小学生でもわかる!「プログラミング(ぷろぐらみんぐ)」

プログラミング

はじめに

みんなは普段、どんなゲームで遊んでいるかな?

Nintendo Switchのコントローラーでボタンを押すと、画面の中のキャラクターが元気にジャンプするよね。スマートフォンの画面を指でタップすれば、大好きな動画やアプリがパッと開くはずです。

それだけではありません。街を歩けば、青・黄・赤と順番に色が変わる信号機や、お金を入れると冷たいジュースが出てくる自動販売機など、身の回りには「自動で動く便利な機械」がたくさんあふれています。

もしプログラミングが突然世界から消えてしまったら……? ゲームで遊べないのはもちろん、スマホは真っ暗になり、電車のドアも開かなくなって、世界中が大パニックになってしまうはずです!

実はこれら全部、「プログラミング」という仕組みのおかげで動いているのです!

「プログラミングって、英語や数字をパソコンでカタカタ打つ難しいやつでしょ?」 「大人のプログラマーにしかできないんじゃないの?」

そんなふうに思っている人も多いかもしれません。でも大丈夫!プログラミングの正体は、仕組みさえ知ってしまえばとってもシンプルで、みんなが普段やっている「あること」とまったく同じなのです。

今回は、プログラミングとは何なのか、どうして小学校で勉強するのかを、わかりやすく楽しく解き明かしていきましょう!

はると
はると
俺、ゲームで遊ぶのは大好きだけど、プログラミングって頭のいい大人がやる難しそうなことだと思ってたぞ!
ひまり
ひまり
ふふ、そう思うわよね。でも仕組みを知ると「あ、そういうことだったんだ!」って驚くはずよ。一緒に確かめてみましょう!

プログラミングってどんなもの?

プログラミングを一言で説明すると、「コンピュータにお願いする命令の順番(レシピ)」のことです!

コンピュータはものすごいスピードで動く機械ですが、人間の言葉をそのまま理解することはできません。たとえば、お部屋にいるロボットに向かって「お茶を持ってきて!」とお願いしたとしましょう。

人間同士なら「冷蔵庫からお茶のポットを出して、コップに注いで持ってくるんだな」とすぐに分かりますよね。でも、コンピュータはそれだけでは動けません。 「お茶って何?」「どこにあるの?」「コップはどのくらいの強さで握ればいいの?」と、パニックになってしまうのです。

だからこそ、コンピュータに動いてもらうためには、人間が小さな動きを1つひとつ順番に教えてあげる必要があります。

  1. 冷蔵庫の前まで3歩歩く
  2. 右手で冷蔵庫のドアを開ける
  3. 中にあるお茶のポットを右手でつかむ
  4. 机の上のコップにお茶を注ぐ
  5. コップを両手で持って、元の場所に戻る

このように、順番通りに書いた「命令のメモ」を作ることこそがプログラミングなのです。

身近な例でいうと、おうちで作る大好物のカレーライスの「レシピ」とそっくりです!

プログラミングは料理の「レシピ」と同じ!
カレーを作るとき、お肉や野菜を切る前にお鍋にカレールーを入れたら大失敗しちゃうよね。
「1. 材料を切る」「2. お鍋で炒める」「3. 水を入れて煮込む」「4. ルーを溶かす」というように、正しい順番で1つひとつ進めるからこそ、おいしいカレーが出来上がるんだ!コンピュータへの命令も、このレシピとまったく同じなんだよ。

サッカーの試合でも同じことが言えます。「キーパーがボールをキャッチしたら、右サイドの味方にパスを出す」「相手が近づいてきたら、空いているスペースへ走る」といった作戦の約束ごとがありますよね。

コンピュータというチームメイトに「どう動いてほしいか」を正しく教えてあげる作戦ノート、それがプログラミングなのです。

はると
はると
なるほど!大好物のカレーの作り方や、サッカーのパス回しの作戦と同じって考えると、一気にイメージがわいてきたぞ!
ひまり
ひまり
その通りね。段取りを間違えるとおいしいカレーが作れないように、コンピュータにも順番通りに伝えることが大切なのよ。
プログラミングで何つくろう?

人間とコンピュータの頭はどう違う?

「コンピュータって、なんでも計算できて人間よりずっと頭がいいんじゃないの?」と思うかもしれません。

でも実は、コンピュータの頭脳は「言われたことしかできない、超まじめなロボット」なのです!

