こんにちは!みんなは外国に行ってみたいと思ったことがあるかな?テレビで見る青い海や白い砂浜、高いビル、おいしそうな食べ物、日本とは違う言葉を話す人たち…世界には知らないことがたくさんあふれていて、ドキドキするよね!
外国へ行くためには、特別な「持ち物」が必要なんだ。それが今日お話しする「パスポート」と「ビザ」だよ。この記事を読めば、あなたもパスポートとビザの達人になれるよ!

はると
へぇ、外国に行くための特別な持ち物!それって、伝説の剣エクスカリバーみたいな、カッコいいやつかな!?持ってると強くなれるとか?

ひまり
もう、はるとったら。パスポートは剣じゃなくて、大切な身分証明書だってば。将来はるとが世界で活躍するサッカー選手になったら、絶対に必要になるんだから、この記事を読んでちゃんと勉強しなきゃダメよ。
パスポートってなに?
パスポートは、かんたんに言うと「あなたが日本の国民で、本当にあなた自身であることを証明する世界共通の身分証明書」だよ。
学校の名札や図書館カードを想像してみて。あれは、「この子はこの学校の生徒です」「図書館の本を借りられる人です」と証明してくれるよね。パスポートは、それのもっとすごいバージョン!
日本の国が「この人は間違いなく日本国民の○○さんです」と証明してくれる、とても大切なものなんだ。
どうやってパスポートを見せるの?
外国へ行くとき、飛行機から降りて最初に通るのが「入国審査」という場所。そこにいる係の人は「入国審査官」と呼ばれる人で、あなたに「どこから来たの?」「どこへ行くの?」「何しに来たの?」などと質問をするんだ。
その時に、このパスポートを見せることで、「私は日本から来た○○です」ということを証明できるんだよ。パスポートがないと、「この人は誰?どこの国の人?」ということが分からないので、外国に入れてもらえないんだ。
入国審査
パスポートの中身をのぞいてみよう!
日本のパスポートは、使える期間によって色が違うよ。
- 10年間使える大人用:紺色
- 5年間使える大人用と子ども用:赤色
表紙には「日本国」と書いてあって、桜の花びらのような模様がついているんだ。2020年からは、中のページに葛飾北斎という有名な画家の「富嶽三十六景」のイラストが描かれているよ!
中を開くと、こんな情報が書かれているよ:
- 顔写真:「この人です!」というのが一目でわかるように
- 名前:漢字とローマ字(英語の文字)の両方で書いてある
- 生年月日:あなたが生まれた年・月・日
- 性別:男の子か女の子か
- 本籍地:あなたの家族が登録されている都道府県
- パスポート番号:世界にひとつしかない、あなただけの番号
- 発行日と有効期限:いつ作られて、いつまで使えるか
その他にも、空白のページがたくさんあるよ。これは何のためかというと、外国の空港でスタンプを押してもらったり、これから説明する「ビザ」を貼ってもらったりするためのものなんだ。
パスポートが命綱!なくしたらどうなる?
パスポートは、外国にいるとき、あなたの「命綱」とも言えるものだよ。世界中どこにいても、あなたが日本人であることを証明できる唯一のものだからね。
もし外国でパスポートをなくしたら…とても大変なことになるよ!日本大使館という、外国にある日本の出先機関に行って、「パスポート紛失」の手続きをして、仮のパスポートを作ってもらわなくてはならないんだ。
お金もかかるし、時間もかかるし、予定していた行動ができなくなるかもしれない…なんてことになるから、パスポートは命とおなじくらい大切に持っていなくてはいけないんだね!

はると
ええっ!?パスポートなくしたら「命綱」がなくなるって…!?それって、遠足でお弁当忘れた時の100倍くらいヤバいってこと!?うわー、俺、絶対なくしそう…こわい!

ひまり
お弁当忘れの100倍どころじゃないわよ!本当に大変なことになるんだから。もう、はるとなら絶対なくしそうだから心配だわ…。やっぱり私がしっかり管理してあげなきゃダメね。
パスポートはどうやって手に入れるの?
さて、そんな大切なパスポート、どうやって手に入れるんだろう?
