はじめに
みんなは、学校やクラスでルールを決めるとき、どうしているかな?みんなで話し合って決めたり、先生や学級委員さんが中心になって進めたりするよね。
もしも、クラスのルール決めも、ルールの実行も、ルールを破った人を叱るのも、全部たった一人の人が決めていたらどうだろう?「今日から給食のおかわりは僕だけね!文句を言ったら罰ゲーム!」なんて自分に都合の良い勝手なルールを作られちゃったら、すごく困るよね。
実は、国という大きなグループでも同じなんだ。昔の世界では、王様一人がすべての命令を出して、やりたい放題にしてしまうことがあったんだよ。
そこで生み出されたのが「三権分立」という仕組みなんだ!今回は、国の自由と平和を守るための大発明である「三権分立」について、分かりやすく解説するよ!

はると
ええーっ!?たった一人に全部の力を持たせたら、勝手なことされちゃうかもだぜ!

ひまり
そうよ!だから、国の強い力を3つに分けて、お互いに見張り合うようにしているのね。
三権分立ってなに?3つのグループの役割
「三権分立」の言葉を解き明かしてみよう。
- 三権=国が持っている3つの強い力(権利)
- 分立=分かれて存在すること
つまり、「国の強い力を3つに分けて、それぞれ別のチームに持たせる仕組み」のことなんだ。
じゃあ、その3つの力とチームとは何かな?
- 立法権:法律という新しいルールを作る力→「国会」
- 行政権:決まったルールを使って国を動かす力→「内閣」
- 司法権:ルールが正しく守られているか判断する力→「裁判所」
この3つのチームが、それぞれ自分の仕事に集中しながら、他のチームがズルをしていないか厳しくチェックし合っているんだよ。
それじゃあ、それぞれのチームがどんな仕事をしているのか、一つずつ詳しく見ていこう!
①法律をつくる「国会」(立法権)
最初のチームは、ルールを作る「国会」だよ!
日本全国から選ばれた国民の代表(国会議員)が集まって、みんなが安心して生活できるように新しい法律を作ったり、古くなった法律を新しく書き換えたりしているんだ。これを「立法」と呼ぶよ。
国会には「衆議院」と「参議院」という2つの部屋があって、両方でしっかり話し合って慎重に法律を決めているんだ。
さらに、国民から集めた税金を「何にいくら使うか」という予算を決めるのも国会の重要な仕事なんだよ。
まさに、みんなの意見をまとめて国の方向性を決める、一番の土台となるチームだね!
②国を動かす「内閣」(行政権)
2つ目のチームは、国を実際に動かす「内閣」だよ!
国会が作った法律や予算をもとにして、警察や消防を動かしたり、学校や道路を作ったり、外国と付き合ったりする日常の仕事をやり遂げる力を「行政」と言うんだ。
内閣のリーダーが「内閣総理大臣」で、その仲間たちが文部科学大臣や財務大臣などの「大臣」たちだよ。
たとえば、新しい感染症が流行したときに「みんなに迅速に届ける体制を作ろう」と計画を立てて配ったり、大きな災害が起きたときに救助隊を出したりするのは、内閣の仕事なんだ。
国会が決めた計画を、現場で素早く実行に移すのが内閣の役割なんだね!
③ルールを守らせる「裁判所」(司法権)
3つ目のチームは、公平な裁判を行う「裁判所」だよ!
法律を破って悪事をした人を調べたり、人々の間で揉め事が起きたときに法律に照らし合わせて「どちらが正しいか」を公平に判断する力を「司法」と言うんだ。
裁判所には、一番トップにある「最高裁判所」をはじめ、全国にいろいろな裁判所があるよ。
裁判所で働く「裁判官」は、誰からの圧力も受けずに、憲法と法律だけを頼りにして公平に判決を下さなければならないと決められているんだ。
もし内閣や国会が国民に意悪をするようなおかしな法律や決定を作ったら、「それは憲法違反だぞ!」とストップをかけるのも裁判所の大きな役目なんだよ!
3つのグループが互いをチェックする仕組み
三権分立のすごさは、ただ仕事を3つに分けるだけじゃなくて、「お互いに相手を攻撃・ストップできる武器」を全員が持っていることなんだ!
ジャンケンのグー・チョキ・パーみたいに、誰も一人勝ちできない三角形のパワーバランスになっているんだよ。
国会と内閣のチェック関係
- 国会→内閣:内閣のリーダーである内閣総理大臣を指名する。もし内閣の仕事がダメだったら「内閣不信任」を突きつけて、大臣全員を辞めさせることができる!
- 内閣→国会:国会が変な方向に走ったら、「衆議院解散」を宣言して、国会議員を選び直す選挙を起こすことができる!
内閣と裁判所のチェック関係
- 内閣→裁判所:最高裁判所の長官や裁判官を任命・指名する。
- 裁判所→内閣:内閣がした行政の命令が、憲法や法律に違反していないかチェックする。
裁判所と国会のチェック関係
- 裁判所→国会:国会が作った法律が、最高のルールである「憲法」に違反していないかチェックし、違反なら無効にする。
- 国会→裁判所:ひどいことをした悪い裁判官を辞めさせるための「弾劾裁判所」を開くことができる。
このように、3つのチームがお互いに手綱を引っ張り合っているから、どこか一つのチームだけが暴走することが絶対にできないようになっているんだね!

はると
なるほど!お互いに「ズルしたら許さないぞ!」って見張り合っているから、みんなの自由が守られているんだな!

ひまり
その通りよ!三権分立は、誰も独裁者にならないための歴史の知恵なのね。
まとめ
今回は、国の力を3つに分けて平和を守る「三権分立」について勉強したよ!
最後にポイントをおさらいしておこう。
- 三権分立とは:国の権力を3つに分けて、独裁を防ぎ国民の権利を守る仕組み。
- 立法(国会):国民の代表が集まって、法律を作る。
- 行政(内閣):総理大臣たちが、法律をもとに国を動かす。
- 司法(裁判所):裁判官が、法律に従って公平に判断する。
- チェックとバランス:3つのチームがお互いを監視し合い、誰も暴走できないようにしている。
私たちが毎日安心して学校に通ったり、自分の意見を自由に言ったりできるのも、この「三権分立」がしっかり機能しているおかげなんだね。
ニュースで「国会」や「内閣」「最高裁判所」の話題が出てきたら、ぜひどのチームがどんなチェックを行っているか注目してみてね!

はると
俺たちのクラスの班決めでも、三権分立を取り入れたら喧嘩が減るかも!?

ひまり
ふふっ、それは良いアイデアかもね!でも、まずはお互いを思いやる気持ちが一番大切よ!
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