小学生でもわかる!「参議院(さんぎいん)」

参議院

はじめに

もし日本にルール(法律)がひとつもなかったらどうなるでしょう?車がスピードを出し放題になったり、公園の遊具が壊れても直されなかったりして、毎日が大パニックになってしまいますよね!

私たちが毎日安全に楽しく暮らせるように、学校で使う教科書が無償で配られていることや、お買い物をするときにかかる消費税のルールなど、暮らしに関係する大切な決まりごとはすべて「国会」で話し合って決められています。

そして日本の国会には、「衆議院」と「参議院」というふたつの大きな部屋(議院)があります。

この記事では、「参議院って一体どんなところ?」「衆議院とは何が違うの?」「どうして部屋がふたつもあるの?」という疑問を、小学生のみなさんにもスッキリわかるように楽しく解説していきます!

はると
はると
テレビのニュースで「参議院」ってよく聞くけど、サッカーの審判団みたいなものか?日本の大事なルールを決める場所なんだよな!
ひまり
ひまり
ふふ、いい勘してるわね、はると!参議院は日本のルールを決める「国会」の大事なチームのひとつなのよ。もうひとつの「衆議院」と一緒にどんなお仕事をしているのか、一緒に見てみましょう!

参議院ってどんなところ?(国会のふたつの部屋)

東京都千代田区の永田町という場所には、真ん中に三角の塔がある大きな石造りの建物「国会議事堂」が建っています。

この国会議事堂こそが、日本の政治の中心地です。建物を正面から見ると、向かって右側が「参議院」、向かって左側が「衆議院」になっています。

国会は、日本で唯一「法律(国のルール)」をつくることができる場所です。日本国憲法では「国権の最高機関」と定められていて、国民の生活を守るための最も大切なお仕事を行っています。

参議院のメンバーである「参議院議員」は、全部で248人います。18歳以上の国民が選挙で投票して選んだ、いわば「国民の代表選手」たちです。

参議院のいちばんの特徴は、「じっくり時間をかけて、落ち着いて物事を考えること」です。世の中の流行や一時的なブームに流されず、長い目で見て日本がもっと良くなるように慎重に話し合いを行っています。

はると
はると
国会議事堂って、真ん中の塔の左右で部屋が分かれてるんだな!右側が参議院で、左側が衆議院なのか。ふたつあるなんて知らなかったぜ!
ひまり
ひまり
そうなの。日本の国会は「二院制」といって、ふたつの部屋が協力して政治を行っているのよ。参議院には248人の議員さんがいて、国民のために真剣に話し合っているの。
日本の政治の中心「国会議事堂」。向かって右側が参議院、左側が衆議院だよ

衆議院と参議院の違いってなに?(スピード対じっくり)

「同じ国会なら、部屋はひとつだけでいいんじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんよね。

実は、衆議院と参議院にはそれぞれまったく違う「持ち味(個性)」があります。ふたつを比べると、その違いがとてもよくわかります。

衆議院は、世の中の今起きていることや国民の声をすばやくキャッチして動く「スピード重視の部屋」です。一方の参議院は、どんなことにも慎重に目を配り、時間をかけてチェックする「じっくり重視の部屋」です。

🔥 すばやく決める「衆議院」
  • 任期は4年(途中で「解散」があるため平均は約2〜3年)
  • 世の中の今の声やすばやい変化をキャッチして動く!
  • 25歳から選挙に立候補できる
🛡️ じっくり見守る「参議院」
  • 任期は6年(「解散」がないので腰を据えて話し合える)
  • 長い目で見た慎重な判断でブレーキ役になる!
  • 30歳から選挙に立候補できる

いちばん大きな違いは「任期(お仕事をする期間)」と「解散」です。

衆議院は任期が4年ですが、途中で内閣総理大臣から「解散!」と言われると全員が一度議員を辞めて選挙をし直さなければなりません。そのため、常に「今、国民が何を求めているか」に敏感です。

対して参議院には「解散」が一切ありません。任期はたっぷり6年間あり、3年ごとに半分の議員が選挙で入れ替わります。解散で急に辞めさせられる心配がないからこそ、目先の人気取りに走らず、10年後や20年後の日本の未来を見据えてじっくり議論できるのです。

立候補できる年齢も、衆議院は25歳以上ですが、参議院は社会経験をより積んだ30歳以上となっています。

はると
はると
なるほど!衆議院がすばやく攻めるフォワードなら、参議院はじっくり守りを固めて周りを見るゴールキーパーやディフェンダーみたいな役目なんだな!
ひまり
ひまり
そのたとえ、すごくわかりやすいわね!参議院は解散がないから、世の中のブームに流されず、専門知識を活かしてじっくり考えられるのが強みなのよ。
衆議院と参議院の役割の比較イラスト

