小学生でもわかる!「銀行(ぎんこう)」

銀行

はじめに

お正月にもらったお年玉や、毎月のお小遣い。みんなはどうやって保管していますか?

「ブタの貯金箱に入れて部屋に飾っているよ!」「お財布に大事にしまっている!」という人も多いかもしれませんね。チャリンとお金を入れるたびに重くなっていく貯金箱は、見ているだけでもワクワクしますよね。

でも、街を歩いていると、青や赤の看板を掲げた大きな「○○銀行」という建物をよく見かけませんか? お父さんやお母さんが「ちょっとお金を下ろしてくるね」とATMに立ち寄る姿を見たことがある人もいるはずです。機械のボタンを押すと、お札がシュシュッと出てくる様子は、まるで手品のように不思議ですよね。

でも……そもそも「銀行」って、一体何をする場所なのでしょうか?

「ただお金を預かってくれる金庫のようなところ?」 「泥棒から守ってくれるのに、なんでタダでお金を預かってくれるの?」 「銀行で働く人たちのお給料はどうやって出ているの?」

普段なにげなく通り過ぎている銀行ですが、実はその中には「世の中のお金をぐるぐる回して、日本中を元気にするすごい秘密」が隠されているのです!

今回は、銀行がどんなお仕事をしているのか、そしてどうやって社会の役に立っているのかを、どこよりもわかりやすく解き明かしていきます! これを読めば、みんなの預けたお小遣いが社会でどんなスーパーパワーを発揮しているのかがバッチリわかりますよ!

はると
はると
銀行ってさ、お金を預かってくれる親切な場所ってイメージだけど……ぶっちゃけ、家の貯金箱にしまっておくのと何が違うんだ?わざわざ持って行くの、面倒くさくない?
ひまり
ひまり
うふふ、はるとらしい疑問ね!でもね、銀行はただの「大きな貯金箱」じゃないのよ。実は、みんなのお金を預かることで、街全体を元気にするすごいスーパーパワーを持っているの!

銀行ってどんなところ?〜お家の貯金箱と何がちがう?〜

「お金をしまっておくだけなら、お家の貯金箱で十分じゃん!」と思うかもしれません。 でも、もしもお家に「100万円」もの大金を置いておいたらどうなるでしょうか?

万が一、泥棒に入られて盗まれてしまったり、火事や地震で燃えてしまったりしたら……取り返しがつきませんよね! また、「ついついお菓子やゲームを買いすぎて、貯金箱のお金を全部使っちゃった!」なんて失敗もあるかもしれません。

そこで登場するのが「銀行」です。 貯金箱と銀行の決定的な違いを、分かりやすく比べてみましょう!

おうちの貯金箱
いつでも使える
手元にあるから、好きなときにすぐ使える!
重さで実感がわく
小銭が増えるとチャリンと鳴って貯まった気がする!
盗難・火事のリスク
泥棒に盗まれたり、火事で燃えたりする危険がある!
お金は増えない
1年間しまっておいても、1円も増えない!
銀行におあずけ
最新のセキュリティ
分厚い金庫と警備員、防犯カメラで絶対に安全!
火事でも安心
万が一の災害でも、預けたお金のデータは守られる!
「利子」がもらえる
お金を預けておくだけで、お礼のお金(利子)が増える!
引き出しの手間
お金を使うときはATMや窓口に行く必要がある!

このように、銀行の一番の役割は「大切なお金を絶対に失われないように、安全に預かって守ること」なのです。 お家で大金を抱えてビクビク心配するよりも、プロの警備と頑丈な金庫がある銀行に預けたほうが、ずっと安心してお勉強や遊びに集中できますよね。

はると
はると
なるほど!貯金箱だと泥棒や火事が怖いけど、銀行ならプロの警備員や分厚い金庫が守ってくれるんだな!しかも、預けておくだけで「利子」ってお金が増えるのか!?
ひまり
ひまり
そうなの!今の時代は少しだけど、お金を預かってくれたお礼として「利子(利息)」をつけてくれるのよ。安全にお金を保管できて、さらにお小遣いまで増えるなんて嬉しいわよね。
街で見かける銀行とATM
▲ 出典: photoAC

銀行の3大パワー!〜預金・融資・為替〜

銀行がすごいのは、ただの「頑丈な金庫」ではないからです。 実は銀行には、日本の経済(社会のお金のめぐり)を力強く動かす「3大パワー(三大業務)」があります!

1つずつ順番に見ていきましょう。

お金をあずかるパワー「預金」

みんなやお父さん・お母さん、いろんな会社から大切なお金を預かるお仕事です。 いつでも自由にお金を入れたり引き出したりできる「普通預金」や、「3年間は引き出さない約束でお金を預ける代わりに、利子をちょっと多めにもらう」という「定期預金」などがあります。 銀行に通帳を作ると、自分のお金がいくら預けられているかが一目でわかります。

お金をかすパワー「融資(ローン)」

実は、これこそが銀行の最も重要なスーパーパワーです! 世の中には、「新しくおいしいパン屋さんを開きたいけれど、大きなオーブンやお店を買うお金が足りない!」「新しい大人気ゲームを開発したいけれど、高性能なパソコンを揃える資金がない!」という人がたくさんいます。また、家族のために新しいお家を建てたい人もいますよね。

