみはとっても面白おもしろいんだ！

光合成こうごうせいは、植物しょくぶつが太陽たいようの光ひかりのエネルギーを使つかって、水みずと空気くうき中ちゅうの二酸化炭素にさんかたんそから栄養えいようを作つくり出だすことなんだ。

葉はっぱをよく見みてみて。緑色みどりいろをしているよね？　この緑色みどりいろは、「葉緑体ようりょくたい」という小ちいさなつぶつぶの色いろなんだ。葉緑体ようりょくたいは、太陽たいようの光ひかりをキャッチするアンテナみたいなもの。キャッチした光ひかりのエネルギーを使つかって、水みずと二酸化炭素にさんかたんそを材料ざいりょうにして、栄養えいよう（デンプンなど）を作つくるんだ。

例たとえるなら、葉緑体ようりょくたいは小ちいさな料理人りょうりにんさん。太陽たいようの光ひかりをコンロの火ひみたいに使つかって、水みずと二酸化炭素にさんかたんそを材料ざいりょうに、おいしい料理りょうり（栄養えいよう）を作つくっているんだね！

光合成こうごうせいは、すごいこと！

光合成こうごうせいって、本当ほんとうにすごいことなんだ。だって、植物しょくぶつは光合成こうごうせいのおかげで、自分じぶんで栄養えいようを作つくって生いきているんだから！

私わたしたち人間にんげんや動物どうぶつは、植物しょくぶつが光合成こうごうせいで作つくった栄養えいようを、野菜やさいや果物くだもの、お米こめなどの形かたちで食たべているんだよ。つまり、植物しょくぶつは、地球ちきゅう上じょうの生いき物ものすべての命いのちを支ささえている、とっても大切たいせつな存在そんざいなんだね。

水みずや栄養えいようはどうやって運はこぶの？～植物しょくぶつの体からだの中なかの道みち～

植物しょくぶつが根ねから吸すい上あげた水みずや、葉はっぱで作つくった栄養えいようは、どうやって体からだじゅうに運はこばれるんだろう？　実じつは、植物しょくぶつの体からだの中なかには、水みずや栄養えいようを運はこぶための特別とくべつな「道みち」があるんだ。

水みずを運はこぶ「道管どうかん」

根ねっこから吸すい上あげられた水みずは、「道管どうかん」という細ほそい管かんを通とおって、葉はっぱや茎くき、花はなの先さきまで運はこばれるんだ。道管どうかんは、まるでストローみたいに、水みずを吸すい上あげて上うえに運はこぶことができるんだよ。

道管どうかんの中なかを水みずが通とおるとき、「葉はっぱから水みずが出でていく力ちから」と「水みずを吸すい上あげる力ちから」が働はたらくんだ。葉はっぱから水みずが出でていくことを「蒸散じょうさん」って言いうんだけど、この蒸散じょうさんのおかげで、根ねっこからどんどん水みずを吸すい上あげることができるんだ。

栄養えいようを運はこぶ「師管しかん」

葉はっぱで作つくられた栄養えいようは、「師管しかん」という別べつの管かんを通とおって、根ねっこや茎くき、花はな、実みに運はこばれるんだ。師管しかんは、道管どうかんのすぐ隣となりにあって、栄養えいようを必要ひつような場所ばしょに届とどける役割やくわりをしているんだよ。

道管どうかんと師管しかんは、植物しょくぶつの体からだの中なかをぐるっと巡めぐっているんだ。まるで、人間にんげんの体からだの中なかの血管けっかんみたいだね！

植物しょくぶつはどうやって大おおきくなるの？～細胞さいぼうと成長せいちょうのふしぎ～

小ちいさな種たねから芽めが出でて、ぐんぐん大おおきくなっていく植物しょくぶつ。どうやって大おおきくなっているんだろう？　実じつは、植物しょくぶつの成長せいちょうには、「細胞さいぼう」と「成長せいちょう点てん」が関係かんけいしているんだ。

細胞さいぼうって、なあに？

植物しょくぶつの体からだは、たくさんの小ちいさな部屋へやのようなものでできているんだ。この小ちいさな部屋へやが「細胞さいぼう」だよ。細胞さいぼうは、植物しょくぶつだけでなく、私わたしたち人間にんげんや動物どうぶつの体からだも作つくっている、命いのちの基本単位きほんたんいなんだ。

