小学生でもわかる!「コンピュータウイルス」

コンピュータウイルス

はじめに

学校の授業で使うタブレットや、おうちのパソコン、大好きなゲーム機。毎日のように使っているデジタル機器が、ある日突然、思い通りに動かなくなったらどうしますか?

画面が急に真っ暗になったり、見たこともない英語のメッセージが画面いっぱいに飛び出したり、クリックしてもいないのに勝手に変なページが開いたり……。「えっ、何も悪いことしてないのにどうして!?」と、頭が真っ白になってパニックになってしまうかもしれません。

そんな恐ろしいトラブルを引き起こす犯人の正体、それが「コンピュータウイルス」です。

ニュースやインターネットで名前を聞いたことがある人は多いかもしれませんが、「そもそもどうやって生まれるの?」「風邪のウイルスとは何が違うの?」と聞かれると、正確に答えられる人は少ないはず。

この記事では、コンピュータウイルスの正体から、感染すると起こるこわい被害、そして大切なゲームのデータやパソコンをウイルスから守る「5つの約束」まで、わかりやすく楽しく解説します!

はると
はると
俺、タブレットでサッカー育成ゲームをやってるときに急に変な警告画面が出て、すげー焦ったことあるよ!もし何百時間もかけて育てた最強チームのセーブデータが全部消えたら、泣くに泣けないぞ…!
ひまり
ひまり
それは本当に怖いわね。でもはると、コンピュータウイルスは風邪のウイルスとは全然違うものなのよ。正体と防ぎ方をしっかり知っておけば怖くないから、一緒に学んでいきましょう!

コンピュータウイルスって何?生き物とどう違うの?

「ウイルス」という言葉を聞くと、冬に流行するインフルエンザや、熱が出てお腹が痛くなる風邪のウイルスを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

でも、コンピュータウイルスは、空気中をフワフワ飛んでいる生き物ではありません。自然に生まれるものでもありません。その正体は、なんと「悪意を持った人間(悪いプログラマー)が、わざと悪さをするように作ったプログラム」なのです!

学校の授業などでプログラミングを体験したことがある人は、「プログラム=コンピュータに対する命令書」だと知っているかもしれません。「右へ進め」「ボタンが押されたら音を鳴らせ」といった正しい命令を書くのがプログラミングです。

しかし、コンピュータウイルスは「データを勝手に消せ!」「パスワードを盗んで犯人に送れ!」といった、ひどい命令ばかりがギッシリ書き込まれた偽の命令書なのです。

では、なぜわざわざ「ウイルス」という名前がついているのでしょうか?それは、生き物のウイルスとそっくりな3つの特徴を持っているからです。

  1. ほかのファイルに勝手に「寄生(感染)」する:正常なプログラムの隙間にこっそり入り込みます。
  2. 自分のコピーを勝手に作って「増殖」する:気づかないうちに自分の分身を何千、何万個も増やします。
  3. ほかの機器へ次々と「広がっていく」:インターネットやUSBメモリを通じて、友達のパソコンや家族のスマホへ移っていきます。

このように、まるで本物のウイルスの病気のように広がっていく様子から、「コンピュータウイルス」と名付けられました。

風邪などのウイルス
自然界に存在し、生き物の体に入り込んで増える!
くしゃみや咳などのつば(飛沫)で人にうつる!
免疫力や手洗い・うがい、お医者さんの薬で治す!
コンピュータウイルス
悪意を持った人間(悪いプログラマー)が作ったプログラム!
インターネットや怪しいメール、USBメモリなどを通して広がる!
ウイルス対策ソフトや日々のアップデートで予防する!
はると
はると
自然に生まれるんじゃなくて、悪い人間がわざと作ってるのかよ!勝手にコピーして仲間を増やすなんて、まるでゲームに出てくるずる賢いモンスターみたいだな!
ひまり
ひまり
そうね。本物のウイルスは生き物の細胞に入り込んで病気にさせるけれど、コンピュータウイルスは機械の隙間を狙ってプログラムを書き換えちゃうの。人間が作った罠だからこそ、とても厄介なのよ。
goblin

ウイルスに感染するとどうなる?3つのこわい被害

もしもパソコンやスマホがコンピュータウイルスに感染してしまうと、一体どんなことが起きるのでしょうか?

