小学生でもわかる!「東京証券取引所(とうきょうしょうけんとりひきじょ)」

小学生でもわかる! 「東京証券取引所」

はじめに

テレビのニュース番組を見ていると、番組の終わりに「今日の東京株式市場、日経平均株価は……」というアナウンサーの声を聞いたことがありませんか?

画面には、大きな丸いガラス張りの部屋の中で、電光掲示板の文字がぐるぐる回っている未来的な映像がよく映し出されます。

「あのぐるぐる回る掲示板は何だろう?」「そもそも株式市場ってどんな場所なの?」と不思議に思ったことがある人も多いはずです。

あの場所の名前こそが、「東京証券取引所」、略して「東証」です!

「証券」という言葉は少し難しく感じるかもしれませんが、東証は日本中の会社とみんなをつなぐ、超巨大な「お金のマーケット(市場)」なのです。

もし東証がなかったら、みんなが大好きなゲーム機も、おいしいお菓子も、安全で便利な電車も、この世に生まれなかったかもしれません。

今回は、日本経済の心臓部とも呼ばれる「東証」の仕組みや知られざる秘密を、わかりやすく解き明かしていきましょう!

はると
はると
ニュースで電光掲示板がぐるぐる回ってるのを見たことあるぜ!SF映画の秘密基地みたいでかっこいいよな!
ひまり
ひまり
ふふ、秘密基地ではないけれど、日本中のお金が動くとても大切な場所なのよ。どうしてあんなに人が注目しているのか、一緒に見てみましょう!

東証ってどんなところ?日本最大のお金の市場!

東証を一言で説明すると、「会社の『株』を安心して売り買いできる日本最大の巨大デパート」です。

普段、みなさんが野菜やお肉、お菓子を買うときはどこへ行きますか?きっと近所のスーパーマーケットに行きますよね。

スーパーマーケットに行けば、農家さんが育てた野菜や、牧場のお肉、お菓子メーカーのポテトチップスがズラリと並んでいて、欲しいものをいつでも自由に選んで買うことができます。

でも、もしスーパーマーケットがなかったらどうなるでしょうか? トマトが欲しいときは遠くのトマト農家へ行き、お肉が欲しいときは牧場へ行き、わざわざ1軒ずつ「売ってください!」とお願いしなければなりません。移動するだけでも大変ですし、いくらで売ってくれるかもバラバラで困ってしまいますよね。

それとまったく同じことが、会社とお金の世界でも起きています。

世の中には「会社の株を買って応援したい人」がたくさんいます。一方で、「持っている株を売ってお金に換えたい人」もたくさんいます。 その人たちがバラバラに電話や手紙でやり取りしていたら、いくら時間があっても足りません。

そこで作られたのが、みんなが1か所に集まって公平に売り買いできる巨大な広場、「東京証券取引所」なのです。

東京の日本橋兜町という場所に大きな建物があり、日本全国の有名な会社、およそ3900社が集まっています。

身近なスーパーマーケットにたとえてみよう!
スーパーマーケットに行けば、日本中の野菜やお肉が1か所で買えますよね。東証はまさに「株のスーパーマーケット」です!もし東証がなければ、株を買うために全国の会社へ1社ずつ交渉しに行かなければなりません。東証があるからこそ、誰でもいつでも安心して株を売り買いできるのです。
はると
はると
なるほど!俺たちの街にあるスーパーと同じで、株が1か所に集まる便利な広場ってことか!日本中の会社が集まってるなんて、まるでオールスター戦みたいだな!
ひまり
ひまり
ふふ、オールスター戦とはナイスなたとえね!東証という大きな市場があるからこそ、日本中だけでなく世界中の人たちがルールを守って安心して取引できるのよ。
東京証券取引所のビル

会社とみんなをつなぐ!「株」を売り買いする仕組み

東証が「株」を売り買いする場所だということはわかりました。では、そもそも「株」とは一体何なのでしょうか?もちろん、畑でとれる白い野菜のカブではありません!

会社が「世界中のみんなが驚くような新しいゲーム機を作りたい!」「難病を治す新しい薬を開発したい!」と考えたとします。

しかし、新しい商品や技術を生み出すためには、たくさんの研究員を雇ったり、大きな工場を建てたりするための莫大な資金(お金)が必要です。会社の貯金や、銀行から借りるお金だけでは全然足りないこともあります。

そこで会社は、「私たちの夢や計画を応援してくれる人はいませんか?お金を出して仲間になってください!」と、広く世の中の人たちに呼びかけます。

そして、お金を出してくれた人(投資家)に対して、「あなたはお金を出してくれた大切な仲間ですよ」という証明書として渡すのが「株式」です。

ここには、会社と応援する人のあいだでお互いが嬉しくなるWin-Winな関係が成り立っています。

アイデアを形にしたい「会社」
たくさんの人から集まった資金で、大きな研究や新しい工場づくりに挑戦できる!
銀行からの借金と違って、毎月決まった利子を払ってすぐに返済する義務がない!
応援したい「投資家(みんな)」
会社が大成功して利益が出たら、「配当金(お礼のお金)」を分けてもらえる!
会社の人気や価値(株価)が上がれば、持っている株を高く売って利益が出る!

このように、株を買うということは「その会社を信じて応援するサポーターになる」ということです。

株を通してお金がどのように巡り、新しい商品が生まれるのかを3つのステップで見てみましょう!

