小学生でもわかる！「音（おと）のふしぎ」

こんにちは、みんな！今日は私わたたちの周まわりにあふれている「音おと」について、楽たのしく学まなんでいきましょう。音おとって、毎日まいにち聞きいているけど、実じつはすごく不ふ思し議ぎなものなんです。さあ、一緒いっしょに音おとの世せ界かいを冒ぼう険けんしましょう！

音おとって何だろう？

みなさんは、音おとについて考かんがえたことがありますか？音おとは、私わたたちの耳みみに聞きこえる空くう気きの振しん動どうなんです。「振しん動どう」っていうのは、物ものがブルブルと細こまかく震ふるえることだよ。

例たとえば、太たい鼓こを「ドーン！」って叩たたくと、太たい鼓この皮かわが「ブルブル」ってふるえるよね？その振しん動どうが空くう気きを伝つたわって私わたたちの耳みみに届とどきます。これが音おとの正しょう体たいなんです！

音おとは目めに見みえませんが、水すい面めんに石いしを投なげたときにできる波は紋もんのように、空くう気きの中なかを波なみのように広ひろがっていきます。この波なみのことを「音おん波ぱ」と呼よびます。音おん波ぱが私わたたちの耳みみに届とどくと、それを脳のうが解かい釈しゃくして、「音おと」として認にん識しきするんです。

音おとの三みっつの特とく徴ちょう

音おとには、三みっつの大切たいせつな特とく徴ちょうがあります。これを知しると、音おとの不ふ思し議ぎがもっとよくわかりますよ。

1. 大おおきさ（音おん量りょう）：音おとの強つよさのことです。大おおきな音おとと小ちいさな音おとの違ちがいですね。
2. 高たかさ（音おん程てい）：高たかい音おとと低ひくい音おとの違ちがいのことです。
3. 音おん色しょく：同おなじ高たかさと大おおきさでも、楽器がっきによって聞きこえ方かたが違ちがいますよね。これが音おん色しょくです。

これらの特とく徴ちょうが組くみ合あわさって、私わたたちが聞きく音おとになるんです。

高たかい音おとと低ひくい音おとのヒミツ

高たかい音おとと低ひくい音おとについて考かんがえてみよう。ピアノやリコーダーで高たかいキーを押おすと、高たかい音おとが出でてくるよね。そして低ひくいキーを押おすと低ひくい音おとになる。

実じつはこれも「振しん動どう」の速はやさに関かん係けいしているんだ。高たかい音おとは、物ものがすごく速はやく振しん動どうしている時ときに生うまれる。一方で低ひくい音おとは、ゆっくりした振しん動どうから生うまれるんだよ。

例たとえばギターの弦げんを見ると、高たかい音おとを出だす細ほそい弦げんは速はやくブルブル震ふるえているけど、太ふとい弦げんはゆっくり震ふるえているんだ。それによって、高たかい音おとや低ひくい音おとになるんだよ。

音おとの大おおきさのヒミツ

じゃあ次つぎに、「どうして大おおきな声こえや小ちいさな声こえになるの？」という疑ぎ問もんについて考かんがえてみよう。実じつはこれもまた「振しん動どう」に関かん係けいしているんだ。

例たとえば、大おおきな声こえで叫さけぶ時ときには、大おおきな力ちからで声せい帯たいという部ぶ分ぶんを震ふるわせているから、強つよい振しん動どうになって大おおきな声こえが出でるんだ。一方、小ちいさな声こえで話はなす時ときには、小ちいさな力ちからで震ふるわせているから弱よわい振しん動どうになり、小ちいさな声こえになるんだ。

楽器がっきでも同おなじことが言いえるよ。強つよく叩たたいた太たい鼓こは、大おおきな振しん動どうを起おこして大おおきな音おとを出だすけど、そっと叩たたけば小ちいさな振しん動どうしか起おきないので、小ちいさな音おとしか聞きこえないんだ。

音おとの速はやさはどれくらい？

音おとには速はやさがあります。でも、光ひかりほど速はやくはありません。音の速はやさは、1秒びょう間かんに約やく340メートルです。これは、小学校しょうがっこうの運動場うんどうじょうを3周しゅうするくらいの距離きょりです。

だから、遠とおくで雷かみなりが鳴なったとき、光ひかり（稲いな妻ずま）がすぐに見えても、音おと（雷らい鳴めい）は少し遅おくれて聞きこえるんです。この時間じかん差さを利用りようして、雷かみなりがどれくらい離はなれたところで起おきたのかを計算けいさんすることもできますよ。

エコーの不ふ思し議ぎ

山やまにむかって大おおきな声こえで叫さけぶと、自分じぶんの声こえが返かえってくることがありますよね。これを「エコー」や「木こだ霊ま」と呼よびます。

エコーは、音おとが壁かべや崖がけにぶつかって跳はね返かえってくるために起おこります。音おとが往おう復ふくする時間じかんがあるので、少し遅おくれて聞きこえるんです。部屋へやの中なかでエコーが起おきにくいのは、家具かぐや壁かべに音おとが吸収きゅうしゅうされてしまうからなんですよ。