ウイルスには何万種類ものタイプがあり、その悪さの内容もさまざまです。ここでは、小学生のみんなにも絶対に知っておいてほしい代表的な「3つの被害」を紹介します。

パソコンやスマホの動きが超重くなる!

いつもならサクサク動いて快適に遊べるゲームや動画が、急にカクカクして止まるようになったり、本体がカイロのように熱くなってファンが「ブオーッ!」と激しい音を立てたりします。

これは、ウイルスが裏で勝手に動き回り、コンピュータのパワー(頭脳)を大量に使い果たしているからです。最悪の場合、あなたのパソコンが犯人に操られて、知らないうちに「ほかの会社のコンピュータを攻撃するロボット(ゾンビマシン)」として勝手に働かされてしまうことすらあります。

大切な写真や宿題のファイルが消される・開けなくなる!

コンピュータの中に保存してある家族旅行の写真、一生懸命に書いた読書感想文、頑張って進めたゲームのセーブデータなどが、突然バラバラに壊されたり、消去されたりします。

さらに最近特に増えているのが「ランサムウェア(身代金ウイルス)」と呼ばれる極めて悪質なウイルスです。大切なファイルに勝手に強力なカギ(暗号)をかけて開けなくしたうえで、「元に戻したければお金を支払え!」という脅迫状のようなメッセージを画面にドカンと表示してきます。

パスワードや個人情報、お金を盗み取られる!

キーボードで入力した文字や画面の操作をこっそり覗き見するウイルス(スパイウェア)に感染すると、恐ろしい情報流出が起こります。

ゲームのアカウントやSNSのID・パスワードを盗まれてアカウントを乗っ取られたり、おうちの人がネットショッピングで使っているクレジットカードの番号や住所、電話番号が盗まれて、勝手にお金を使われてしまったりするのです。

Q. なんでわざわざ悪さをするプログラムを作るの?
A. 一番の目的はお金をだまし取ることなんだ。ほかにも、自分のハッカーとしての技術を自慢したい目だちたがり屋や、企業の営業を邪魔したい人などがいるけれど、どれも絶対に許されない卑怯な犯罪行為だよ!
はると
はると
勝手に操られて他の人を攻撃するゾンビマシンにされるなんて、サッカーで言えば勝手に相手チームにパスを出しちゃう裏切りプレイヤーにされるようなもんじゃん!ゲームのアカウント乗っ取りも身代金の脅迫も、本当に許せないぞ!
ひまり
ひまり
ええ、本当に卑劣よね。大切な思い出や個人情報を人質にするなんて絶対にダメだわ。でもね、ウイルスがどうやって入り込んでくるかを知っておけば、しっかり防ぐことができるのよ!
virus

ウイルスから身を守る!今日からできる5つの約束

コンピュータウイルスは、部屋の窓から勝手に飛び込んでくるわけではありません。多くの場合、私たちが「ボタンをクリックする」「ファイルをダウンロードする」といった操作をした瞬間に、隙を突いて侵入してきます。

つまり、正しい予防ルールを知っていれば、ウイルスの被害はほとんど防ぐことができるのです!今日からすぐに実践できる「5つの約束」をしっかりマスターしましょう。

  1. 知らない人からのメッセージやリンクは絶対に開かない!
    メールやLINE、SNSなどで、知らない相手から送られてきたメッセージに載っている英語のリンク(URL)や、添付されたファイルは絶対に開いてはいけません。「面白い動画があるよ!」「荷物のお届け状況はこちら」といった魅力的な嘘でタップさせようとする罠がたくさんあります。
  2. 「スマホが壊れています!」という偽の警告広告を無視する!
    ウェブサイトを見ているとき、突然ピコピコと大きな警告音が鳴ったり、「ウイルスが3個見つかりました!今すぐここを押して修理してください」と画面が揺れたりすることがあります。これはすべて真っ赤な嘘(偽の警告=サポート詐欺)です!びっくりして画面のボタンを押すと、それこそ本物のウイルスを入れられてしまいます。慌てずにブラウザのタブを閉じましょう。
  3. 無料の裏技(チート)ツールや怪しいアプリを勝手にダウンロードしない!
    「ゲームの有料コインが無料で手に入る!」「一瞬で無敵になれる裏技ツール」といった甘い誘い文句には、100%裏があります。怪しいサイトからファイルをダウンロードすると、高確率でウイルスが仕込まれています。アプリを入れるときは、必ずおうちの人に確認してもらいましょう。
  4. 道に落ちているUSBメモリなどをパソコンに挿さない!
    公園のベンチや教室の床に落ちているUSBメモリ。「何が入っているんだろう?」と気になっても、自分のパソコンに挿してはいけません。悪いハッカーがわざとウイルス入りのUSBメモリを落としておき、拾った人に挿させて感染させる手口があるからです。見つけたら触らずに、先生や大人に届けましょう。
  5. OSやウイルス対策ソフトをいつも最新にアップデートしておく!
    コンピュータのプログラムには、どうしても作られたときの隙間(セキュリティホール=弱点)が見つかることがあります。犯人はその弱点を狙って攻撃してきます。弱点を塞ぐためにメーカーから届くのが「アップデート(更新)」です。スマホやパソコンのアップデート案内が届いたら後回しにせず、すぐに最新にしておきましょう。また、ウイルスを見張ってやっつけてくれる「ウイルス対策ソフト」を入れておくことも大切です。

