はじめに
カレンダーをめくって11月を見ると、3日の数字が真っ赤になっていますよね。
「やったー!祝日だから学校がお休みだ!」と大喜びした経験は、誰にでもあるはずです。
でも、ちょっと待ってください。 もしもこの「文化の日」がなかったら……君が大好きなゲームも、夢中で読むマンガも、放課後のサッカーも、ぜんぶ禁止されていたかもしれないって知っていましたか!?
「えっ、どういうこと!?」「そもそも『文化』って、美術館で『しーっ、静かに!』って怒られながら難しい絵を見るお堅いアレでしょ?」
……ノンノン!実はそれ、大いなる勘違いなんです!
カレンダーの小さな文字「文化の日」には、私たちが毎日おいしいご飯を食べ、友達と大笑いし、好きなことに全力で夢中になれる「日本の平和とワクワクのひみつ」がぎっしり詰まっています。
今回は、文化の日が生まれた感動の歴史ドラマから、身の回りにあふれる大人気カルチャーの正体、そして文化の日を100倍楽しむ特別な裏ワザまで、分かりやすく解き明かしていきます!
11月3日は学校が休みで最高だよな!朝から晩までサッカーの練習ができるぞーっ!……でもさ、「文化」って美術館でつま先立ちして静かに歩くような、超マジメで退屈なイメージなんだよな。俺、じっとしてるの苦手なんだけど……。
ちょっとはると、喜ぶ前にたまっている漢字ドリルを終わらせなさいよね!でも、「文化=お堅いもの」って思い込むのは大間違いよ。実はゲームもサッカーも、はるとの生活ぜんぶに深〜く関わっているの。びっくりする秘密を一緒に解き明かしていきましょう!
なぜ11月3日がお休みなの?「文化の日」が生まれたひみつ
11月3日が日本の祝日になったのには、歴史を大きく動かした特別な理由があります。
時計の針を、今から約80年前の1946年(昭和21年)11月3日まで巻き戻してみましょう。
この日は、現在の日本のいちばん大切なルールブックである「日本国憲法」が発表(公布)された記念すべき日なのです!
平和な国をつくる誓いから生まれた日
当時の日本は、大きな戦争(第二次世界大戦)が終わったばかりでした。町は壊れ、食べるものや着るものも足りず、たくさんの人たちが悲しい思いをして傷ついていました。
そこで、日本中の大人たちが集まり、「もう二度と戦争はしない。世界中の国と仲良く手をつなぎ、みんなが平和で心豊かに暮らせる新しい国をつくろう!」と固く誓い合いました。そうして完成したのが「日本国憲法」です。
憲法には、絶対に忘れてはならない大切な約束が込められました。
- 国を動かす主役は国民であること(国民主権)
- 人間が生まれながらに持つ自由や権利を守ること(基本的人権の尊重)
- 二度と戦争をせず、平和を大切にすること(平和主義)
この平和のルールが発表された11月3日を記念して、2年後の1948年に「国民の祝日に関する法律」という国の決まりで「文化の日」が定められました。
法律の中には、文化の日の目的がこう書かれています。
「自由と平和を愛し、文化をすすめる」
つまり文化の日は、「戦争のない自由で平和な世界を守り、みんなで豊かな文化を育てていこうね!」とお祝いする日なのです。
「平和」と「文化」は切っても切れないパートナー
では、なぜ憲法が発表された日なのに「憲法記念日」ではなく「文化の日」と名付けられたのでしょうか?(※憲法が実際にスタートした翌年1947年の5月3日が、現在の「憲法記念日」になっています)
それは、平和と文化が切っても切れないパートナーだからです。
もしも国同士が争って戦争が起きていたら、どうなるでしょうか? 新しいゲームを開発して友達と遊ぶことも、おいしいスイーツを笑顔で食べることも、大好きなサッカーの試合に打ち込むこともできませんよね。
毎日の安心と平和があるからこそ、人間は絵を描いたり、本を読んだり、音楽を演奏したり、科学を研究したりして、楽しい文化を花開かせることができます。だからこそ、平和を誓った11月3日を「文化の日」として大切にお祝いしているのです。
日本国憲法が発表された特別な日だったのか!戦争を二度としないで平和な国をつくろうっていう約束があったから、今こうして平和にサッカーができるんだな。ただの「ラッキーな休日」じゃなかったんだ!
そうなの。もし戦争が続いていたら、サッカーも読書も、おいしいご飯すら安心して楽しめなかったはずよ。誰もが怪我や病気を恐れず、笑顔で暮らせる平和があるからこそ、楽しい文化が生まれるのよね。
そもそも「文化」ってなに?身近に溢れる文化の正体
「文化の日」の歴史が分かったところで、次に気になるのは「そもそも文化ってなに?」という疑問ですよね。
「文化」という言葉を辞書で引くと難しそうに書かれていますが、小学生のみんなに向けて一言でズバッと言うなら、こうなります。
文化とは、人間が生きるために工夫し、暮らしを便利に・心豊かに楽しむために生み出したものぜんぶ!