申請って何?
パスポートは、自分で作るものではなく、日本の「外務省」という役所が発行してくれるものなんだ。もらうためには「申請」という手続きが必要だよ。
申請とは、「パスポートをください」とお願いして、必要な書類を出すことだね。この申請を都道府県のパスポートセンターや市区町村の役所でするんだよ。
申請に必要なもの
パスポートを申請するには、次のものが必要だよ:
- 申請書
「パスポートをください」という願い書みたいなもの。名前や住所、生年月日などを書く紙だよ。パスポートセンターや役所に置いてあるし、インターネットからダウンロードすることもできるよ。
- 戸籍謄本または戸籍抄本
これは、あなたが日本国民であることを証明する大切な書類。あなたの住んでいる市区町村の役所でもらえるよ。お父さんやお母さんに手伝ってもらおう!
- 写真
パスポート用の写真は、普通の記念写真とは違って、いろいろなルールがあるんだ。
- サイズは縦45mm×横35mm
- 背景は白や薄い色
- 顔がはっきり写っていること
- 笑顔やポーズはNG!まじめな顔で
- 眼鏡をかけている人は、フレームで目が隠れないように
写真屋さんで「パスポート用の写真」と言えば、ルールに合った写真を撮ってくれるよ。
- 本人確認書類
あなたが本当にあなた自身であることを証明するものが必要なんだ。小学生の場合は、健康保険証や学生証、住民基本台帳カードなどを使うことが多いよ。
申請の手順
- 必要な書類をすべて集める
- パスポートセンターや役所に行く(小学生は必ずお父さんやお母さんと一緒に!)
- 窓口で書類を出して、指紋と署名をする
- 申請料金を払う(子どものパスポートは6,000円くらい)
- 受取日を確認する(だいたい1週間から10日後)
- 受取日に、また窓口に行ってパスポートを受け取る
有効期限に注意しよう!
パスポートはずっと使えるわけではなく、「有効期限」というものがあるんだ。子ども(12歳未満)のパスポートは5年間だけ有効なんだよ。
12歳以上になると、5年有効のものか10年有効のものか選べるようになるけど、18歳未満の人は10年のパスポートは選べないんだ。
有効期限が切れる前に、また新しいパスポートを申請しなくちゃいけないから、忘れないようにカレンダーに書いておくといいね!
ビザって何?パスポートだけじゃダメなの?
「パスポートがあれば、どこの国にでも行けるんでしょ?」って思うかもしれないけど、実はそうじゃない場合もあるんだ。そこで必要になるのが「ビザ」だよ!
ビザの正体
ビザは、かんたんに言うと「その国に入ってもいいですよ」という許可証のこと。行きたい国が「あなたの国籍や目的を確認しました。うちの国に来ても大丈夫ですよ」と認めてくれた証なんだ。
パスポートとビザの違いをしっかり覚えよう:
- パスポート:「私は誰です」を証明するもの(あなたの国の政府が発行)
- ビザ:「この国に入ってOKです」という許可証(行きたい国の政府が発行)
ビザってどんな形をしているの?
ビザは、パスポートのページに貼られるシールや、スタンプのような形をしていることが多いよ。最近では、紙に印刷されたものやインターネット上で発行される「電子ビザ」というものもあるんだ。
ビザには、あなたの名前、パスポート番号、どのくらいの期間滞在していいか、何の目的で入国するのか(観光、勉強、仕事など)といった情報が書かれているよ。
各国のビザ
学校の友達関係で例えてみよう
パスポートとビザの関係を、学校の友達関係で例えてみるね。
あなたが友達の家に遊びに行くとき、まず2つのステップが必要だよね:
- あなたのお母さんに「友達の家に行ってもいい?」と許可をもらう
- 友達のお母さんに「うちの子と遊んでもいい?」と許可をもらう
この時:
- あなたのお母さんからの許可=パスポート(自分の国からの「出国許可」)
- 友達のお母さんからの許可=ビザ(行き先の国からの「入国許可」)
両方の許可がないと、友達の家では遊べないよね。それと同じで、外国に行くには、自分の国からの許可(パスポート)と行き先の国からの許可(ビザ)の両方が必要な場合があるんだ。
ビザはいつ必要なの?
