はじめに
みんなが大好きな家庭用ゲーム機や、お店に並んでいるおいしいお菓子、テレビで大人気のアニメ。これらを作っている会社の名前をよく見てみると、ある共通点があることに気づいたことはありませんか?
そう、名前の前や後ろに「株式会社」とついていますよね!
「会社」というのはなんとなくわかるけれど、「株式」って一体何? 木の切り株のこと?それとも何か特別な合言葉?
実はこの「株式会社」という仕組み、人間が考え出した歴史上もっとも偉大な発明のひとつとも言われているのです。もし株式会社がなかったら、今みんなが夢中になっているゲームも、世界中を飛ぶ飛行機も、大きな遊園地もこの世に存在していなかったかもしれません!
今回は、そんな「株式会社」の不思議でかっこいい仕組みを、世界一わかりやすく解き明かしてみましょう!
大好きなサッカーゲームのタイトル画面にも「株式会社」って書いてあるぞ!ずっと気になってたんだよな。
ふふ、お菓子や文房具の裏にもたくさん書いてあるわね。実は私たちが毎日楽しく暮らせる秘密が隠されているのよ、はると。
株式会社ってどんな仕組みなの?
1人じゃ無理でもみんなならできる!
たとえば、あなたが「世界一おもしろくてリアルな新作サッカーゲームを作りたい!」という夢を持ったとします。
ゲームを完成させるには、絵を描くデザイナーさん、音を作る音楽家さん、コンピューターを動かすプログラマーさんなど、何十人ものプロに集まってもらわなければなりません。さらに、最新のパソコンや開発室を用意するためには、なんと「1億円」ものお金が必要です!
でも、小学生のお小遣いや貯金箱をひっくり返しても、1億円なんてとても用意できませんよね。大人であっても、1人で1億円をポンと出せる人はほとんどいません。
「じゃあ、大好きなゲームを作る夢はあきらめるしかないのかな……?」
そんなときに大活躍するのが「株式会社」という仕組みです!
アイデアを形にする「4つのステップ」
株式会社は、「こんな素晴らしいものを作りたい!」という夢を持った人が、たくさんの人から少しずつお金を集めて大きな夢を叶えるチームプレイのようなものです。
会社ができて商品がみんなの手元に届くまでの流れを、4つのステップで見てみましょう!
STEP 1
「こんなすごい商品を作りたい!」とアイデアを発表する
「絶対にみんながワクワクする新作ゲームのアイデアがあるんです!」と世の中に発表します。大きな夢に挑戦する宣言です。
STEP 2
応援してくれる人からお金を集める(出資)
アイデアに共感した大勢の人たちから「面白そうだから応援するよ!」とお金を出してもらいます。たとえば1人1万円でも、1万人が集まればなんと1億円になります!
STEP 3
「株(応援の証明書)」を渡して仲間になってもらう
お金を出してくれた人に、感謝の気持ちと「あなたはこの会社の仲間ですよ」という証明書である「株」を渡します。
STEP 4
集まったお金で商品を作って発売する!
集まった1億円を使って最高のスタッフを集め、ついに新作ゲームが完成!お店に並んで世界中の子どもたちが大喜びします。
このように、1人では絶対に集められない大きなお金も、「大勢の人が少しずつ出し合って協力する」ことで、大きな奇跡を起こせるのが株式会社のすごいところなのです。
なるほど!1人じゃ買えないサッカーの練習用ゴールも、チームのみんなでお金を出し合えば買えるのと同じだな!
そうね!みんなで力を合わせるから、1人では絶対にできない大きな夢やお仕事が実現できるのよ。
「株主」になるとどんないいことがあるの?
応援してくれる仲間「株主」
会社を応援するためにお金を出して「株」を受け取った人のことを、「株主」と呼びます。
株主はお金をただ預けているだけのお客さんではありません。「会社という大きな船に一緒に乗っている大切なパートナー」です。
会社が一生懸命に働いて、作ったゲームやお菓子が大ヒットすると、会社にはたくさんの売上(利益)が入ってきます。すると、仲間である株主にはとっても嬉しい「3つのいいこと」がやってきます!
株主になるともらえる「3つのいいこと」
配当金(お礼のお小遣い!):
会社が儲かったとき、「応援してくれたおかげで大成功しました!ありがとう!」と、儲かったお金の一部を株主みんなにお小遣いとして配ってくれます。
株主優待(特別なプレゼント!):
会社から株主だけに特別な贈り物が届きます。たとえば、お菓子メーカーなら「新発売のお菓子の詰め合わせ」、映画やアニメの会社なら「映画の招待券や限定オリジナルグッズ」などがもらえるのです!
