はじめに
きみが見ている虹と、すぐとなりに立っている友達が見ている虹は、じつはまったく別の虹だって知ってた?
「え、同じ空にかかってるのに?」と思うよね。じつは虹は、雨つぶの光が見る人の目に届く角度で決まるから、ほんの少し立つ場所がちがうだけで、べつの雨つぶからの光を見ていることになるんだ。つまり、世界中に同じ虹を見ている人は一人もいない――きみだけの虹なんだよ。
今日はそんな虹のひみつを、太陽の光のしくみからいっしょにひもといていこう!
え、ウソだろ!? 俺とひまりで見えてる虹がちがうって、同じ校庭に立ってるのに!?
ふふ、私もびっくりしたわ。でもちゃんと科学で説明できるの。その「きみだけの虹」がどうやってできるのか、さっそく見ていきましょう!
虹はいつ見えるの?
虹を見るには、じつは3つの条件がそろう必要があるよ。
- 雨がやんだばかり:空気中にまだたくさんの雨つぶ(水てき)がただよっていること。
- 太陽が出ている:雲の切れ間から太陽の光がさしていること。
- 太陽を背中にして見る:虹は太陽と反対がわの空に現れるので、太陽に背を向けた方向を見ること。
たとえば、帰りの会が終わって校庭に出たら、ちょうど西がわから夕日がさしていた――そんなとき、東がわの空を見てごらん。大きな虹が出ているかもしれないよ!朝の登校中も、太陽がまだ低い位置にあるからチャンスだよ。
ちなみに、お昼のように太陽が真上にあるときは虹が地面より下に出てしまうから、地上からはなかなか見えないんだ。だから朝や夕方のように太陽が低いほうが、大きくてきれいな虹が見えやすいんだよ。
そういえば前に虹が出て、「近くで見てやる!」って全力で走ったのに、走っても走っても追いつけなかったんだよな……。あのときは太陽のほうに向かって走ってたかも!
あはは、虹に向かってダッシュするはると、目に浮かぶわ。太陽を背中にするのがコツだから、次は反対がわを見てね!
虹ができるしくみは?
虹の正体は、太陽の光が雨つぶの中で色ごとに分かれたものなんだ。これを理解するために、まず太陽の光について知っておこう。
太陽の光はじつは「7色のミックスジュース」!
ふだん太陽の光は白っぽく見えるよね。でもじつは、太陽の光には赤・だいだい(オレンジ)・黄・緑・青・あい(こい青)・むらさきの7色が全部まざっているんだ。給食のフルーツポンチみたいに、いろんな色が1つにまとまっているから白く見えるんだよ。
雨つぶが「小さなプリズム」になる!
理科の実験で、ガラスの三角柱「プリズム」に光を通すと虹色に分かれるのを見たことがあるかな?雨つぶも同じ役わりをしてくれるんだ。
太陽の光が雨つぶに入ると、こんなことが起きるよ:
- 屈折:光が雨つぶの中に入るとき、空気とは進むスピードがちがうので、光の進む向きが曲がる。
- 反射:雨つぶの奥のかべで光がはね返される。
- 分散:光が雨つぶから外に出るとき、色ごとに曲がる角度がちがうので7色にわかれる。
何百万って、俺たちのサッカーチームは11人で連携するけど、虹のチームは何百万人だぞ!しかも全員ノーミスでパス回してるんだから、すごすぎだろ!
たしかにすごいチームワークね。でも雨つぶは「連携」というより、1つ1つが同じ仕事を一斉にやっているの。給食当番が全クラス同時に配膳しているイメージかしら。
虹の7色の順番は?
虹の色には決まった順番があるよ。外側(上側)から内側(下側)に向かって、こう並んでいるんだ。
STEP 1
赤→ だいだい(オレンジ)→ 黄
虹のいちばん外側は赤色。そこから内側に向かってだいだい色、黄色と続くよ。信号機の赤と黄色がいちばん外側チームだね!
STEP 2
緑→ 青→ あい → むらさき
真ん中あたりに緑色、そして青色、あい色(こい青色)、いちばん内側がむらさき色だよ。校庭の芝生の緑から空の青へ変わっていくイメージ!