人間とコンピュータの頭には、決定的な違いがあります。

人間は、少しあいまいに言われても「空気を読んで」自分で判断できます。「適当に机の上を片付けておいてね」と言われたら、散らかったノートを本棚に戻したり、消しゴムのカスをゴミ箱に捨てたりと、自分で考えて動けますよね。

ところが、コンピュータに「適当によろしく!」と命令すると、完全にフリーズしてしまいます。「適当とは何を指すのか」「机の上とはどの範囲なのか」が1から10まで正確に指示されないと、まったく動くことができないのです。

その代わり、コンピュータには人間には絶対に真似できないスーパーパワーがあります。それは「命令されたことを、1秒間に何億回も休まずミスなしで実行できるスピード」です!

人間のあたま
「適当によろしく!」でも空気を読んで自分で工夫できる!
新しいアイデアをひらめいたり、人の気持ちを思いやれる!
複雑な計算を何千回も続けると、疲れちゃうし間違えることもある……。
コンピュータのあたま
1秒間に何億回もの計算を、絶対にミスせず猛スピードでこなす!
「もし〜なら」の指示通りに、文句ひとつ言わず忠実に動く!
自分で勝手に空気を読むことはできず、命令が抜けると動けなくなる!

コンピュータを動かすとき、プログラミングでは主に3つの基本ルールを組み合わせて命令を作ります。

  1. 順次:上から下へ、書かれた順番通りに1つずつ実行する。
  2. 分岐:「もし〜ならAをする、そうでないならBをする」と条件で動きを変える(例:ゲームで「もし体力が0になったらゲームオーバーにする」)。
  3. 反復:「決めた回数だけ同じ動きを繰り返す」(例:ボタンが押されるまで、画面の音楽をずっと鳴らし続ける)。

どんなに大迫力の3Dゲームや便利なスマホアプリも、基本はこの3つの組み合わせだけで作られているのです。超まじめなコンピュータに、このルールを使って正しい指示を届けるのが人間の役目なんですね!

はると
はると
コンピュータって何でもできる天才だと思ってたけど、指示がないと何もできないなんて、なんだか弟みたいで可愛いところもあるんだな!
ひまり
ひまり
ふふ、そうなのよ。だからこそ、人間が分かりやすく道筋を立てて正しい指示を教えてあげなきゃいけないのね。

小学校で勉強するのはどうして?

いま、全国の小学校でプログラミングの授業が行われています。

「でも、俺は将来サッカー選手になりたいし、プログラマーになる予定はないよ!」 「どうして全員がプログラミングを勉強しなきゃいけないの?」

そう不思議に思う人もいるでしょう。でも安心してください。小学校のプログラミング学習の目的は、「みんなをプログラマーという職業にすること」ではありません。

一番の目的は、これからの時代を生きるために欠かせない「プログラミング的思考」という頭の使い方を身につけることなのです!

プログラミング的思考とは、難しそうな問題に出会ったときに、「どうすれば解決できるかな?」と物事を小さな要素に分けて、筋道を立てて順番に考える力のことです。

Q. プログラマーにならなくても勉強する意味はあるの?
A. 大ありだよ!プログラミング的思考が身につくと、「まず何をすべきか」「どうすれば効率よくできるか」を筋道を立てて工夫できるようになるんだ。これは勉強やスポーツ、将来どんなお仕事に就くときでも一生役に立つ最高の武器になるよ!

たとえば、日常生活の中でもプログラミング的思考は大活躍しています。

  • 朝の支度:顔を洗う、朝ごはんを食べる、着替える、ランドセルに教科書を入れる、という順番を工夫すれば、遅刻せずにスムーズに出発できます。
  • テスト勉強:いきなり教科書を全部丸暗記しようとせず、「まずは苦手な漢字を10個覚える」「次に計算問題を解く」とステップに分ければ、無理なく点数を伸ばせます。
  • サッカーの練習:シュートが入らないとき、「助走のスピード」「踏み込む足の位置」「ボールを蹴る角度」に分けて見直せば、どこを直せばいいかがすぐ分かります。

さらに、プログラミングを学ぶと「失敗を恐れず工夫する力」がぐんぐん育ちます。

プログラミングの世界では、最初から一発で思い通りに動くことのほうが珍しいです。命令の順番が抜けていたり、条件が間違っていたりして動かない失敗のことを「バグ(虫)」と呼びます。

そして、どこが間違っていたのかを探して直す作業を「デバッグ」と言います。

「どうして動かなかったんだろう?」「あ、このブロックの順番が逆だったんだ!」と自分で見つけて解決できたときの喜びは、言葉にできないほど最高です。失敗を重ねながら工夫する経験は、みんなの心を大きくたくましく成長させてくれますよ!

