小学生でもわかる!「リオネル・メッシ」

リオネル・メッシ

はじめに

サッカーをやっている人なら、誰もが一度はその名前に憧れたことがあるはずです。世界中で「サッカーの神様」と称えられるスーパースター、リオネル・メッシ選手!

メッシ選手は、サッカー界で世界最高の選手だけに贈られる栄誉ある賞「バロンドール」を、歴史上最多となる8回も受賞しました。さらに2022年のカタールワールドカップでは、アルゼンチン代表のキャプテンとしてチームを引っ張り、悲願の世界一に輝きました。

テレビや動画でメッシ選手のプレーを見ると、相手のディフェンダーが何人も群がっているのに、まるでボールが足に吸い付いているかのようにスルスルとすり抜けてゴールを決めてしまいます。

でも、そんなメッシ選手も最初から無敵のスーパーヒーローだったわけではありません。実は小学生の頃、「体が大きく育たない」という命に関わる大きな病気と闘い、毎日のつらい治療を乗り越えてきた過去があるのです。

体が小さかった少年が、どうやって世界一のサッカー選手になったのでしょうか? メッシ選手の驚くべき秘密と感動のストーリーを、いっしょに見ていきましょう!

はると
はると
昨日も公園でメッシのドリブルを真似しようとして、足がもつれて派手に転んじゃったんだよな……!ボールが足にくっついて離れないなんて、まさかスパイクに磁石でも入ってるのか!?何人に囲まれてもゴールを決めちゃうメッシは、世界で一番かっこいいぜ!
ひまり
ひまり
ふふ、膝をすりむいて絆創膏だらけじゃない。でもメッシはね、ただ才能があっただけじゃなくて、子どもの頃につらい病気を乗り越えた強い心があるのよ。

「体が大きくならない…」病気を乗り越えた少年時代

南アメリカの国、アルゼンチンのロサリオという町で生まれたリオネル・メッシ。彼はお父さんやお兄ちゃんたちの影響で、物心がついた頃からいつもサッカーボールを蹴っていました。

地元の子どもチームに入ると、メッシの才能はすぐに爆発します。年上の大きな選手たちを相手にしても、小さな体で次々と抜き去り、大量のゴールを奪って「天才少年がいる!」と街中の大評判になりました。

しかし、10歳になったとき、メッシの家族に衝撃的な出来事が起こります。病院の検査で「成長ホルモン分泌不全症」という病気であることが分かったのです。

人間の体は、脳から「体を大きくしなさい」というホルモンが出ることで骨や筋肉が育ちます。しかしメッシの体は、そのホルモンがうまく作られず、同年代の友だちがどんどん大きくなる中で、身長が止まってしまっていたのです。

STEP 1 10歳で判明した病気と夢への壁
このままだと大人の半分くらいの体格で成長が止まってしまい、プロのサッカー選手になる夢はおろか、健康に暮らすことすら難しくなるという宣告でした。

体を大きくするためには、外からホルモンを補う毎晩の注射治療を何年間も続けなければなりませんでした。

まだ小学生の男の子が、毎晩自分の手で足に針を刺して薬を注入する……。想像するだけでも、足がすくむような痛さと恐怖です。それでもメッシは、「大好きなサッカーを絶対に諦めたくない!」という一心で、文句ひとつ言わずに痛い注射に耐え続けました。

ところが、もうひとつ大きな壁が立ちはだかります。この治療には、毎月日本円にして10万円以上の莫大な費用がかかったのです。メッシの家は決して裕福ではなかったため、お父さんの工場の保険や地元のクラブからの支援だけでは、とても治療費を払い続けることができなくなってしまいました。

そんな絶体絶命のピンチを救ったのが、海の向こうにあるスペインの世界的な名門クラブ「FCバルセロナ」でした。

メッシの信じられないようなプレーを見たスカウト責任者のカルレス・レシャックさんは、「この天才の才能をここで終わらせては絶対にダメだ!」と確信しました。そして、興奮のあまり近くにあったカフェの「紙ナプキン」を取り出し、その場で契約書を書き上げたのです!