覚え方のコツは「せき・とう・おう・りょく・せい・らん・し」。これは7色を音読みにしたもので、リズムに乗せて口ずさむと覚えやすいよ。
でも、なぜこの順番になるんだろう?じつは光の色によって波長という「光の波のはば」がちがうからなんだ。赤い光はのんびり屋さんで波のはばが大きく、ちょっとしか曲がらない。むらさきの光はせっかちで波のはばが小さく、ぐいっと大きく曲がる。だから赤は外側をゆったり歩いて、むらさきは内側をキュッと小回りするんだよ。
「せき・とう・おう・りょく・せい・らん・し」!なんか必殺技みたいだな! “赤き炎のセキトウオウ!” って叫びたくなるよな!
……それ、元の覚え方と何も変わってないわよ。でも赤い光がのんびり屋さんで、むらさきがせっかちっていうのは面白いわね。テストに出たら「のんびり赤=外側」で思い出せそう!
虹のふしぎな豆知識
虹にはまだまだおどろきのひみつがあるよ。明日、学校で友達に話したらきっとびっくりされるはず!
二重虹って知ってる?
虹の外側にもう1本、うすい虹が見えることがあるよ。これを「副虹」というんだ。副虹は雨つぶの中で光が2回はね返ってからできるので、色の順番がふつうの虹(主虹)と逆になっているんだよ。外側がむらさきで内側が赤なんだ。見つけたらすごくラッキー!
虹はじつは「まんまる」!
地上から見ると虹はアーチ(半円)に見えるよね。でもじつは、虹は本当はまんまるの円なんだ。飛行機やとても高いところから見ると、まるい虹が見えることがあるよ。地上では地面にさえぎられて下半分が見えないから、アーチに見えるんだね。
虹のはしっこには行けない!
「虹のふもとに宝物がある」というお話を聞いたことがあるかもしれないけど、残念ながら虹のはしっこにたどりつくことはできないんだ。虹は見る人の位置によって見える場所が変わるので、近づこうとするとどんどん遠ざかってしまうんだよ。
おうちでも虹が作れる!
じつは、晴れた日に庭のホースで水をまくだけで虹が作れるんだ。太陽を背にして、水を細かい霧のように出してみよう。小さな虹が現れるはずだよ!
A. じつは見えることがあるよ!月の光でできる虹を「月虹」というんだ。ただし月の光は太陽よりずっと弱いので、月虹はとてもうすくて白っぽく見えるよ。満月の夜に雨上がりという条件がそろわないと見えない、とってもレアな虹なんだ!
Q. 虹は何色? 7色じゃないの?
A. 日本では7色と習うけど、じつは国によってちがうんだ!アメリカでは6色、ドイツでは5色と言われることもあるよ。虹の色はグラデーションだから、どこで区切るかは国や文化によってちがうんだね。
虹がまんまるだったなんて、マジかよ!飛行機から見てみたいな!……あと、ホースで虹作って友達に見せたら「虹はかせ」って呼ばれるかな?
「虹はかせ」はると、ちょっといいかもね。でも実は私、二重虹をまだ見たことなくてちょっとくやしいのよね……。今度いっしょに探しましょう!
まとめ
今日は虹のひみつについて学んできたよ。最後にポイントをおさらいしよう!
📝 今日のまとめノート
1
虹は雨上がりに太陽を背にした方向に見える!朝や夕方の登下校がチャンス。
2
太陽の光が雨つぶの中で屈折・反射・分散して7色に分かれるのが虹のしくみ。
3
虹の7色は外側から「赤・だいだい・黄・緑・青・あい・むらさき」。覚え方は「せき・とう・おう・りょく・せい・らん・し」!
4
虹はじつはまんまるの円で、きみと友達では別の虹を見ている!
🖍️ ✏️
次に雨が止んだら、①太陽の位置を確認 → ②反対がわの空を見る → ③何色見えるか数える → ④二重虹がないかチェック! この4ステップで「虹はかせ」になれるよ!
俺が一番おどろいたのは「となりの友達と別の虹を見てる」ってことだな。今度サッカーの練習で虹が出たら、チームメイトに教えてやるぞ!
きっとみんなびっくりするわよ!ちなみに、虹に関係する「光」のふしぎは他にもあるの。空が青い理由や夕焼けが赤い理由も、じつは全部つながっているのよ……気になったらそっちも読んでみてね!
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