植物しょくぶつの細胞さいぼうは、動物どうぶつの細胞さいぼうと違ちがって、「細胞壁さいぼうへき」という丈夫じょうぶな壁かべで囲かこまれているんだ。この細胞壁さいぼうへきがあるおかげで、植物しょくぶつはしっかりとした形がたを保たもつことができるんだよ。

細胞分裂さいぼうぶんれつで大おおきくなる！

植物しょくぶつは、「細胞分裂さいぼうぶんれつ」を繰くり返かえして大おおきくなっていくんだ。細胞分裂さいぼうぶんれつは、1つの細胞さいぼうが2つに分わかれること。細胞分裂さいぼうぶんれつを繰くり返かえすことで、細胞さいぼうの数かずがどんどん増ふえて、植物しょくぶつ全体ぜんたいが大おおきくなっていくんだ。

細胞分裂さいぼうぶんれつは、植物しょくぶつの体からだの中なかのどこでも起おこるわけじゃないんだ。細胞分裂さいぼうぶんれつがさかんに行おこなわれている特別とくべつな場所ばしょがあるんだよ。それが「成長せいちょう点てん」だよ。

成長せいちょう点てんって、どこにあるの？

成長せいちょう点てんは、茎くきや根ねっこの先端せんたんにあるんだ。茎くきの成長せいちょう点てんからは、新あたらしい茎くきや葉はっぱが作つくられる。根ねっこの成長せいちょう点てんからは、新あたらしい根ねっこが作つくられる。

草花くさばなの茎くきの先さきをよく見みてみて。小ちいさな芽めが出でているのが見みえるかな？　これが成長せいちょう点てんだよ。成長せいちょう点てんでは、新あたらしい細胞さいぼうがどんどん作つくられて、茎くきや根ねっこが伸のびていくんだ。

年輪ねんりんのふしぎ

木きを切きったときに見みえる、丸まるい模様もようの「年輪ねんりん」。年輪ねんりんを見みれば、木きが何なん年ねん生いきてきたのかが分わかるんだって！　どうして年輪ねんりんができるんだろう？

実じつは、年輪ねんりんは、木きが1年ねんごとに成長せいちょうした跡あとなんだ。春はるから夏なつにかけて、木きはたくさん栄養えいようを作つくって、どんどん成長せいちょうする。この時期じきに作つくられる部分ぶぶんは、色いろが薄うすくて幅はばが広ひろいんだ。秋あきから冬ふゆにかけては、成長せいちょうがゆっくりになる。この時期じきに作つくられる部分ぶぶんは、色いろが濃こくて幅はばが狭せまいんだ。

この色いろの違ちがいが、年輪ねんりんとして見みえるんだね。年輪ねんりんの幅はばを見みれば、その年としが暑あつかったのか、寒さむかったのか、雨あめが多おおかったのか、少すくなかったのか…なんてことも分わかることがあるんだって！　すごいよね！

植物しょくぶつと虫むしの関係かんけい～助たすけ合あいのふしぎ～

植物しょくぶつと虫むしって、どんな関係かんけいがあるんだろう？　実じつは、植物しょくぶつと虫むしは、お互たがいに助たすけ合あって生いきていることが多おおいんだ。

花はなと虫むしのやくそく

きれいな花はなには、虫むしたちがよく集あつまってくるよね。虫むしたちは、花はなの蜜みつを吸すったり、花粉かふんを食たべたりする。その代かわりに、虫むしたちは、花粉かふんを別べつの花はなに運はこんでくれるんだ。

花粉かふんが、めしべの先さきにつくことを「受粉じゅふん」というよ。受粉じゅふんすると、めしべの奥おくにある「種たねのもと」が成長せいちょうして、種たねができるんだ。種たねは、新あたらしい植物しょくぶつの赤あかちゃん。種たねが地面じめんに落おちて芽めを出だすと、また新あたらしい植物しょくぶつが育そだっていくんだね。

つまり、虫むしたちは、花粉かふんを運はこぶことで、植物しょくぶつが仲間なかまを増ふやすのを手伝てつだっているんだ。花はなは、虫むしたちにごはんをあげる代かわりに、受粉じゅふんを手伝てつだってもらっているんだね。