参議院の4つの大切なお仕事

参議院では、毎日どんなお仕事をしているのでしょうか?大きく分けると4つの大切なお仕事があります。

法律をつくる(国民のためのルール決め)

日本で暮らすみんなが安全・安心に過ごせるように、新しいルール(法律案)を話し合って決めます。時代に合わなくなった古いルールを直したり、なくしたりするのも大切なお仕事です。

予算の使い方をチェックする(みんなの税金)

国が集めた大切なお金(税金)を、何にいくら使うかという計画を「予算」と呼びます。道路や橋の工事、学校の運営、病気の治療の補助などに無駄遣いがないか、参議院で厳しくチェックします。

内閣総理大臣を指名する(日本のリーダー選び)

日本の政治のリーダーである「内閣総理大臣(首相)」を誰にするか、議員たちの投票で選びます。

政治が正しく行われているか調べる(行政監視)

決まった法律や予算の通りに国の役所(省庁)がちゃんとお仕事をしているか、不正やミスがないかを専門的な視点から調査します。これを「行政監視」と呼びます。

参議院は、知識や経験が豊かな専門家(学者、医師、弁護士など)が多く集まっていることから、「良識の府」や「再考の府(=もう一度よく考える部屋)」とも呼ばれています。

はると
はると
法律をつくるだけじゃなくて、税金の使い道や政治がちゃんと進んでるかまで厳しくチェックしてるんだな。めちゃくちゃ頼りになるぜ!
ひまり
ひまり
そうね。参議院は「良識の府」とも呼ばれていて、お医者さんや科学者、弁護士さんなどいろんな分野の専門家がじっくり意見を出しているのよ。

どうして国会には部屋がふたつあるの?(二院制のひみつ)

国会に「衆議院」と「参議院」というふたつの部屋がある仕組みのことを、「二院制」または「両院制」と呼びます。

では、どうしてわざわざ部屋をふたつに分けているのでしょうか?

その最大の理由は、「思いつきや勢いで失敗しないためのダブルチェック」です!

もし部屋がひとつしかなかったら、そのときの一時的なブームや強い意見の勢いに流されて、よく考えれば危険な法律がパッと決まってしまうかもしれません。あとから「やっぱりダメだった!」となっても、一度決まった法律を取り消すのは大変です。

だからこそ、ふたつの部屋で順番にチェックする仕組みになっています。

STEP 1 衆議院で新しい法律案を話し合う
  • 国民の声を受けて、まずは衆議院で新しいルール(法律案)について熱心に話し合い、賛成か反対かを決めます。
STEP 2 参議院に送って別の視点からじっくりチェック!
  • 衆議院を通過した案を、参議院が「本当にこれで困る人はいないか?」「将来問題は起きないか?」と時間をかけて慎重に調べ直します。
STEP 3 ふたつの部屋が両方OKを出したら法律が完成!
  • ふたつの部屋で意見が一致して初めて、日本全体の新しいルールとして成立します。慎重にダブルチェックするから安心です!

このように、ふたつの部屋で別々の視点からじっくり話し合うことで、間違いを防ぎ、国民みんなにとって本当に役立つ良いルールを作ることができるのです。

※もしふたつの部屋で意見が分かれてどうしてもまとまらないときは、国民の最新の意見をより強く反映している「衆議院」の決定が優先されるルール(衆議院の優越)も用意されています。

はると
はると
もし部屋がひとつだけだったら、勢いだけで変なルールが決まっちゃうかもしれないもんな。ふたつの部屋でパスを回してダブルチェックするから安心なんだ!
ひまり
ひまり
大正解!病院でもお薬を出すときにふたりでダブルチェックするのと同じね。慎重に話し合うことで、みんなの暮らしを守っているのよ。
法律を二重チェックして決める仕組みの図解イラスト

まとめ

📝 今日のまとめノート
1 国会には「衆議院」と「参議院」のふたつの部屋がある(二院制)!
2 参議院は任期が6年で解散がなく、長い目でじっくり話し合う「良識の府」!
3 ふたつの部屋でダブルチェックすることで、みんなが安心して暮らせるルールができる!
🖍️ ✏️

ニュースで「参議院」という言葉を聞いたら、「あ、今はじっくり慎重にルールをダブルチェックしているんだな!」と思い出してみてくださいね。

はると
はると
参議院のことがバッチリわかったぜ!俺もサッカーの試合で熱くなりすぎたときは、参議院みたいに一度落ち着いて全体を見るようにしようっと!
ひまり
ひまり
ふふ、ナイスな心がけね、はると!でもその前に、今日の日直のお仕事と漢字の宿題をしっかりダブルチェックして終わらせましょうね!
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