はじめに
夜になると自然とまぶたが重くなって、スヤスヤと眠りにつく私たち。毎日あたりまえのように寝ていますが、ふとこんなふうに思ったことはありませんか?
「もし人間が1週間まったく眠らなかったらどうなるんだろう?」 「寝る時間があるなら、もっとゲームをしていたいな!」 「夜遅くまで起きて遊んでいたほうが、時間がたくさんあってトクなんじゃないの?」
実は、睡眠はただ「体を休めてサボっている時間」ではありません。それどころか、私たちがぐっすり眠っている間、頭と体の中ではものすごいスーパーメンテナンスが行われているのです!
もし眠らないでいると、勉強したことをすぐに忘れてしまったり、体が思うように動かなくなったりしてしまいます。睡眠は、私たちが毎日元気に楽しく過すために絶対に欠かせないスーパーパワーなのです。
なぜ人は眠る必要があるのか、寝ている間に体の中で何が起きているのか、睡眠のひみつを一緒に解き明かしていきましょう!
寝てる時間って、なんだかもったいないよな!夜もずっとゲームしたり、サッカーのシュート練習をしたりしていたいぜ!
ふふ、気持ちはわかるけれど、実は寝ている間こそ体がぐんぐんパワーアップしているのよ。睡眠の秘密を知ったら、はるとも早く寝たくなるはずだわ!
寝ている間に体と脳で何が起きているの?
私たちが布団に入って眠っているとき、部屋は静かで体もじっと動かないままです。でも、体の中では超一流のエンジニアたちが大忙しで働いています。
レースで走るレーシングカーが、レースの合間に「ピットイン」してタイヤを交換したりガソリンを満タンにしたりするように、人間の体も睡眠中に体のすみずみまでメンテナンスをしているのです。
寝ている間には、主に次のふたつのすごいことが行われています。
脳のゴミ掃除と記憶のセーブ
昼間に学校で勉強した漢字や計算、友達とおしゃべりしたこと、放課後に練習したサッカーの技など、たくさんの情報が頭の中に飛び込んできます。これらの情報は、いったん脳の「一時保管所(海馬)」に集められます。
寝ている間に、脳はこの情報をテキパキと仕分けして、「【漢字フォルダ】【サッカーの技フォルダ】に分けてずっと覚えておこう!」という大切な記憶を、脳の大きな引き出し(大脳皮質)にしっかり保存(セーブ)してくれます。
さらに、昼間に頭をフル回転させたことで脳にたまった老廃物(脳のゴミ)を、寝ている間にきれいな水でサーッと洗い流して掃除してくれるのです。
成長ホルモンによる体の修理とパワーアップ
眠りにつくと、脳の奥から「成長ホルモン」という特別な応援物質がたっぷり分泌されます。
この成長ホルモンは、昼間に運動して疲れた筋肉を修復して強くしたり、骨をグングン伸ばしたりする働きをしています。「寝る子は育つ」という昔からのことわざは、科学的にも大正解なのです!
うおお!昼間に練習したサッカーの技も、寝ている間に脳がフォルダに分けてセーブしてくれてるのか!ゲームのオートセーブ機能みたいですげーな!
その通りよ!筋肉や骨を大きくしてくれる成長ホルモンも、ぐっすり寝ている間にたっぷり出るの。強くてじょうぶな体を作るためにも、睡眠は欠かせないのよ。
浅い眠りと深い眠り!ふたつの睡眠チーム
1晩ぐっすり寝ている間、ずっと同じ深さで眠り続けているわけではありません。実は、睡眠には「浅い眠り」と「深い眠り」のふたつのチームがあり、お互いにバトンタッチを繰り返しています。
このふたつの眠りは、それぞれ「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」と呼ばれています。
🔥 浅い眠り「レム睡眠」
- 体はぐったり休んでいるけれど、脳は起きて記憶を整理している!
- まぶたの下で目がキョロキョロ動いて、楽しい夢を見る時間!
🛡️ 深い眠り「ノンレム睡眠」
- 脳も体もグッスリ深く眠って、エネルギーをフル充電する!
- 骨や筋肉を大きく伸ばす「成長ホルモン」がたくさん出る!
浅い眠り「レム睡眠」とは?
「レム(REM)」とは、英語で「目が素早く動く(Rapid Eye Movement)」という言葉の頭文字をとったものです。
このとき、体は完全に力が抜けてお休みしていますが、脳は起きていて活発に動いています。昼間の記憶を整理したり、心の中のモヤモヤをスッキリさせたりしています。私たちがストーリーのある楽しい夢を見るのは、主にこのレム睡眠のときです。
深い眠り「ノンレム睡眠」とは?