虫むしを呼よぶための工夫くふう

花はなは、虫むしたちに受粉じゅふんを手伝てつだってもらうために、いろんな工夫くふうをしているんだ。

• きれいな色いろ:花はなびらの色いろは、虫むしたちに見みつけてもらうための目印めじるし。赤あかや黄色きいろ、紫むらさきなど、鮮あざやかな色いろの花はなが多おおいよね。
• いい香かおり:花はなの香かおりは、虫むしたちを誘さそうためのもの。甘あまい香かおりや、さわやかな香かおりなど、花はなによって香かおりが違ちがうよね。
• 蜜みつ:蜜みつは、虫むしたちへのごほうび。甘あまくておいしい蜜みつを出だすことで、虫むしたちに「また来きたい！」と思おもってもらうんだ。

実じつは、虫むしと人間にんげんとでは、見みえている色いろが違ちがうんだって！　例たとえば、ミツバチは、人間にんげんには見みえない紫外線しがいせんを見みることができるんだ。だから、ミツバチには、人間にんげんが見みている花はなの色いろとは、ぜんぜん違ちがう色いろに見みえているかもしれないんだよ！

季節きせつで変かわる植物しょくぶつのすがた～春夏秋冬しゅんかしゅうとうのふしぎ～

日本にっぽんの植物しょくぶつは、季節きせつによって、いろんな姿すがたを見みせてくれるよね。春はる、夏なつ、秋あき、冬ふゆ…それぞれの季節きせつで、植物しょくぶつはどんなふうに変化へんかしているんだろう？

春はる：芽吹めぶきの季節きせつ

暖あたたかくなってくると、植物しょくぶつは冬ふゆの眠ねむりから覚さめて、活動かつどうを始はじめるよ。木々きぎは新あたらしい葉はっぱを出だし、草花くさばなは芽めを出だして花はなを咲さかせる。春はるは、植物しょくぶつたちが新あたらしい命いのちを育はぐくむ季節きせつなんだ。

夏なつ：成長せいちょうの季節きせつ

太陽たいようの光ひかりをたっぷり浴あびて、植物しょくぶつはぐんぐん成長せいちょうする。葉はっぱを茂しげらせて光合成こうごうせいをたくさん行おこない、栄養えいようを蓄たくわえるんだ。夏なつは、植物しょくぶつたちが一番いちばん元気げんきな季節きせつだよ。

秋あき：実みのりの季節きせつ

涼すずしくなってくると、植物しょくぶつは実みのりの季節きせつを迎むかえる。木々きぎは実みをつけ、草花くさばなは種たねを作つくる。そして、葉はっぱは赤あかや黄色きいろに色いろづいて、私わたしたちを楽たのしませてくれる。（紅葉こうよう）

どうして紅葉こうようするんだろう？　実じつは、葉はっぱの中なかには、もともと緑色みどりいろの色素しきそ（葉緑素ようりょくそ）と、黄色きいろや赤色あかいろの色素しきそがあるんだ。秋あきになって気温きおんが下さがってくると、緑色みどりいろの色素しきそが壊こわれて、黄色きいろや赤色あかいろの色素しきそが目立めだつようになるんだよ。

冬ふゆ：休眠きゅうみんの季節きせつ

寒さむくなってくると、多おおくの植物しょくぶつは活動かつどうを休止きゅうしして、冬ふゆの寒さむさに耐たえる準備じゅんびをする。葉はっぱを落おとしたり、地面じめんの下したでじっと春はるを待まったり…冬ふゆは、植物しょくぶつたちが力ちからを蓄たくわえる季節きせつなんだ。

まとめ～植物しょくぶつのふしぎは、まだまだたくさん！～

植物しょくぶつって、身近みぢかな存在そんざいだけど、実じつは知しらないことがたくさんあったんじゃないかな？　今日きょうの話はなしで、植物しょくぶつのふしぎを少すこしでも知しってもらえたらうれしいな。

植物しょくぶつの世界せかいは、本当ほんとうに奥おくが深ふかいんだ。光合成こうごうせい、水みずや栄養えいようの運はこび方かた、成長せいちょうの仕組しくみ、虫むしとの関係かんけい、季節きせつの変化へんか…まだまだたくさんのふしぎが隠かくされているよ。

ぜひ、身みの回まわりの植物しょくぶつをよく観察かんさつしてみて。そして、「どうしてだろう？」「ふしぎだな」と思おもうことを見みつけたら、図鑑ずかんやインターネットで調しらべてみてね。きっと、新あたらしい発見はっけんがあるはずだよ！