野生の動物たちもご飯を食べたり寝たりして生きていますが、道具を使って手の込んだ料理を作ったり、マンガを描いて笑い合ったりはしませんよね。
「もっと生活を楽しくしたい」「誰かを喜ばせたい」という人間の知恵や想像力から生まれたものは、すべて立派な文化なのです。
アニメや和食、ゲームもぜんぶ立派な文化!
文化と聞くと、美術館の絵画や古典文学のような「昔からある難しいもの」をイメージしがちですが、実はみんなの身の回りは文化であふれています。
- 食べもの文化(食文化):日本の「和食」は、自然の恵みを大切にする工夫が評価され、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。お寿司や天ぷらだけでなく、みんなが大好きなカレーライスやラーメン、ハンバーガーなども、外国から伝わった料理を日本人の好みに合わせて進化させた素晴らしい現代の食文化です。
- 遊び・エンタメ文化(ポップカルチャー):日本のアニメやマンガ、テレビゲームは、世界中の子どもから大人までを夢中にさせています。「クールジャパン」と呼ばれ、日本の誇る大人気文化として世界中で愛されています。
- 伝統の知恵(伝統文化):1枚の正方形の紙からツルやカブトなどを折る「折り紙」。お正月の「かるた」や「羽子板」、夏の「盆踊り」、さらには着物や漆器など、何世代にもわたって受け継がれてきた日本の美しい知恵です。
- 暮らしの習慣やことば:ご飯を食べる前の「いただきます」、食べ終わった後の「ごちそうさま」。家に入るときに靴を脱ぐ習慣など、相手や食べものへの思いやりから生まれた日本の生活習慣も大切な文化のひとつです。
11月3日に授与されるスーパーメダル「文化勲章」
文化の日には、日本で最高峰の栄誉ある賞が贈られるビッグイベントがあります。それが「文化勲章」の親授式です。
毎年11月3日に、皇居の宮殿で天皇陛下から選ばれた人たちへ直接手渡されます。
文化勲章は、科学の分野ですごい新発見をしたノーベル賞級の研究者や、素晴らしい小説を書いた作家、人々の心を打つ絵を描いた画家、美しい音楽を奏でる音楽家など、「日本の文化を大きく発展させたスーパースター」に贈られるメダルです。
メダルのデザインは、日本で古くから愛されてきた「橘」という白くて可憐な花と実がモチーフになっていて、鮮やかな紫色のリボンがついています。
でも、なぜ桜や菊ではなく「橘」なのでしょうか? 実は橘は、日本の厳しい冬でも絶対に緑の葉を落とさない「常緑樹」なのです。大昔から「永遠に変わらないもの、不滅の生命力」のシンボルとされてきました。
つまり、「どんなに時代が変わっても、厳しい冬のような困難が来ても、人間が生み出す『文化の力』は絶対に枯れない!」という熱い願いが込められているのです。
みんなが学校で習う算数や理科、図工や音楽の世界でも、一生懸命に夢中になって新しい発見や表現を生み出せば、いつかこの文化勲章をもらえる日が来るかもしれませんね!
へええっ!冬でも葉っぱが落ちないスーパー植物だから橘なのか!めちゃくちゃ熱い意味があるんだな。俺たちが普段読んでいるマンガやゲーム、大好物のカレーライスまで全部文化だったなんて……俺、毎日文化の中で生きてるじゃん!
うふふ、気づいた?文化って人間が「もっと楽しく、もっと幸せに生きたい!」って願って生み出した知恵のバトンなのよ。文化勲章は、たくさんの人を笑顔にしたスーパースターへの、日本最高峰の「特大金メダル」なのね!
文化の日の楽しみ方!文化マスターになる3つの方法
文化の日がどんな日か分かったら、さっそく今年の11月3日を楽しんでみましょう!
「祝日だからゲームしてゴロゴロしておしまい!」なんてもったいないですよね。小学生のみんなが今日から「文化マスター」になれる、おすすめの過ごし方を3つのステップで紹介します。
STEP 1
無料で入れる近くのミュージアムを探してみよう!
文化の日は、全国の美術館や博物館、科学館などが「無料開放」される大チャンス!おうちの人と一緒に近くの施設を検索して、本物の宝物やアートを見に行ってみましょう。
無料で入れる美術館や博物館を探してみよう!
実は「文化の日」には、日本全国のたくさんの美術館、博物館、科学館、動物園、歴史庭園などが入場無料になることを知っていましたか?
「文化を広く楽しんでもらおう」という目的で、普段なら入場料がかかる施設がタダで一般開放されるのです!
例えば、東京の上野公園にある「東京国立博物館」や「国立科学博物館」をはじめ、全国各地の県立美術館や市立博物館、郷土資料館などで無料開放や特別な体験イベントが行われます。
恐竜の化石を見たり、大昔の侍の鎧や刀を観察したり、美しい絵画の前に立ってみたり……本物の迫力を肌で感じる絶好のチャンスです。ぜひおうちの人と一緒に「文化の日 無料 (お住まいの地域)」で検索して、お出かけの計画を立ててみてくださいね。
STEP 2
おうちで日本の伝統文化を体験してみよう!