ビザが必要かどうかは、3つの大切なポイントで決まるよ:
- どこの国へ行くか:国によってルールが違う
- どのくらいの期間、その国にいるか:短い滞在ならビザなしでOKの場合も
- 何をしにその国へ行くか:観光?勉強?仕事?
ビザが必要ない場合(ビザ免除)
実は、日本のパスポートは世界的にとても信頼されているから、短い期間の観光や出張であれば、多くの国でビザなしで入国できるんだ!これを「ビザ免除」というよ。
たとえば、こんな国々は観光目的なら短期間ならビザなしで行けるよ:
- アメリカ(90日以内・ESTAという電子システムへの登録が必要)
- カナダ(6か月以内・eTAという電子渡航認証が必要)
- オーストラリア(3か月以内・ETASという電子ビザが必要)
- 韓国(90日以内)
- タイ(30日以内)
- フランス、イタリア、スペインなどヨーロッパの多くの国(シェンゲン協定加盟国では合計90日以内)
「ビザなし」と言っても、入国前にインターネットで手続きが必要な国もあるから、必ず大人の人と確認してね!
ビザが必要な場合
次のような場合は、たいていビザが必要になるよ:
- ビザ免除がない国へ行くとき
中国、ロシア、インド、ブラジルなど、観光でも必ずビザが必要な国もあるんだ。
- 長く滞在するとき
- 「留学ビザ」:外国の学校で勉強するとき
- 「ワーキングホリデービザ」:働きながら文化体験をするとき
- 「就労ビザ」:外国で仕事をするとき
- 特別な目的で行くとき
- 「就学ビザ」:語学学校に通うとき
- 「研修ビザ」:会社の研修を受けるとき
- 「配偶者ビザ」:結婚した人が一緒に住むとき
ビザの申請方法
ビザが必要なときは、日本にある、行きたい国の「大使館」や「領事館」に申請するんだ。
大使館や領事館は、外国の政府の出張所みたいなところだよ。東京や大阪などの大きな街にあることが多いよ。
ビザの申請に必要なものは国によって違うけど、だいたいこんなものが必要だよ:
- パスポート(有効期限が十分残っていること)
- ビザ申請書(大使館のホームページからダウンロードできることが多い)
- 写真
- 滞在計画書(どこに泊まるか、どんなスケジュールか)
- 航空券の予約確認書
- お金があることの証明(銀行の残高証明書など)
- 申請料金
ビザの審査には時間がかかることが多いよ。数日で出る国もあれば、1か月以上かかる国もあるんだ。だから、海外旅行の計画を立てるときは、ビザのことも考えて、早めに準備を始めることが大切だよ。
パスポートとビザの違いを整理しよう!
ここまで読んでくれて、ありがとう!パスポートとビザの違い、少し分かってきたかな?もう一度、簡単にまとめてみよう。
| パスポート | ビザ |
---|
発行してくれるのは? | 自分の国の政府(日本政府) | 行きたい国の政府(その国の大使館や領事館) |
役割は? | あなたがどこの国の人で、誰なのかを証明するもの(世界共通の身分証明書) | その国に入国することを許可するもの(入国許可証) |
必要な場面は? | 外国へ行くときは必ず必要 | 行く国や目的、滞在期間によって必要な場合がある |
形は? | 手帳のような冊子 | パスポートに貼るシールやスタンプ、または電子データ |
有効期限は? | 12歳未満:5年間 12歳以上:5年間または10年間 | 国や目的によって様々 (数日〜数年) |
外国へ行くときの心得
最後に、パスポートやビザを持って外国へ行くときに、気をつけてほしいことをいくつか紹介するね。
1.パスポートとビザは命とおなじくらい大切に!
パスポートやビザは、外国ではとても大切なものだから、絶対に失くさないようにしよう!