はると
はると
失敗しても「バグを見つけて直せばいいんだ!」って思えば、サッカーでシュートを外したときも前向きに練習を工夫できそうだぞ!
ひまり
ひまり
素敵な考え方ね、はると!看護師さんのお仕事でも、患者さんの体調に合わせて手順を落ち着いて考える段取り力が大切だから、すごく役に立ちそうだわ。
将来の職業は何かな?

自分でプログラミングを体験してみよう!

「プログラミングの面白さは分かったけれど、英語のコードを打つのは難しそう……」

そう思った人も心配いりません!小学生でもパソコンやタブレットさえあれば、今日から無料でゲーム作りを体験できる大人気ツールがあります。

それが、世界中の子どもたちが使っている「Scratch(スクラッチ)」です!

スクラッチでは、英語の難しい文字をキーボードで打ち込む必要は一切ありません。画面に並んでいる「10歩動かす(ドリブルで進む!)」「緑の旗が押されたとき(キックオフの合図!)」「ニャーと鳴く」といった命令ブロックを、マウスでドラッグしてパズルのようにカチッとつなげるだけで動かせます。

このような仕組みを「ビジュアルプログラミング」と呼びます。

スクラッチを使えば、みんなのアイデア次第でこんな作品が自由に作れちゃいます!

  • 自分だけのアクションゲーム:矢印キーでキャラクターを動かして、敵をジャンプでよけながらゴールを目指すゲーム!
  • デジタルおみくじ・クイズ:ボタンを押すと「大吉」や「中吉」がランダムに飛び出すおみくじや、正解の音が出る楽しいクイズ!
  • 動くアニメーション:自分で描いたオリジナルのイラストが、音楽に合わせてダンスを踊るショートアニメ!

作り方はとっても簡単!たったの3ステップです。

STEP 1 どんなものを作りたいか決める!
「ネコがジャンプするゲーム」「友達と遊べる対戦サッカー」など、まずは作りたいアイデアを1つ思い浮かべましょう!
STEP 2 命令ブロックをパズルのように組み立てる!
「緑の旗が押されたとき」「ずっと繰り返す」など、用意されたブロックを順番につなげてキャラクターに指示を出しましょう!
STEP 3 動かしてみてバグを見つけたら直す!
スタートボタンを押してテストプレイ!もし思い通りに動かなくても、ブロックの順番を変えたり数字を調整したりして工夫してみましょう!

プログラミングの素晴らしいところは、いくら失敗してもパソコンが壊れることは絶対にないということです。

「こうしたらどうなるかな?」「ここを変えたらもっと面白くなるかも!」と実験しながら、世界にたった1つだけのオリジナル作品を作ってみてくださいね!

はると
はると
マウスでブロックをつなげるだけなら、俺でもすぐに作れそうだな!自分で作ったサッカーゲーム、友達に自慢して一緒に遊ぶぞ!
ひまり
ひまり
ふふ、夢が広がるわね!私はかわいい動物たちがおしゃべりしながら進むストーリーアニメを作ってみようかしら。

まとめ

今回は、ゲームや機械を動かす「プログラミング」のひみつについて解説しました。大切なポイントを黒板でおさらいしてみましょう!

📝 今日のまとめノート
1 プログラミングとは?:コンピュータに動いてもらうための「レシピ(命令の順番)」のこと!
2 コンピュータの頭脳:超高速で計算できるけれど、人間の正確な指示がないと動けない超まじめなロボット!
3 勉強する理由:問題を小さく分けて筋道を立てて解決する「プログラミング的思考」が一生の武器になるから!
4 今日から始められる!:無料の「スクラッチ」を使えば、小学生でもブロック遊び感覚ですぐにゲームが作れる!
🖍️ ✏️

プログラミングを学ぶと、今まで「遊ぶ側」だったみんなが、新しい楽しさを生み出す「クリエイター(作る側)」へと大変身できます。

頭の中で思い描いたワクワクするアイデアを、ぜひコンピュータへのレシピにして形にしてみてくださいね!

はると
はると
プログラミングって、ゲームを遊ぶだけじゃなくて自分で作れるようになる最高の特技だな!今日の宿題をパパッと終わらせて、さっそくスクラッチをやってみるぞ!
ひまり
ひまり
えらいわね、はると!プログラミング的思考で宿題の段取りもバッチリね。…あ、でも漢字の書き取りでバグ(書き間違い)を出さないように、しっかり見直してね?
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