小学生でもわかる！「平清盛（たいらのきよもり）」

平清盛たいらのきよもりってどんな人ひと？～武士ぶしのボスになった男おとこの物語ものがたり～

みなさん、こんにちは！今日きょうは約やく850年ねん前まえの日本にっぽんで、とってもすごい力ちからを持もっていた武士ぶし「平清盛たいらのきよもり」のお話はなしをしたいと思おもいます。

清盛きよもりは時代じだいを変かえた！

清盛きよもりは、それまで貴族きぞくが中心ちゅうしんだった日本にっぽんで、初はじめて武士ぶしの力ちからで国くにを動うごかすことができた人物じんぶつなんです。まるでゲームの主人公しゅじんこうみたいに、どんどん強つよくなっていった人物じんぶつです！

子こどもの頃ころの清盛きよもり ～お父とうさんは海うみの守もり人びと

清盛きよもりは1118年ねんに生うまれました。お父とうさんの忠盛ただもりは、瀬戸内海せとないかいで悪わるい海賊かいぞくたちから船ふねを守まもる仕事しごとをしていた強つよい武将ぶしょうでした。

小ちいさい頃ころの清盛きよもりは、剣けんの練習れんしゅうをしながら、貴族きぞくの子こどもたちと同おなじように漢文かんぶんや和歌わかも勉強べんきょうしていました。両方りょうほうの世界せかいをよく知しっていたことが、後のちの大だい出世しゅっせにつながったんですね。

若わかき日ひの清盛きよもり ～海うみの安全あんぜんを守まもる仕事しごと

若わかい頃ころの清盛きよもりは、お父とうさんの仕事しごとを引ひき継ついで、海うみの安全あんぜんを守まもる仕事しごとをしていました。今いまでいえば、海上保安庁かいじょうほあんちょうの隊長たいちょうさんのような存在そんざいだったんです。

瀬戸内海せとないかいには、たくさんの悪わるい海賊かいぞくがいて、商人しょうにんの船ふねを襲おそっていました。清盛きよもりは、そんな海賊かいぞくたちをやっつけて、船ふねが安全あんぜんに航海こうかいできるように守まもっていたんです。

二ふたつの戦たたかいで大だい活躍かつやく！

清盛きよもりが大おおきく出世しゅっせするきっかけとなったのは、二ふたつの大おおきな戦たたかいでの活躍かつやくでした。

一ひとつ目めは1156年ねんに起おきた「保元ほうげんの乱らん」。この戦たたかいで清盛きよもりは、朝廷ちょうていに味方みかたして勝利しょうりしました。

二ふたつ目めは1159年ねんの「平治へいじの乱らん」。この戦たたかいでも清盛きよもりは見事みごとに勝利しょうりを収おさめました。この二ふたつの戦たたかいでの功績こうせきが認みとめられて、清盛きよもりはみるみる出世しゅっせしていったんです。

貴族きぞくの世界せかいでも大だい出世しゅっせ！

清盛きよもりのすごいところは、武士ぶしでありながら、貴族きぞくの最高さいこう位い「太政大臣だいじょうだいじん」になったことです。これは、それまでの日本にっぽんの歴史れきしでは考かんがえられないことでした。

今いまで例たとえると、スポーツ選手せんしゅが総理大臣そうりだいじんになるようなものです。それくらいびっくりする出来事できごとだったんです！

貿易ぼうえき王おうになった清盛きよもり

清盛きよもりは、中国ちゅうごくの宋そうとの貿易ぼうえきにも力ちからを入いれました。特とくに今いまの神戸港こうべこうにあたる大輪田泊おおわだのとまりを整備せいびして、外国がいこくの船ふねがたくさん来こられるようにしました。

当時とうじの中国ちゅうごくは、とても進すすんだ文明ぶんめいを持もっていました。清盛きよもりは、中国ちゅうごくから素敵すてきな織物おりものや陶器とうき、最新さいしんの文化ぶんかを日本にっぽんに持もち込こんだんです。これによって平家へいけは大おおきな富とみを得えて、さらに力ちからを強つよめていきました。

清盛きよもりの夢ゆめの跡あと ～今いまに残のこる功績こうせき

清盛きよもりの功績こうせきは、今いまでも私わたしたちの身近みぢかなところに残のこっています。

• 神戸港こうべこう：今いまでは世界中せかいじゅうの船ふねが行いき交かう大おおきな港みなとになりました
• 厳島神社いつくしまじんじゃ：世界遺産せかいいさんになっている美うつくしい神社じんじゃです
• 日本にっぽんの政治せいじの仕組しくみ：武士ぶしによる政治せいじの始はじまりを作つくりました

特とくに厳島神社いつくしまじんじゃは、海うみの上うえに建たてられた美うつくしい神社じんじゃとして有名ゆうめいです。修学旅行しゅうがくりょこうで行おこなったことがある人ひともいるかもしれませんね。

おもしろい！清盛きよもりの意外いがいな一面いちめん

清盛きよもりには、意外いがいな一面いちめんがたくさんありました。

• とても暑あつがりで、夏なつになると涼すずしい場所ばしょに引ひっ越こしていました
• 自分じぶんの娘むすめを皇后こうごう（天皇てんのうの奥おくさん）にするほど、力ちからを持もっていました
• 平安時代へいあんじだいの人ひとなのに、写真しゃしんのような肖像画しょうぞうがが今いまも残のこっています

清盛きよもりの最期さいご ～力ちからを持もちすぎた代償だいしょう

しかし、清盛きよもりがあまりにも強つよくなりすぎたため、多おおくの人ひとが平家へいけをねたむようになりました。源氏げんじという別べつの武士ぶしの一族いちぞくとの対立たいりつも深ふかまっていきます。

1181年ねん、清盛きよもりは高熱こうねつの病気びょうきで亡くなりました。その後ご、平家へいけは源氏げんじとの戦たたかい（源平合戦げんぺいかっせん）に負まけて、滅ほろびてしまいます。この物語ものがたりは「平家物語へいけものがたり」として、今いまでも語かたり継つがれているんです。

清盛きよもりから学まなぶ大切たいせつなこと

清盛きよもりの人生じんせいからは、とても大切たいせつなことを学まなべます。

• 夢ゆめに向むかって頑張がんばれば、どんな人ひとでも大おおきな目標もくひょうを達成たっせいできること
• でも、力ちからを持もちすぎると周まわりの人ひととの関係かんけいが難むずかしくなること
• 新あたらしいことに挑戦ちょうせんする勇気ゆうきを持もつことの大切たいせつさ

清盛きよもりは、自分じぶんの力ちからで時代じだいを変かえた人物じんぶつです。でも、力ちからを持もちすぎたことで多おおくの敵てきもできてしまいました。

私わたしたちも、夢ゆめに向むかって頑張がんばることは大切たいせつです。でも同時どうじに、周まわりの人ひととの関係かんけいも大切たいせつにしながら、一いっ歩ぽ一いっ歩ぽ進すすんでいくことが大切たいせつなんですね。

【清盛きよもりの年表ねんぴょう】

清盛きよもりの生いきた時代じだいは、今いまから約やく850年ねんも前まえ。でも、彼かれの残のこした足跡あしあとは、今いまでも私わたしたちの暮くらしの中なかに生いきているんです。みなさんも、清盛きよもりのように自分じぶんの夢ゆめに向むかって、一いっ歩ぽ一いっ歩ぽ頑張がんばっていってくださいね！