折り紙を折ったり、家族でかるた遊びをしたり、和食のだしの香りを味わってみましょう。身近な暮らしの中に隠れた、日本人の知恵をたっぷり発見できます。
おうちで日本の伝統文化を体験してみよう!
「遠くにお出かけするのは大変だな」という人も大丈夫!おうちの中でもワクワクする文化体験がいくらでもできます。
特におすすめなのが「折り紙」です。 1枚の四角い色紙を折るだけで、ツルやカブト、動物、かっこいい飛行機や恐竜まで生み出せる折り紙は、今や世界中で「ORIGAMI」として大絶賛されています。最近では、宇宙ロケットの太陽電池パネルを小さくたたむ技術(ミウラ折り)にも折り紙の知恵が使われているんですよ!
他にも、こんなおうち体験がおすすめです。
- 伝統ゲームで勝負:百人一首やかるた、将棋などの伝統ゲームで家族や友達と対決してみる!
- だしの香りを体験:晩ごはんに「かつお節や昆布のだし」をとった本格的なお味噌汁を味わってみる!
- 季節を味わう:旬の果物や和菓子をゆっくり味わって、日本の豊かな秋の季節を感じてみる!
普段何気なく過ごしているおうちの中にも、日本の素晴らしい伝統文化がたくさん息づいていますよ。
STEP 3
マンガやゲームの「工夫や世界観」を調べてみよう!
大好きな作品の背景やキャラクター設定を調べてみましょう。「どんな文化や歴史からヒントを得ているのかな?」と考えるだけで、君も立派な文化の研究者です!
マンガやゲームの「工夫や世界観」を調べてみよう!
家でマンガを読んだりゲームをしたりするのが好きな人は、「文化の研究者」になりきって楽しんでみましょう!
マンガやゲームの作品には、作者のクリエイターたちが世界中の神話、歴史、建物、衣装などを研究して盛り込んだ「文化の工夫」がぎっしり詰まっています。
- 「このキャラクターの必殺技の名前は、どの国のどんな神話から来ているのかな?」
- 「このステージの街並みは、世界のどの国の建物をモデルにしているんだろう?」
- 「主人公が着ている服の模様には、日本のどんな伝統的な意味があるのかな?」
気になったことを図鑑やインターネットでちょこっと調べてみるだけで、「あ、この技は北欧神話の雷の神様が元ネタだったんだ!」「この衣装の文様は日本の『市松模様』なんだ!」といった新発見が次々に見つかります。
ただ遊ぶだけでなく、作品の裏側にある文化の工夫を見つけられるようになったら、君も立派な「文化マスター」です!
普段はお小遣いが足りなくて入れないような博物館に、タダで入れるなんてすごすぎるだろ!それに大好きなサッカーゲームの海外チームのマークや、ユニフォームのデザインの歴史を調べるのも立派な文化研究になるんだな。さっそくやってみるぞ!
ふふ、はるとらしい面白い着眼点ね!私は文化の日にお母さんと一緒にかつお節から美味しいおだしをとって、伝統の折り紙で綺麗な飾りを作ってみようかな。はると、自由研究のテーマにもぴったりじゃない?
まとめ
最後に、今日学んだ「文化の日」の大切なポイントを振り返ってみましょう!
📝 今日のまとめノート
1
11月3日は日本国憲法が発表された日!
「もう二度と戦争をせず、平和で豊かな国をつくろう」と約束した記念すべき日。
2
文化とは人間が生み出した「暮らしの工夫や楽しみ」ぜんぶのこと!
難しい美術品だけでなく、和食、マンガ、アニメ、ゲーム、折り紙も立派な文化。
3
平和があってこそ文化を楽しめる!
美術館の無料開放に行ったり、おうちで伝統文化やゲームの研究をして、身近な文化を楽しもう!
🖍️ ✏️
カレンダーの赤い日「文化の日」は、ただ学校がお休みのラッキーデーではありません。
私たちが平和な日本で毎日おいしいご飯を食べ、友達と笑い合い、好きなことに全力で夢中になれる幸せをかみしめる特別な日です。
今年の11月3日は、ぜひ身の回りにあるたくさんの「文化」に目を向けて、家族や友達と一緒に楽しく過ごしてみてくださいね!
文化の日が、平和とみんなの楽しい暮らしをお祝いする日だってよーく分かったぞ!平和だからこそ、俺も毎日大好きなサッカーに全力投球できるんだ。よし、さっそく近くの科学館の無料イベントを調べて、そのあと漢字ドリルやるか!
あら、自分から漢字ドリルをやるなんて、文化の日の奇跡かしら!?安心して好きなことに熱中できる毎日に感謝しながら、身の回りにあるワクワクする文化をみんなで思いっきり楽しみたいわね!
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