ノンレム睡眠は、その名の通り「レム睡眠ではない眠り」のことです。脳も体もぐっすり眠る「超・熟睡モード」に入ります。
脳の温度が下がり、疲れた脳を完全にクールダウンさせます。このノンレム睡眠のときに、先ほど紹介した「成長ホルモン」がたくさん出て、体の細胞を元通りに修復してくれるのです。
このレム睡眠とノンレム睡眠は、約90分のセットになっていて、1晩の間に4回から5回ほど交互に繰り返されます。ふたつのチームが力を合わせることで、脳も体もパーフェクトに回復できるのです。
❓ Q. 寝不足が続くとどうなっちゃうの?
💡 A. 脳のゴミ掃除やメンテナンスが追いつかなくなって、授業中にボーッとしたり、イライラしやすくなったり、風邪をひきやすくなってしまいます!
夢を見ているときは『レム睡眠』で、脳が記憶を整理してるんだな!昨日の夜、大好物のカレーを山盛り食べる夢を見たのもそのせいか!
ふふ、はるとは頭の中でもカレーのことを考えていたのね。でも寝不足になると集中力も落ちて元気がなくなっちゃうから、しっかり両方の眠りをとることが大切なのよ。
ぐっすり眠って元気モリモリになる3つの習慣
「夜ぐっすり眠って、朝スッキリ起きたい!」「もっと勉強もスポーツも絶好調にしたい!」というみんなのために、今日からすぐにできる大切な3つの習慣を紹介します。
どれも簡単なことばかりなので、ぜひ毎日の生活に取り入れてみてくださいね!
STEP 1
朝起きたら太陽の光を浴びる!
- カーテンを開けて朝の光を目に入れると、体内時計がリセットされて「夜に眠くなるタイマー」がスタートします!
朝起きたら、まずはお部屋のカーテンをシャッと開けて、太陽の光をたっぷり浴びましょう。
人間の体の中には、時間を刻む「体内時計」が備わっています。朝の光を目に入れると、脳が「朝が来たぞ!」と認識して体内時計が正しくリセットされます。そして、光を浴びてから約14〜16時間後に、自然と眠くなるホルモン(メラトニン)が出るようにタイマーがセットされるのです。
STEP 2
昼間にしっかり体を動かす!
- 体育の授業や外遊び、スポーツで体を動かすと、夜に心地よい疲れがやってきて深い眠りに入りやすくなります!
昼休みに外でドッジボールをしたり、放課後にスポーツを楽しんだりして、昼間にしっかり体を動かしましょう。
体を動かすと体温が上がります。体は「上がった体温が夜にスーッと下がっていくとき」に強い眠気を感じる仕組みになっています。昼間にしっかりエネルギーを使うことで、夜に深いノンレム睡眠に入りやすくなるのです。
STEP 3
寝る前のスマホやゲームをお休みする!
- 画面から出る強い光(ブルーライト)を浴びると、脳が「まだお昼だ!」と勘違いして眠れなくなってしまいます。寝る前の読書やストレッチがおすすめ!
夜、寝る直前までスマートフォンやタブレット、ゲーム機の画面を見つめていませんか?
画面から出ている強い光(ブルーライト)は、太陽の光ととてもよく似ています。そのため、寝る前に強い光を浴びると、脳が「まだお昼だ!起きていなきゃ!」と勘違いして、眠気のタイマーが止まってしまいます。寝る30分〜1時間前にはゲームやスマホをお休みして、静かに本を読んだりストレッチをしたりしてリラックスしましょう。
寝る前のゲームは脳が昼間だと勘違いしちゃうのか!明日の朝はカーテンをシャッと開けて太陽タイマーをピッと起動するぜ!夜は布団に入る前に体をほぐすストレッチにするぞ!
えらいわね、はると!朝起きてすぐに太陽の光を浴びるのもとっても簡単だから、明日の朝からさっそくやってみましょうね!
まとめ
毎日常の睡眠は、私たちが勉強やスポーツで最高の力を発揮するために欠かせない大切な時間です。
今日のポイントを黒板ノートでおさらいしておきましょう!
📝 今日のまとめノート
1
睡眠は脳のゴミ掃除や記憶の整理、体の修理をするスーパーメンテナンス!
2
浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)が交代で脳と体を回復させる!
3
「朝の太陽」「昼の運動」「寝る前の画面オフ」の3つの習慣でぐっすり眠れる!
🖍️ ✏️
睡眠のパワーを味方につければ、頭もスッキリして、毎日がもっと楽しく充実したものになります。今夜から3つの習慣を意識して、ぐっすり心地よい眠りを体験してみてくださいね!
よし!今夜はしっかり早く寝て、昼間に特訓したサッカーの技を脳にバッチリセーブするぜ!
ふふ、素晴らしい意気込みね!でも、その前に机の上に残っている宿題をしっかり片付けちゃおうね!
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