小学生でもわかる!「株式会社」と「合同会社」の違い

株式会社」と「合同会社」の違い

はじめに

街で見かけるお店や会社の看板には、ぜんぶ「株式会社」と書いてある気がしませんか?

「世の中にある会社って、ぜんぶ株式会社なんじゃないの?」と思っている人も多いかもしれません。

でも実は、日本には「合同会社」という、もうひとつのとても有名な会社の形があるのです!

しかも驚くことに、みんなが普段使っているスマートフォンを作っているApple(アップル)や、インターネット通販でおなじみのAmazon(アマゾン)、動画や検索で有名なGoogle(グーグル)の日本法人も、実は「株式会社」ではなく「合同会社」として登録されています。

「えっ!?世界一有名な大企業が、どうして株式会社じゃないの?」 「そもそも株式会社と合同会社って、いったい何が違うの?」

そんな気になるギモンを、身近な「巨大なケーキ屋さん」と「仲良しのクッキー秘密基地」のたとえを使って、わかりやすくスッキリ解き明かしていきましょう!

はると
はると
ひまり、俺たちが使ってるスマホの会社やアマゾンって、株式会社じゃなかったのか!?世の中の会社はぜんぶ株式会社だと思ってたから本当にびっくりだ!
ひまり
ひまり
ふふ、驚くわよね、はると。実は日本にある誰もが知る超有名企業でも、あえて合同会社を選んでいるところがたくさんあるのよ。ふたつの違いを知ると、世の中の仕組みがぐっと面白く見えてくるわ!

株式会社ってどんな仕組み?巨大ケーキ屋さんの秘密

まずは、日本でいちばん数が多くて有名な「株式会社」から見ていきましょう。

株式会社のいちばん大きな特徴は、「お金を出す人(株主)」と「実際に会社を動かす人(社長や経営者)」がハッキリ分かれていることです。

これをイメージしやすいように、「世界一大きなケーキ屋さんを作りたい!」というお話で考えてみましょう。

あなたはお菓子作りが大好きで、最高のケーキ屋さんを開きたいという夢を持っています。でも、お店の建物を建てたり、プロ用の巨大なオーブンを買ったりするには、何千万円という途方もないお金が必要です。自分のお小遣いや貯金だけでは、とても足りませんよね。

そこで、周りのたくさんの人たちに呼びかけます。 「世界一おいしいケーキ屋さんを作るので、1口100円でお金を出し合って応援してください!」

すると、「その夢、面白そう!」「応援するよ!」と、友達や近所の人たちなど、何千人・何万人もの人たちがお金を少しずつ出してくれました。こうしてあっという間に、巨大なケーキ屋さんを建てるためのお金が集まります。

このとき、お金を出して応援してくれた人たちのことを「株主」と呼び、お金を出してくれた証拠として渡す特別な証明書が「株式(株)」です。

そして、集まったお金でお店を大成功させ、ケーキがたくさん売れて大きな利益が出たらどうするでしょうか? 「応援してくれてありがとう!」と、儲かったお金の一部を株主のみんなに配ったり(配当金)、お店のケーキをプレゼントしたり(株主優待)してお礼を返します。

株式会社は「みんなの応援資金で走る巨大チーム」!
お金を出してくれる大勢のサポーター(株主)がいるからこそ、ひとりでは到底買えない豪華な設備や材料を揃えて、世界一の大きな勝負に挑戦できるのです!

株式会社の素晴しいところは、たくさんの人から莫大なお金を集められるので、巨大な工場を作ったり、宇宙へロケットを飛ばしたりするような、とてつもなく大きな仕事にチャレンジできる点です。

ただし、大切なお約束もあります。会社のお金を出してくれた「株主」こそが会社の本当の持ち主(オーナー)です。そのため、新しいお店を増やすかどうかなどの超重要事項を決めるときは、株主みんなが集まる会議(株主総会)を開いて、きちんと許可をもらわなければなりません。

はると
はると
なるほど!サッカークラブでいうと、何万人ものサポーターがお金を出してくれて、最新のスタジアムを建てるようなものだな!大勢の応援があるからこそ大きな勝負ができるのか!
ひまり
ひまり
その通りね、はると!でも、サポーターである株主さんたちをがっかりさせないように、大事な作戦を決めるときは必ず会議を開いて相談しないといけないのよ。
ケーキ屋さん

合同会社ってどんな会社?仲間と決めるクッキー秘密基地

では、もうひとつの主役である「合同会社」とは、いったいどんな会社なのでしょうか?

合同会社のいちばん大きな特徴は、「お金を出す人」と「働く人」がまったく同じということです!法律では、このお金を出して働くメンバーのことを「社員」と呼びます(※会社に雇われてお給料をもらうサラリーマンのことではなく、会社の共同経営者という意味です)。

こちらは、「仲良し3人で作るクッキー秘密基地」でたとえてみましょう。

料理が得意なあなた、買い出しが得意な友達、パッケージをデザインするのが得意な友達の3人が集まりました。 「3人のお小遣いを3000円ずつ持ち寄って、合計9000円で最高に美味しい手作りクッキーの基地を作ろう!」と決めます。

このクッキー秘密基地には、外部の知らない株主はいません。お金を出したのも自分たちですし、毎日クッキーを焼いて働くのも自分たちです。

だからこそ、誰かに遠慮したり、許可をもらうために長い会議を開いたりする必要がありません! 「明日から新しいチョコチップ味を作ってみよう!」「看板の色を赤から黄色に変えよう!」と思ったら、その場にいる3人で「賛成!」「すぐやろう!」と声をかけ合うだけで、その日のうちに実行できるのです。

「でも、どうしてAmazonやAppleみたいな世界的な大企業が、この秘密基地みたいな仕組みを使うの?」と疑問に思いますよね。

その最大の理由は、まさにこの「決定スピードの圧倒的な速さ」にあります!

