
みんな、こんにちは!今日は、わたしたちが毎日ふみしめている「地球」の中身について、いっしょに見ていこう!地面のずーっと下には、一体何が広がっているんだろう?きっと不思議に思ったことがあるよね。
地球はまるで「ゆでたまご」みたい!
みんな、ゆでたまごを食べたことがあるよね?実は、地球の構造って、ゆでたまごにとってもよく似ているんだ。外側の殻、白身、そして真ん中の黄身…地球も同じように、外側から内側へといくつかの層に分かれているんだよ。

うわっ、地球が「ゆでたまご」みたいだって!なんかお腹すいてきたな…今日の朝ごはんもゆで卵だったし!

ふふ、はるとはすぐ食べ物のこと考えるんだから。でも、確かに分かりやすい例えよね。私たちが住んでる地面の下が、卵みたいになってるなんて面白いわ。
一番外側の「皮」:地殻
地球の一番外側には「地殻」という薄い岩の層があるよ。今、みんなが立っている地面や、魚が泳いでいる海の底も、すべてこの地殻の一部なんだ。
地殻は、地球全体から見るととっても薄いんだよ。例えば、もし地球がりんごくらいの大きさだったら、地殻はそのりんごの皮よりもっと薄いくらい!実際には、わたしたちが住んでいる陸地の下では、地殻の厚さは約30キロメートルから40キロメートルくらい。これは、東京から横浜までの距離とほぼ同じだね。
海の底の地殻は、もっと薄くて約5キロメートルから10キロメートルくらい。小学校の校庭を100個くらい並べた長さかな。
地殻は「岩石」でできていて、それがしっかり固まっているから、わたしたちはその上に家を建てたり、道路を作ったりできるんだね。

地殻の下には:マントル
ゆでたまごのカラをむくと、次は白い部分(白身)が出てくるよね。地球では、地殻の下に「マントル」という分厚い層があるんだ。
マントルは、地球の体積の約80パーセントをしめている、最も大きな部分。もしマントルが牛乳だったら、10リットルの大きなバケツの中の8リットルがマントルってことになるね!それくらい大きいんだ。
マントルの中は、ものすごく熱い!上の方でも500℃から900℃くらいあって、下の方に行くと、4000℃近くになることもあるんだって。家のオーブンが最大で250℃くらいだから、その16倍以上の熱さ!想像できる?
でも、マントルの岩石は、完全に溶けているわけじゃないんだ。とろ火で温めたキャラメルみたいに、ねっとりとした状態なんだよ。固いんだけど、すごーくゆっくりなら動くことができるんだ。
なぜマントルは動くの?
マントルがゆっくり動く理由は「温度差」なんだよ。下の方は熱くて、上の方は少し冷たい。お風呂のお湯を思い出してみて。熱いお湯は上に上がって、冷たいお湯は下に沈むよね。マントルも同じように「対流」という動きをしているんだ。
この動きは、すごーくゆっくりで、1年で数センチメートルしか動かないけど、何百万年、何億年という長い時間をかけると、大きな変化になるんだよ。
このマントルの動きが、地球の表面にある「プレート」と呼ばれる地殻のかたまりを動かしているんだ。プレートの動きは、地震や火山の噴火の原因にもなっているよ。日本で地震が多いのも、実はこのプレートの動きが関係しているんだね。
地球の真ん中:核
ゆでたまごの真ん中には黄身があるよね。地球の中心にも「核」と呼ばれる部分があるんだ。
核は主に「鉄」と「ニッケル」という金属でできていると考えられているよ。大きさは、直径で約7000キロメートル。これは、なんと月よりも大きいんだ!地球の中に、月より大きな金属のかたまりがあるなんて、すごいと思わない?
核の中はとにかく熱い!中心近くでは約6000℃くらいになるんだって。これは、太陽の表面とほぼ同じ温度なんだよ。地球の中心は太陽のように熱いなんて、ちょっと不思議な感じがするね。

外核と内核
核は二つの部分に分かれているんだ。外側を「外核」、中心を「内核」と呼ぶよ。
外核は、なんと液体の金属!そう、金属なのに液体なんだ。熱さのあまり、鉄やニッケルが溶けているんだね。溶けた金属が、地球の自転によってグルグル回っていて、それが「電流」を作り出しているんだ。
理科の実験で、電線をコイル状に巻いて電池につなぐと磁石になるのを見たことがあるかな?それと同じように、外核の中で流れる電流が、地球全体を包む大きな「磁場」を作り出しているんだよ。
方位磁石(コンパス)を使うと、針がいつも北を指すよね?それは、この地球磁場があるからなんだ。また、地球磁場は宇宙から飛んでくる目に見えない有害な粒子(太陽風など)から、わたしたちを守ってくれる大切なバリア(盾)の役割もしているんだよ。
内核は、外核の中心にある固体の部分。温度は外核より高いのに、どうして溶けないの?と思うよね。
それは、ものすごい「圧力」がかかっているからなんだ。地球の真ん中は、その上にあるすべての重さに押しつぶされているような状態。その圧力は、わたしたちが普段感じている空気の圧力の約360万倍!
例えば、プラスチックの水筒を海の深いところに持っていくと、水圧で潰れてしまうことがあるよね。それの何百万倍もの圧力が内核にはかかっていて、その強い圧力のおかげで、6000℃という高温でも鉄が固体のままでいられるんだよ。すごいでしょ?