STEP 1 会社が新しいアイデアと夢を発表する!
「今までにない最高のゲームを作りたい!」と会社が熱い計画を発表し、東証を通じて「株」を発行して応援してくれる人を募集します。
STEP 2 全国のファンや投資家がお金を出して応援する!
「そのゲームをぜひ遊んでみたい!」「この会社なら大成功するはず!」と共感した人たちが東証で株を買い、会社にたくさんのお金が集まります。
STEP 3 最高の商品が完成して、みんなが笑顔になる!
集まったお金で開発が進み、世界中で大ヒット!会社は大きく成長し、応援してくれたサポーターたちにも「配当金」や特別なプレゼント(株主優待)でお礼を届けます。

もし東証という市場がなければ、会社はお金を集めることができず、世の中をワクワクさせる新しい発明も生まれにくくなってしまいます。東証は、みんなの「夢」を形にするための強力なエンジンなのです!

はると
はると
すげー!俺たちが夢中になってる大人気ゲームも、みんなのお金が集まって生まれたのかもしれないんだな!応援したサポーターもお礼がもらえるなんて最高じゃん!
ひまり
ひまり
そうなの。会社と応援する人たちが手を取り合って、世の中に新しい便利なものや楽しいものを生み出していく、とても素敵な仕組みなのよ。
会社と投資家がお互いに支え合う仕組み

ここがすごい!東証の3つのひみつ

日本中のお金が集まる東京証券取引所には、知ると誰かに話したくなる驚きの秘密がたくさんあります。その中から、特にワクワクする3つの秘密を紹介しましょう!

  1. ぐるぐる回る電光掲示板!「チッカー」のスピードの秘密:ニュース映像で東証といえば必ず映る、直径17メートルもある大きな円形の電光掲示板。あれは「チッカー」と呼ばれています。チッカーには、今まさに取引された全国の会社の株の値段が、まぶしい光の文字となってリアルタイムで流れています。実はあのチッカー、回るスピードが一定ではありません!取引が活発で注文が殺到している大忙しの日はビューンと速く回り、のんびりした日はゆっくり回ります。掲示板を見るだけで、日本経済の「今の脈拍」がわかるようになっているのです。
  2. 昔は「手サイン」、今は0.0002秒の超高速コンピュータ!:今から30年ほど前(1999年まで)は、東証の会場に「場立ち」と呼ばれる証券マンが何百人もぎっしり集まっていました。そして、「買いたい!」「売りたい!」という注文を手話のような独特の合図(手サイン)で伝え合い、大声を張り上げて取引していたのです。会場はいつも熱気と紙吹雪で包まれていました。しかし現在、人の手で行う取引はすべて終了し、日本が誇る超高速コンピュータシステム「arrowhead(アローヘッド)」が担当しています。注文を受け取ってから処理するまでの時間は、なんと驚きの「0.0002秒(200マイクロ秒)」!人間のまばたき(約0.1秒)よりも圧倒的に速いスピードで、1日に何千万件もの取引を正確にさばいています。
  3. 新しい仲間を迎える伝統!「上場ゴング(幸福の鐘)」:東証で株を取引できるようになることを「上場」と呼びます。上場するためには、「ウソをついていないか」「これからもしっかり利益を出せるか」など、非常に厳しい審査をクリアしなければなりません。見事に審査を通って新しく仲間入りした会社の社長さんは、東証の特設ステージにある大きな「鐘(ゴング)」を木づちで打ち鳴らします。鳴らす回数は必ず「5回」と決まっています。これは日本の伝統的な言葉である「五穀豊穣(農作物が豊かに実ること)」にちなんでいて、「新しく仲間になった会社が、これから大きく豊かに実りますように!」というお祝いと繁栄の願いが込められているのです。
Q. 株を売り買いする人たちは今どこにいるの?
A. 大昔は東証の会場に大勢集まっていたけれど、今はみんな全国の証券会社や、自宅のスマホ・パソコンの画面を見ながらネット経由で注文を送っているよ!
はると
はると
0.0002秒って、まばたきどころか光の速さレベルじゃん!昔は手サインで叫び合ってたなんて、今の静かでハイテクな部屋からは想像もつかないぜ!
ひまり
ひまり
ふふ、技術の進化は本当に目覚ましいわね。でも、鐘を5回鳴らす伝統のように、昔から大切にされてきた「会社の発展を願う心」が今もしっかり受け継がれているのも素敵よね。
マーケットセンター

まとめ

今回は、日本経済の心臓部である「東京証券取引所(東証)」について解説しました!

📝 今日のまとめノート
1 東証は「株の巨大スーパー」:日本中の会社と投資家が集まり、安心・公平に株を売り買いできる市場!
2 「株」は応援と成長のパスポート:会社は資金を集めて新しい挑戦をし、投資家は配当金やお礼を受け取るWin-Winの関係!
3 歴史と超ハイテクの融合:0.0002秒の超高速システム「arrowhead」や伝統の「上場ゴング」が日本の経済を支えている!
🖍️ ✏️
はると
はると
ニュースで見てた電光掲示板の裏側に、こんなに熱い仕組みや最新テクノロジーがあったなんて知らなかったぜ!俺も将来、世界最高のサッカースタジアムを作る会社を立ち上げて、あの東証のゴングを鳴らしてみたいぞ!
ひまり
ひまり
素敵な夢ね、はると!でもその前に、今日出された社会科の宿題をしっかり終わらせないと、未来の頼もしい社長さんにはなれないわよ。さあ、一緒に頑張りましょう!
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