動物どうぶつたちの音おとの世せ界かい

人間にんげん以外の動物どうぶつたちも、音おとをうまく使つかっています。例たとえば：

• イルカやコウモリは、超ちょう音おん波ぱ（人間にんげんには聞きこえない高たかい音おと）を出だして、その反射はんしゃで周まわりの様子ようすを知しります。これを「エコーロケーション」といいます。
• 象ぞうは、人間にんげんには聞きこえない低ひくい音おとで、遠とおくにいる仲間なかまと会話かいわをしています。
• 犬いぬは人間にんげんよりもずっと高たかい音おとまで聞きこえるので、犬いぬ笛ぶえの音おとが聞きこえるんです。

音楽おんがくの不思議ふしぎ

音楽おんがくも音おとの不ふ思し議ぎがいっぱいです。楽器がっきから出でる音おとは、それぞれ特徴とくちょう的てきな振しん動どうの仕し方かたをしています。

• 弦げん楽器がっき（ギターやバイオリンなど）は、弦げんの振しん動どうで音おとを出だします。
• 管かん楽器がっき（フルートやトランペットなど）は、中なかの空くう気きの振しん動どうで音おとを出だします。
• 打だ楽器がっき（太たい鼓こやシンバルなど）は、叩たたいた時ときの振しん動どうで音おとを出だします。

これらの楽器がっきを組くみ合あわせて、素敵すてきな音楽おんがくが作つくられるんです。

また、それぞれの楽器がっきにはそれぞれ違ちがった形状けいじょうや素材そざいが使つかわれているため、その組くみ合あわせによって全然ぜんぜん違ちがう種類しゅるいの「共きょう鳴めい」が起おこり、結果けっかとして違ちがったサウンドになるんだ！

音おとの利用りよう：私わたしたちの生活せいかつの中なかで

音おとは私わたしたちの生活せいかつの中なかでもたくさん利用りようされています。

• 超音波検査ちょうおんぱけんさ：お医者いしゃさんが体からだの中なかを見みるときに使つかいます。
• ソナー：船ふねが海うみの深ふかさを測はかるときに使つかいます。
• 騒音計そうおんけい：うるさい音おとがどれくらいの大おおきさかを測はかります。

音おとを守まもろう：騒音そうおんと聴力ちょうりょく

大おおきすぎる音おとは、耳みみを傷きずつけてしまうことがあります。これを「騒音そうおん」といいます。長時間ちょうじかん大おおきな音おとを聞き続つづけると、聴力ちょうりょく（音おとを聞きく力ちから）が低下ていかしてしまうかもしれません。

だから、音楽おんがくを聴きくときはボリュームに気きをつけたり、工事現場こうじげんばの近ちかくでは耳栓みみせんをしたりするのが大切たいせつです。みんなで協力きょうりょくして、快適かいてきな音おと環境かんきょうを作つくっていきましょう。

音おとのふしぎ実験じっけんをしてみよう！

最後さいごに、家いえでもできる簡単かんたんな音おとの実験じっけんをご紹介しょうかいします。

1.糸電話いとでんわを作つくろう：紙かみコップ2つの底そこに小ちいさな穴あなを開あけ、長ながい糸いとでつなぎます。糸いとをピンと張はって話はなすと、相手あいてに声こえが伝つたわりますよ。

2.音おとの振動しんどうを見みてみよう：スピーカーの上うえにラップをかぶせ、その上うえに塩しおをまいてみましょう。音楽おんがくをかけると、塩しおが踊おどり出だしますよ。

3.水みずの中なかの音おとを聞きいてみよう：お風呂ふろに入はいったとき、耳みみを水みずに沈しずめて、水みずの上うえをコンコンとたたいてみ ましょう。水中すいちゅうでは音おとの伝つたわり方かたが違ちがって聞きこえますよ。

まとめ

いかがでしたか？音おとの世界せかいは本当ほんとうにふしぎがいっぱいです。「振動しんどう」と「共鳴きょうめい」というキーワードを覚おぼえたら、もっと色々いろいろなものに興味きょうみが湧わいてくるかもしれないね。

これからも、身みの回まわりの音おとに耳みみを傾かたむけて、新あたらしい発見はっけんをしてみてくださいね。音おとのふしぎを知しれば知しるほど、世界せかいがもっと楽たのしくなりますよ。

世界中せかいじゅうには無数むすうのふしぎがあるけれど、それらはただ見みて楽たのしむだけじゃなくて、自分じぶんで調しらべたり実験じっけんしたりするともっと面白おもしろくなるよ！ぜひこの「ふしぎ」を探求 たんきゅうする旅たびに、一緒いっしょに進すすもう！さあ 、音おとの冒険ぼうけんに出でかけましょう！