なお、ウイルスを作ったり、人に送りつけたりすることは、法律で「不正指令電磁的記録に関する罪」と定められており、警察に逮捕される立派な犯罪です。「友達をちょっと驚かせようと思っただけ」という悪ふざけであっても絶対に許されません。

万が一、パソコンの動きがおかしくなって「ウイルスに感染したかも!?」と思ったら、慌てずに次のステップで対応しましょう。

STEP 1 すぐにインターネット(Wi-FiやLANケーブル)を切る!
パソコンが外の犯人と勝手に通信したり、同じおうちのWi-Fiにつながっている家族のスマホや別のパソコンへウイルスが飛び火するのを防ぎます。
STEP 2 おうちの人や学校の先生にすぐ画面を見せる!
自分でなんとかしようと適当にボタンを押さず、正直に状況を伝えて大人に相談しましょう。「怒られるかも…」と隠してしまうのが一番危険です!
STEP 3 変なボタンを押したり勝手に再起動しない!
画面に出てきた警告メッセージの「OK」や電話番号を絶対に押さず、パソコンをそのままにして大人の指示を待ちましょう。
はると
はると
「ゲームのコインが無料でもらえる」なんて言われたら、ついついダウンロードしたくなっちゃうけど、ウイルスの罠かもしれないんだな!怪しいと思ったらすぐにお母さんに確認するぞ!
ひまり
ひまり
それが一番賢い選択よ!もし画面がおかしくなっても、慌てずにインターネットを切って大人に見せることが大事ね。5つの約束をしっかり守れば、安心してパソコンを使えるわ!
hacker

まとめ

便利で楽しいインターネットやゲームの世界。でも、そこには目に見えないコンピュータウイルスという危険も潜んでいます。

ウイルスは悪い人間が作ったプログラムですが、正しい知識と予防ルールを持っていれば、決して怖い敵ではありません。今日のまとめノートを振り返って、安全にデジタルを楽しんでいきましょう!

📝 今日のまとめノート
1 コンピュータウイルスは自然のものではなく、悪意を持った人間が作った「悪い命令プログラム」!
2 感染すると動きが重くなるだけでなく、大切なデータが消されたり、お金や個人情報が盗まれる!
3 怪しいリンクは開かない・勝手にダウンロードしない・常に最新に保つ「5つの約束」でしっかり防ごう!
🖍️ ✏️
はると
はると
コンピュータウイルスの正体がよくわかったぞ!仕組みと約束を知っておけば怖くないな。俺、タブレットのアップデートが届いてないか、さっそくチェックしてみるぞ!
ひまり
ひまり
ええ、いつも最新の状態に保つことが一番の防御よ。正しく安全に使えば、パソコンもタブレットもみんなの最高の味方になってくれるわ。はると、チェックが終わったら、たまっている漢字ドリルもちゃんと終わらせるのよ?
はると
はると
うっ…!ひまり、鋭いツッコミはやめてくれよな…!でも、データを守る約束と同じで、宿題の約束も守らないとな!すぐ終わらせてくるぞ!
ひまり
ひまり
ふふ、その意気よ!宿題が終わったら、お庭でサッカーの新しいフェイントの練習に付き合ってあげるわね!
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