はじめに
みんなは、自分のまわりにあるものが何からできているか、考えたことはあるかな?たとえば、毎日使っている勉強づくえ、おいしく食べるリンゴ、お気に入りのサッカーボール、それから私たちが息をしているこの空気。これらはぜんぶ、見た目もさわりごこちもまったくちがうよね。
実はいま挙げたものはすべて、ものすごーく細かく分けていくと、いくつかの「共通する小さなパーツ」にたどり着くんだ。そのパーツのことを「元素」と呼ぶよ。世界にあるすべてのものは、この元素が組み合わさってできているんだ。今日は、世界のすべてを作っている不思議な「元素」について、いっしょに探検してみよう!

はると
俺のサッカーボールも、この空気も、もとをたどれば同じパーツからできているのか?すげー!でも、全然ちがうものに見えるけどな。

ひまり
ふふ、不思議よね。でも、レゴブロックを思い出してみて。同じブロックでも、組み立て方によってお家にもなるし、飛行機にもなるでしょ?それと同じことが、この世界でも起きているのよ。
元素ってなに?
「元素」という言葉は、少し難しく聞こえるかもしれないけれど、簡単に言うと「すべての物質をつくっている材料の種類(レシピ)」のことだよ。
たとえば、お家でホットケーキを作るときを想像してみてね。ホットケーキを作るには、小麦粉、牛乳、たまご、砂糖などが必要だよね。これらの材料が集まって、おいしいホットケーキができあがる。このときの「小麦粉」や「牛乳」にあたるのが「元素」なんだ。
世界には、山や海、木や花、動物や人間、さらにはスマートフォンやゲーム機まで、数えきれないほどの「もの」があるよね。これらすべてをバラバラに分解していくと、最終的には約118種類の「元素」に分けることができるんだ。つまり、この宇宙にあるすべてのものは、たった118種類の材料の組み合わせだけで作られているんだよ!
レゴブロックで例えると、もっとわかりやすいかもしれないね。レゴブロックには、赤いブロック、青いブロック、黄色いブロックなど、いろんな種類があるよね。これらのブロックを組み合わせることで、お城を作ったり、ロボットを作ったりできる。この「赤」「青」「黄」といった「ブロックの種類」が「元素」にあたるんだ。
この宇宙は、約118種類のブロックを使って作られた、ものすごく大きな作品なんだね。

はると
たった118種類だけで世界中が作られてるのか!もっと何万種類もあると思ってたぜ。元素って、最強のレシピなんだな!

ひまり
そうね。たった118種類でも、組み合わせ方は無限にあるから、こんなに多様な世界ができあがるのよ。科学って本当に面白いわね。
元素と「原子」の違いは?
元素の勉強をしていると、よく「原子」という似た言葉が出てくるよ。「元素と原子って、何がちがうの?」と疑問に思う人も多いんじゃないかな。このふたつはとても似ているけれど、次のようなちがいがあるんだ。
- 元素:材料の「種類」や「レシピの名前」のこと。
- 原子:実際にそこにある「小さな粒」そのもののこと。
これもレゴブロックで例えてみよう。「赤いブロック」という言葉は、ブロックの「種類」を指しているよね。これが「元素」だよ。そして、目の前に置いてある「赤いブロックが3個」というときの、1個1個の実物を指すのが「原子」なんだ。
別の例として、フルーツバスケットで考えてみよう。バスケットの中に、リンゴが3個、バナナが2本入っているとするね。このとき、「入っているフルーツの種類は何ですか?」と聞かれたら、「リンゴとバナナの2種類です」と答えるよね。これが「元素」の考え方だよ。一方で、「フルーツは全部で何個ありますか?」と聞かれたら、「5個です」と答えるよね。これが「原子」の考え方なんだ。
つまり、「どんな種類があるか」に注目するのが「元素」で、「実際に何個の粒があるか」に注目するのが「原子」なんだよ。少しややこしいけれど、こうやって例えると整理しやすいね。

はると
なるほど!「種類」を数えるときは元素で、「粒の数」を数えるときは原子ってことか。頭がスッキリしたぜ!

ひまり
さすがはると、理解が早いわね。原子は目に見えないくらい小さな粒だけど、それが集まっていろんな元素の種類として存在しているのよ。
私たちのまわりにある身近な元素
では、実際にどんな元素が私たちの身の回りにあるのか、いくつかの代表的な元素を紹介するね。118種類もある元素の中でも、特にみんなの生活に深くかかわっているものを見てみよう。
1.水素と酸素
「水素」は宇宙で一番たくさんある元素で、とても軽くて燃えやすい特徴があるよ。「酸素」は私たちが息をするときに吸い込んでいる、生き物にとってなくてはならない元素だね。この「水素」と「酸素」がくっつくと、なんと「水」になるんだ!気体どうしがくっついて、毎日飲む水になるなんて不思議だよね。
2.カルシウム
牛乳や小魚にたくさん含まれている元素だよ。みんなの骨や歯を強くするために、とっても大切な役割を持っているんだ。カルシウムが足りなくなると骨が弱くなってしまうから、しっかり食事から摂る必要があるよ。
3.鉄
車や電車、ビルや家などの建物、ハサミや包丁など、いろいろな金属製品に使われているとても身近な元素だよ。実は、私たちの体内、つまり血液の中にも鉄分が含まれていて、体中に酸素を運ぶ大事な仕事をしているんだ。
4.金
キラキラと美しく輝く黄色い金属で、大昔から宝物として大切にされてきた元素だよ。さびにくく、電気をよく通す性質があるため、みんなが使っているスマートフォンやパソコンの内部の部品にも使われているんだ。
このように、空気の中にも、食べ物の中にも、そして私たちの体の中にも、たくさんの元素が隠れているんだよ。

はると
えっ、俺の血の中に鉄が入っているのか?車と同じ元素が体の中にあるなんて、なんだかサイボーグみたいでかっこいいな!

ひまり
あはは、サイボーグとは違うけれど、人間もたくさんの元素の組み合わせでできているのは事実よ。水や炭素、カルシウムや鉄が複雑に混ざり合って、私たちの命を支えているのね。
まとめ
今日は、すべての物質の基本となる「元素」についてお勉強したよ。ポイントをもう一度おさらいしてみよう。
- 元素は、世界を作っているすべての材料の「種類」のこと。
- 宇宙にあるすべてのものは、たった約118種類の元素の組み合わせでできている。
- 種類を表すのが「元素」で、実際の粒を指すのが「原子」。
- 私たちの体や身の回りのものも、酸素や炭素、鉄やカルシウムなどの元素からできている。
科学者たちは、この118種類の元素を分かりやすく整理した「元素周期表」という表を作ったんだ。図鑑などで見たことがある人もいるかもしれないね。じっくり見てみると、「これも元素なんだ!」という新しい発見があってとても面白いよ。
みんなの目の前にあるものすべてが、大昔の宇宙で生まれた元素からできている。そう考えると、いつもの景色が少しちがって見えてこないかな?身の回りのものが何の元素でできているか、ぜひ調べてみてね!

はると
今日はすごく勉強になったぜ!今度から牛乳を飲むときは「カルシウム元素をチャージ中!」って言いながら飲むことにするよ!

ひまり
ふふ、それは良い心がけね。世界の仕組みを知ると、理科の授業ももっと楽しくなるわよ。また一緒に面白い科学のナゾを解き明かしましょうね!
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