うおーっ!地球の中心って6000℃!?太陽と同じくらい熱いのかよ!しかも、その上の全部の重さでギューってされてるんだろ?俺、そんなところにいたら一瞬でぺちゃんこ&丸焦げだな!

そうね、はるとの体重じゃとても耐えられないわね(笑)。でも、そのおかげで内核は固体でいられるって書いてあったでしょ?それに、外核が液体でグルグル回ってるから、地球の磁場ができて、私たちを守ってくれてるのよ。
どうやって地球の中を調べるの?
ここまで地球の中身について話してきたけど、「そもそも、誰も地球の中心まで行ったことないのに、どうやってわかるの?」って思ったかな?
確かに、人類が掘った一番深い穴でも、深さは約12.2キロメートル。地球の半径(中心までの距離)は約6400キロメートルだから、ほんの表面をちょっと掻いただけなんだ。
地震が教えてくれる地球の秘密
科学者たちは、「地震波」を使って地球の中を調べているんだよ。地震が起きると、その揺れが波となって地球の中を伝わっていくんだ。
この地震波には「P波」と「S波」という2種類があって、P波は固体も液体も通れるけど、S波は液体の中を通れないという特徴があるんだ。
世界中にある「地震計」という機械で、この地震波がどう伝わるかを調べると、地球の中のどこが固体で、どこが液体かがわかるんだよ。例えば、地球の反対側まで届いたP波の様子を調べて、「外核は液体だ!」ということを発見したんだ。
音が部屋を伝わるのと少し似ているかも。部屋の中に硬い壁や柔らかいカーテンがあると、音の伝わり方が変わるよね?それと同じように、地震波も地球の中の違う物質を通るとき、伝わり方が変わるんだよ。
他にも、「重力」の測定や「地球磁場」の観測、火山から噴き出した「マグマ」の研究など、いろいろな方法を使って、地球の中身の謎を解き明かそうと、科学者たちは日々研究を続けているんだ。
実はすごい!地球の不思議
地球の中身を調べていくと、ほかにもたくさんの不思議なことがわかってきたよ。
地殻は動いている!
地殻は、大きな「プレート」と呼ばれるパズルのピースみたいに分かれていて、とってもゆっくりだけど動いているんだよ。日本列島も、1年に数センチメートルずつ動いているんだって!
その動きは、マントルの対流に乗って進んでいるんだ。プレート同士がぶつかったり、すれ違ったり、引っ張り合ったりすると、山ができたり、海溝(海の深いみぞ)ができたり、地震が起きたりするんだよ。

地磁気は時々逆転する!
地球磁場は、方位磁石の針が北を指すように働いているけど、実は過去に何度も「N極」と「S極」が入れ替わったことがあるんだって。これを「地磁気逆転」と呼ぶよ。
最後の逆転は約78万年前だったと言われているけど、いつか再び逆転する可能性もあるんだ。もし今、逆転が起きたら、コンパスの針は南を指すようになるよ。
地球はピッタリ丸くない!
地球は球形(まん丸)ではなく、少しだけつぶれた形をしているんだよ。これは、地球が自転していることによる「遠心力」の影響なんだ。コマを回すと少し形が変わるように、地球も自転の影響で赤道付近が少し膨らんで、極が少しへこんでいるんだよ。
まとめ:足元の下には驚きの世界!
今日は地球の中身について、深くまで探ってみたね。
- 一番外側の薄い「地殻」(りんごの皮よりも薄い!)
- その下の熱くてねっとりした「マントル」(地球の大部分!)
- 最後に、鉄でできた超高温の「核」(外核は液体、内核は固体!)
地球の中身を知ると、わたしたちが立っている地面の下に、こんなに不思議でダイナミックな世界が広がっていることがわかるね。地震や火山の噴火、山や海の成り立ちなど、地球上で起きるさまざまな現象も、地球の内部と深く関わっているんだよ。
実は、地球の中身を調べる研究は今も続いていて、まだわからないことがたくさんあるんだ。もしかしたら、将来、あなたが新しい発見をするかもしれないね!
今度、地面を歩くとき、その下にどんな世界が広がっているのか、ちょっと想像してみてください。きっと、いつもの景色も違って見えるはずだよ。地球って、本当にすごい星だね!

そっかー!じゃあ最初のゆで卵の例えだと、黄身の真ん中(内核)はカッチカチだけど、その周り(外核)はトロットロで、どっちも太陽みたいにアツアツってことか!…ってことは、俺が今カレー食べてる足元のはるか下で、そんなすごいことが起きてるんだな!

そういうことね。地球って本当にダイナミックだわ。…でも安心して、はると。地球の中心の圧力もすごいけど、私の『早く宿題終わらせなさーい!』っていうプレッシャーの方が、今のあなたにはきっと効き目があるはずだから☺
おもしろい疑問
最後に、ちょっと考えてみると面白い質問をいくつか紹介するね:
- もし地球の中心まで穴を掘ったら、どうなるだろう?
- 地球の中心には、いちばん重い物質が集まっているのはなぜだろう?
- 地球はいつから磁石のような性質を持っていたのだろう?
- 地球の中心温度は、どうして太陽の表面と同じくらい熱いのだろう?
これらの疑問について調べてみると、地球のことがもっとわかるようになるよ。科学って、「なぜ?」「どうして?」と考えることから始まるんだ。みんなも、身の回りの不思議について、どんどん考えてみよう!