STEP 2 伝説の「紙ナプキン契約」とスペインへの挑戦
「バルセロナは、メッシの治療費を全額負担し、家族全員の生活をサポートする」という内容でした。13歳のメッシは海を渡り、名門バルセロナのユース(育成組織)に入団することになったのです。
はると
はると
毎晩自分で足に注射を打つなんて、俺なら痛くて絶対に泣いて逃げ出しちゃうよ……。メッシはサッカーへの情熱だけで、その痛みに何年も耐えたんだな!
ひまり
ひまり
成長ホルモンの自己注射は、大人でも痛くて大変な治療なのよ。家族の支えと「サッカー選手になる」という強い意志があったからこそ、バルセロナという最高の奇跡を引き寄せたのね。
バルセロナ時代のリオネル・メッシ選手

なぜ誰も止められない?「神ワザドリブル」のひみつ

スペインに渡って治療を続けたメッシは、無事に健康な体へと成長し、17歳という若さでバルセロナのトップチームでプロデビューを果たしました。

メッシの代名詞といえば、世界中のディフェンダーを手玉にとる「神ワザのようなドリブル」です。相手選手はメッシが左へ抜けると分かっていても止められず、ファウルをしようとしても触ることすらできません。なぜメッシのドリブルは、誰にも止められないのでしょうか?

その秘密は、「超細かいボールタッチ」と「低い重心」にあります。

一般的なサッカー選手は、スピードに乗って走るとき、2〜3歩に1回のペースでボールを前へ蹴り出します。しかしメッシは、トップスピードでダッシュしながら「走る1歩ごとに必ず1回」ボールに触れているのです。ボールが常に足元から離れないため、相手ディフェンダーが足を伸ばしてきた瞬間に、ミリ単位でボールを動かしてヒョイとかわすことができます。

さらにメッシの身長は約170cm。現代のサッカー界では小柄なほうですが、メッシはこの体格を「最強の武器」へと変えました。

背が低い選手は、地面からの重心の位置が低くなります。これは車にたとえると、背の高いバスよりも、地面スレスレを走るスポーツカーのほうが急カーブを高速で曲がってもひっくり返らないのと同じです。メッシは低い重心と強靭な体幹(お腹や腰まわりの筋肉)を持っているため、どんなに激しく急ブレーキや方向転換をしても、まったく体のバランスが崩れません。

メッシのライバルとして世界を二分してきたクリスティアーノ・ロナウド選手と比べると、そのプレイスタイルの違いがよく分かります。

リオネル・メッシ(低重心と超高速タッチ)
身長170cmの低い重心で、コマのように素早く急ターン!
走る一歩ごとに小指で触る、足に吸い付くボールタッチ!
相手の重心の逆を突き、力を使わずにサラリとかわす!
クリスティアーノ・ロナウド(超人パワーとスピード)
身長187cmの強靭な肉体と圧倒的なジャンプ力!
鍛え抜かれた筋肉から放たれる爆発的なダッシュと弾丸シュート!
徹底した筋力トレーニングで相手ディフェンダーをパワーで圧倒!

ロナウド選手が圧倒的な筋肉とスピードで相手を粉砕する「超人アスリート」なら、メッシ選手は相手の動きを冷静に見極めてすり抜ける「理詰めの天才」です。

小柄であることを言い訳にせず、むしろ自分の体の特徴を最大限に活かしたからこそ、メッシは世界一のドリブラーになれたのです。

はると
はると
メッシは背が小さいことを弱点にするんじゃなくて、急ブレーキや急ターンが得意な武器に変えたのか!全力でダッシュしながら1歩ごとにボールを触るのって、校庭でやってみたら信じられないくらい難しいんだよな。俺も背が低いほうだけど、めちゃくちゃ勇気をもらえるぜ!
ひまり
ひまり
ふふ、自分の短所だと思っていたことも、工夫次第で誰にも真似できない長所に変えられるのね。スポーツだけじゃなく、勉強や普段の生活でも大切な考え方だわ。
低い重心で相手を抜き去るメッシ選手のドリブル解説イラスト

夢のワールドカップ優勝とバロンドール8回の伝説

バルセロナで数え切れないほどのトロフィーを掲げ、世界一の選手として君臨し続けたメッシ。しかし、そんな彼にも長年どうしても手に入らない「最大の夢」がありました。

それが、祖国アルゼンチン代表としての「FIFAワールドカップ優勝」です。

サッカー王国と呼ばれるアルゼンチンには、かつて伝説の英雄ディエゴ・マラドーナがいました。国民はメッシに「マラドーナのようにアルゼンチンを世界一にしてくれ!」と熱狂的な期待を寄せました。