株主総会(会社の作戦会議で意見が言える!):
年に1回、社長さんや役員さんが株主を集めて「今年はこんなに頑張りました!来年はこんな新しい挑戦をします」と報告する大作戦会議があります。株主は「もっとこんなゲームを作ってほしい!」「ここを改善してください」と直接意見を言ったり、会社のリーダーを選ぶ投票をしたりできます。
Q. 小学生でも株主になれるの?
A. 実は小学生でもなれるんだ!お家の人と一緒に「未成年口座」という特別な口座を作れば、自分のお小遣いやお年玉で大好きな会社の株を買って、正式な株主として会社を応援することができるよ。
大好きなゲーム会社を応援したら、新作グッズがもらえたり意見が言えたりするのか!俺も今すぐ株主になりたいぞ!
ふふ、夢が広がるわね。でも株主になるということは、その会社が本当にみんなの役に立つか、しっかり見極める責任もあるのよ。
1人のお店と株式会社はどう違うの?
大きな夢に挑戦できる理由
世の中には、店長さん1人で切り盛りしているパン屋さんや駄菓子屋さんのような「個人のお店」もたくさんありますよね。個人のお店と株式会社には、一体どんな違いがあるのでしょうか?
個人のお店は、店長さんが自分のお金(または銀行から借りたお金)だけでお店をはじめます。自分の好きな味のパンを自由に作れる楽しさがありますが、集められるお金には限界があります。
一方、株式会社は何千人、何万人という大勢の人からお金を集めることができます。だからこそ、何百億円もかかるロケットの開発や、新しい薬の研究、世界中が熱狂する巨大なテーマパークの建設など、地球規模の大きな夢にも果敢にチャレンジできるのです!
もし失敗したらどうなるの?「安心のルール」
新しい挑戦には、いつだって失敗のリスクがあります。もし作ったゲームがまったく売れず、会社が倒産してしまったらどうなるのでしょうか?
実はここに、株式会社のもうひとつの大発明である「有限責任」という安心ルールがあります!
1人で挑戦する「個人のお店」
集められるお
金:
店長さん
1人の
貯金や
借金なので、
金額に
限界がある
自由度:
自分の
好きなアイデアをすぐに
試せる!
失敗したとき:お
店の
借金はすべて
店長さん
1人が
背負って
払い
続けなければならない
みんなで夢を叶える「株式会社」
集められるお
金:
大勢の
人から
集められるので、100
億円単位の
挑戦もできる!
仲間:
世界中の
株主が
応援団になって
支えてくれる!
失敗したとき:
株主は
最初に
出したお
金が
戻らないだけで、
会社の
借金を
代わりに
払う
必要はない!
もし会社が失敗して借金が残ってしまっても、株主は「最初に出したお金」が戻ってこなくなるだけで、それ以上の借金を背負わされることは絶対にありません。
「失敗しても、出したお金以上の損はしなくていい」というルールがあるからこそ、大勢の人が安心して「あの人の夢を応援してみよう!」「新しい未来に投資してみよう!」とお金を出すことができるのです。
もし失敗しても借金を背負わなくていいなら、思いっきり新しいサッカーシューズやゲームの開発にチャレンジできるな!
ええ。リスクをみんなで分け合えるからこそ、失敗を恐れずに世界を便利にする大発明に挑戦できるのね。
まとめ
毎日の暮らしを便利に、そして楽しくしてくれる「株式会社」。その秘密をギュッと振り返ってみましょう!
📝 今日のまとめノート
1
みんなでお金を出し合う!:1人では作れない工場やゲームも、大勢でお金を出し合えば実現できる!
2
株主にはワクワクがいっぱい!:「配当金」「株主優待」「作戦会議での投票」の3つの嬉しい権利がある!
3
失敗のリスクを分け合える!:有限責任という安心のルールがあるから、思い切って世界を変える大きな挑戦に挑める!
🖍️ ✏️
街を歩くときや、おうちにある商品のラベルを見るときは、ぜひ「株式会社」という文字を探してみてください。 「この会社はどんな夢を持っていて、どんな人たちが応援しているのかな?」と考えてみるだけで、いつものお買い物が何倍もワクワクするはずですよ!
身の回りの「株式会社」を探すのが急に面白くなってきたぞ!次のお小遣いでどんな会社を応援できるか調べてみる!
いい心がけね、はると!社会の仕組みを知ると、毎日使っているものがもっと大切に思えてくるわね。
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