パスポートを守るためのコツ
- ホテルの金庫に入れておく
- 防水のケースやポーチに入れて持ち歩く
- パスポートのコピーや写真を別に持っておく(スマホに保存しておくのもいいね)
- お父さんとお母さんで別々に持つ(万が一に備えて)
もし外国でパスポートを失くしたら、すぐに近くの「在外公館」(日本大使館や領事館)に連絡しよう。緊急時のために、日本大使館の電話番号をメモしておくといいね。
2.事前の調査をしっかりと
外国に行く前に、行き先の国について調べておくことはとても大切だよ。
チェックしておきたいこと
- ビザが必要かどうか
- パスポートの残存有効期間(多くの国では、入国時に6か月以上の有効期間が必要)
- 現地の緊急連絡先(日本大使館、警察、病院など)
- その国の基本的なルールやマナー
- 気候や服装
- 持っていくといいもの
外務省の「たびレジ」というサービスに登録しておくと、行き先の国で災害や事故が起きたとき、日本政府から情報がもらえるよ。お父さんお母さんに登録してもらおう!
3.パスポートとビザの期限に注意!
パスポートもビザも有効期限があるから、必ず確認しておこう。
ここに注意
- パスポートの有効期限が十分に残っているか(6か月以上が安心)
- ビザの有効期限は旅行の予定と合っているか
- 滞在可能日数はどれくらいか(例:30日以内、90日以内など)
- 入国してからビザを取得する国もあるので、事前に調べる
4.入国審査でのマナー
外国の空港に着いたら、入国審査を受けるよ。そこでは次のことに気をつけよう:
入国審査のポイント
- パスポートとビザ(必要な場合)を用意
- 入国カードに必要事項を書く(飛行機の中でもらえることが多い)
- 審査官の質問には、はっきりと答える
- 大きな声で笑ったり、ふざけたりしない
- 審査官の指示に従う
- 嘘はつかない(重大な問題になる可能性があるよ)
5.国際マナーを学ぼう
外国では、日本とは違うルールやマナーがあるよ。その国の文化や習慣を尊重することが大切だね。
例えば:
- 挨拶の仕方(お辞儀?握手?ハグ?)
- 食事のマナー(手で食べる国もあるよ)
- 写真撮影のルール(撮影禁止の場所もある)
- 服装のルール(宗教施設では肌を見せない服装が必要な場合も)
外国の文化を尊重することで、現地の人たちとより良い関係を築けるし、素敵な思い出もたくさん作れるよ!
まとめ:世界への扉を開くカギ
パスポートとビザは、世界への扉を開くための大切なカギなんだ。
パスポートは、あなたが日本人であることを世界に示す証明書。ビザは、行きたい国が「ようこそ!」と歓迎してくれるための許可証。どちらも、私たちが安全に、そしてスムーズに国境を越えて、他の国の人たちと交流するために、とても大切な役割を果たしているんだね。
今の時代、世界はどんどん近くなっていて、将来あなたが大人になったら、勉強や仕事、または好きなことを追求するために、外国へ行く機会がきっと増えるはず。そんなとき、今日学んだパスポートとビザの知識が役立つと思うよ。
世界には、まだ見ぬ景色や出会ったことのない人々、体験したことのない文化がいっぱい!パスポートとビザの仕組みを知ることは、その広い世界への第一歩。
これをきっかけに、もっともっと世界の国々や文化に興味を持ってくれたら嬉しいな!外国語を勉強したり、世界の食べ物を試してみたり…世界を知る方法はたくさんあるよ。
いつか、パスポートとビザを持って、あなたも世界中を旅してみてね!

はると
よーし!パスポートとビザは世界へのカギなんだな!将来、俺がワールドカップで活躍するときのために、ちゃんと準備するぞ!…でも、なくしたら大変だから、やっぱりひまりに持っててもらおうかな?

ひまり
はいはい、絶対そう言うと思ったわ(笑)。もうしょうがないわね。私が将来、はると専属の看護師さんになって、世界中の試合について行くことになったら、その大事な「エクスカリバー」…じゃなくてパスポート!ちゃんとお守りしてあげるわ。その代わり、遠征先でも宿題サボっちゃだめよ!
もったいない本舗 楽天市場店
¥393 (2025/05/03 10:57時点 | 楽天市場調べ)
ポチップ