しかし、ワールドカップの大舞台ではあと一歩のところで敗退が続きます。2014年のブラジル大会では決勝戦まで勝ち進んだものの、延長戦でドイツに敗れて準優勝。あと少しでトロフィーに手が届きませんでした。

母国のファンやメディアからは、「バルセロナでは活躍するのに、代表ではやる気がない」「マラドーナのようなリーダーシップがない」と、激しい批判や心ない言葉を浴びせられました。

敗北のショックと重圧に耐えかねたメッシは、2016年に「もう代表チームではプレーしない」と、一度は代表引退を口にしてしまったほど深く傷ついていました。

Q. なぜメッシは引退宣言を撤回してもう一度立ち上がったの?
A. 世界中の子どもたちや若いチームメイトが「僕たちのヒーロー、帰ってきて!」と熱烈にお願いしたからだよ。「失敗しても挑戦し続ける姿を見せたい」と、メッシは再び立ち上がる決意をしたんだ!

メッシはキャプテンとして代表に戻り、チームのために走り続けることを誓いました。若い選手たちも「大好きなメッシのために走ろう!」とひとつにまとまり、チームの絆は急速に深まっていきました。

そして迎えた2022年のカタールワールドカップ。35歳という、サッカー選手としては大ベテランになったメッシにとって、これが最後の挑戦でした。

決勝の相手は、前大会の王者フランス。追いつき追いつかれる息をのむ大激闘の末、勝負はPK戦へ。チームメイト全員で励まし合い、ついにアルゼンチンが36年ぶりのワールドカップ王者に輝きました!

表彰台で金色のワールドカップトロフィーに優しくキスをしたメッシの姿は、世界中のサッカーファンの涙を誘いました。

STEP 3 35歳で成し遂げた伝説と新たな舞台
あきらめずに挑み続けたメッシは、この年、史上最多となる8度目のバロンドールを受賞。その後はアメリカの「インテル・マイアミ」へ移籍し、今もサッカーを心から楽しみながら世界中を魅了し続けています。
はると
はると
ワールドカップの決勝、テレビの前で大号泣しながら応援したのを覚えてるぜ!批判されても悔しくても、絶対に諦めずに最後に夢を叶えたメッシは本物のキャプテンだよな!
ひまり
ひまり
一度は引退を考えるほど落ち込んでも、仲間を信じて挑戦し直した姿が本当に立派よね。諦めない心があれば、夢はいつでも追いかけられるって教えてくれたわ。
ゴールを決めて歓喜するリオネル・メッシ選手

まとめ:メッシから学ぶ「あきらめない心」

小さな頃の病気、激しい批判、そして掴み取った世界の頂点……。リオネル・メッシのサッカー人生は、まさに「あきらめない心」の積み重ねでした。

メッシの物語から、私たちが学べる大切なメッセージをノートにまとめておきましょう!

📝 今日のまとめノート
1 コンプレックスは武器になる!:背が低いことを弱点にせず、低い重心と小回りを活かした「誰にも止められないドリブル」を作り上げた!
2 困難に負けない情熱を持とう!:10歳のときの病気や痛い毎日の注射も、大好きなサッカーへの情熱で乗り越えた!
3 何度失敗してもあきらめない!:大きな批判や悔しい敗北に打ちのめされても、仲間を信じて再び立ち上がり、35歳でワールドカップ優勝を果たした!
🖍️ ✏️

メッシが教えてくれたのは、「生まれ持った体格や才能のせいにして諦めてはいけない」ということです。

もし勉強が苦手だったり、スポーツで思うようにいかないことがあっても、落ち込む必要はありません。自分の個性をよく知り、毎日の努力をコツコツ続ければ、あなただけの大きな武器がきっと見つかるはずです!

はると
はると
俺、背がまだ周りより小さいことを気にしてたけど、メッシを知ってめちゃくちゃ勇気が湧いてきたぜ!自分の得意なスピードを磨いて、次のサッカーの試合で大活躍してみせるぞ!
ひまり
ひまり
ふふ、はるとの前向きなところ、とっても素敵よ!でも、かっこよくグラウンドを駆け回る前に、まずは宿題の計算ドリルを終わらせるお約束よ?
タイトルとURLをコピーしました