AmazonやApple、Googleのような会社は、アメリカに大元の本社があります。もし日本の支社が株式会社だったら、日本国内で新しいサービスを素早く始めたいときでも、アメリカの本社や大勢の株主に「日本で新サービスを始めていいですか?」と書類を送って何カ月も会議を待たなければならず、せっかくのチャンスを逃してしまうかもしれません。

しかし、合同会社にしておけば、日本の現場にいるリーダーたちが話し合って「よし、今日からすぐスタートしよう!」と電光石火のスピードで決断できます。変化がものすごく速いインターネットやITの世界では、この「待たずにすぐ動けるスピード感」こそがライバルに勝つための最強の武器になるのです。

また、株式会社のように「1年間の売上や利益の記録(決算)」を毎年新聞やインターネットでお金を払って世の中に発表する義務がないため、無駄な費用や手間を大幅に節約できるというメリットもあります。

はると
はると
すげー!その場で「よし、今から作戦変更だ!」ってすぐパスを回せる少人数チームみたいだな!スピードが命の最先端ビジネスにピッタリじゃん!
ひまり
ひまり
ふふ、分かりやすいたとえね!外の人たちにいちいちお伺いを立てる時間が省けるから、流行の移り変わりが早い時代でも素早くチャンスをつかめるのよね。
クッキー屋さん

ここが違う!株式会社と合同会社の3つの大比較

ふたつの会社の特徴がわかったところで、株式会社と合同会社の違いを3つの重要なポイントで比べてみましょう!

  1. 決断のスピード:株式会社は株主総会を開くなど丁寧な手続きが必要ですが、合同会社はお金を出した仲間たち(社員)の話し合いだけでその場ですぐにスピーディーに決められます。
  2. 会社を作るときの費用とルール:株式会社を作るには、国への税金や公証役場での手続きなどで約20万円〜25万円ほどのお金がかかります。一方、合同会社は約6万円〜10万円ほどで作ることができ、毎年の決算を公表する義務もないため、とても身軽です。
  3. 世の中からの知名度と信頼度:株式会社は昔からあるおなじみの形なので、「株式会社なら安心だ」と銀行や大人たちから信頼されやすいメリットがあります。合同会社は2006年に始まった比較的新しい仕組みなので、年配の人の中にはまだ詳しく知らない人もいます。
株式会社と合同会社の特徴くらべ
株式会社(みんなで巨大化!)
株主から大きなお金を集めて、宇宙開発や巨大工場など大きな事業に挑戦できる!
歴史が長くて知名度が高く、銀行や世間からの社会的な信頼が抜群!
大事な方針を決めるときは「株主総会」の手続きが必要。
会社を作る費用が約20万円以上かかり、毎年の決算発表が義務づけられている。
合同会社(仲間とスピード勝負!)
出資したメンバー同士の話し合いで、素早くスピーディーに決断できる!
会社を作る費用が約6万円からと安く、毎年の決算発表の義務もない。
証券取引所(株の売り買いをする場所)から広くお金を集めることはできない。
新しい仕組みのため、おじいちゃんやおばあちゃん世代にはまだ知名度が低め。
Q. 株式会社と合同会社、結局どっちが優れているの?
A. どちらかが偉い、または勝ち負けがあるわけではありません!「たくさんの人から大きなお金を集めて世界的な大企業を目指すなら株式会社」、「自分たちのチームで自由かつ素早くビジネスを動かしたいなら合同会社」というように、目指す作戦やビジネスのやり方に合わせて賢く使い分けられているんだよ。
はると
はると
どっちが上とか下じゃなくて、サッカーのポジションみたいに役割や得意技が違うってことか!俺が将来サッカースクールを開くなら、合同会社のほうが小回りがきいて良さそうだな!
ひまり
ひまり
あら、素敵な夢ね!仲間とすぐにお店や会社を始めたいときは、費用が安くて自由な合同会社がとても人気なのよ。でも、もっと大きなスタジアムを全国に作りたくなったら、株式会社にする道もあるわね!

まとめ

最後に、今日学んだ大切なポイントをおさらいしましょう!

📝 今日のまとめノート
1 株式会社は「お金を出す人(株主)」と「動かす人(社長)」が分かれていて、大勢から資金を集めて大きな挑戦ができる!
2 合同会社は「お金を出す人」=「働く人」で、仲間同士で話し合ってスピーディーに作戦を決められる!
3 どちらが優れているわけでもなく、会社の目標やビジネスのスピード感に合わせて最適な形が選ばれている!
🖍️ ✏️

普段何気なく見ている街の看板や、大好きなゲーム・スマートフォンの会社も、どちらの形で作られているのか調べてみると新しい発見がたくさんあります。

次に街を歩くときは、ぜひ「この会社はどっちのタイプかな?」と看板に注目してみてくださいね!

はると
はると
町で見かける看板の「株式会社」や「合同会社」を見る目がガラッと変わったぞ!Amazonみたいな超有名企業があえて合同会社を選んでいる理由もスッキリ納得だな!
ひまり
ひまり
ふふ、身近なお店やサービスがどっちの形なのか調べてみると面白いわよ。あ、でもその前に、たまっている算数の宿題をスピーディーに終わらせてちょうだいね?
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