そんなとき、銀行がその人の計画をしっかり審査して、「よし、あなたなら立派なお店を作ってお金を返してくれそうだ!」と判断したら、大きなお金を貸してあげるのです。これを「融資」や「ローン」と呼びます。

お金を送るパワー「為替(振込)」

「遠くに住んでいるおじいちゃんやおばあちゃんにお金を届けたい」 「東京のネットショップで買ったサッカーボールの代金を支払いたい」

そんなとき、本物の現金をリュックに詰めて新幹線に乗って届けるのは大変ですし、途中で落としたら大変ですよね。 銀行にお願いすれば、銀行同士のコンピューターネットワークを使って、数字のデータをピピッとおくるだけで、安全かつ一瞬でお金を相手に届けることができます。これを「為替(振込)」と言います。電気代や水道代が毎月お父さんの銀行口座から自動で支払われるのも、この為替パワーのおかげなのです。

はると
はると
へえ〜!家を建てたり新しいお店を始めたりするとき、銀行がお金を貸してくれるのか!俺の大好きなサッカーチームが新しいスタジアムを作るときも、銀行が力を貸してくれているのかな?
ひまり
ひまり
ええ、きっとそうよ!病院が新しくて高価な医療機械を買うときも、銀行の融資のおかげで助かることが多いの。銀行は街のみんなの「夢や挑戦」を応援しているのね。
頑丈な銀行の金庫

銀行がもうかる「ひみつの仕組み」

さて、ここで最大の謎解きに挑戦しましょう!

銀行はとても立派なビルにあり、頑丈な金庫やハイテクなコンピューターを使い、たくさんの銀行員さんが働いています。建物の家賃や電気代、働く人たちのお給料など、銀行を動かすには毎日莫大なお金がかかります。

それなのに、なぜ私たちからお金を預かるときに「保管料」を取らないのでしょうか? それどころか、「利子」というお礼のお金までくれるなんて……もしかして銀行って、大赤字のボランティアなのでしょうか?

もちろん、そんなことはありません! 銀行がしっかり利益を出して会社として成り立っているのには、「金利の差(利ざや)」という賢い秘密があるのです!

わかりやすい例で考えてみましょう。

  1. みんなからお金を預かる: あなたが銀行に「100万円」を預けたとします。銀行は「預けてくれてありがとう!」と、1年後に100円の利子をあなたにプレゼントします(預金利息)。
  2. お金を借りたい人に貸す: 銀行はその100万円を金庫にじっと眠らせておくのではなく、「新しいパン屋さんを開きたいパン職人さん」に貸し出します。
  3. お礼をつけて返してもらう: パン屋さんは一生懸命おいしいパンを焼いて大繁盛! 1年後、借りていた100万円を銀行に返すとき、「お金を貸してくれたおかげでお店を開けました、ありがとう!」と、お礼として2万円(20,000円)の利子を上乗せして銀行に返します(貸出利息)。

さあ、計算してみましょう! 銀行はパン職人さんから「2万円」の利子を受け取りました。 そして、あなたに「100円」の利子を渡しました。

手元に残った差額の「1万9900円」――これこそが、銀行の正当なもうけ(利益)になるのです!

お金がぐるぐる社会を回る3ステップ
STEP 1 みんなからお金を預かる(預金)
みんながお小遣いやお給料を銀行に預けます。銀行は「預けてくれてありがとう」と少額の利子(お礼)をお返しします。
STEP 2 お金を必要としている人や会社に貸す(融資)
預かったお金をまとめ、新しいお店を開きたい人や工場を作りたい会社に「がんばってね!」と貸し出します。
STEP 3 お礼(利子)の差額が銀行のエネルギーになる!
お金を借りた人から少し多めの利子をもらい、その差額が銀行の利益になります。街には新しい商品や仕事が生まれ、みんながハッピーになります!

このように、銀行は「お金が余っている人」からお金を預かり、「今すぐお金を必要としている人」へパスを出す司令塔の役割を果たしています。 銀行があるからこそ、世の中のお金がスムーズに流れて、新しいお店や便利なサービスがどんどん生まれるのですね!

はると
はると
すげーっ!俺たちが預けたお金が、誰かのパン屋さんやスタジアムを作るエネルギーになっていたのか!預かったボール(お金)をチャンスになりそうな仲間へ正確に届ける、銀行はまさに最強のミッドフィルダー(司令塔)じゃん!ただ金庫に眠っているんじゃなくて、社会の中で元気に働いているんだな!
ひまり
ひまり
ふふ、はると、いいことに気がついたわね!お金はよく「社会の血液」に例えられるのよ。銀行は心臓のように、街中にお金をぐるぐると循環させて元気にしているのね。
街をめぐるお金の循環イラスト

もし銀行がつぶれたらお金はどうなる?

ここで、鋭い人ならこんな心配が浮かぶかもしれません。

「もしもお金を貸したパン屋さんが失敗してお金を返せなくなったら?」 「もしも銀行そのものが倒産してつぶれてしまったら、俺が預けた大切なお小遣いは全部消えちゃうの!?」

ニュースなどで企業の倒産という言葉を聞くと、ちょっぴり怖くなりますよね。 でも、安心してください! 日本には私たちの大切なお金を守るための、国の強力なセキュリティシステムが用意されています。

それがお金を守る「預金保険制度(通称:ペイオフ)」です!

万が一、日本国内の銀行が経営破綻(倒産)してつぶれてしまった場合でも、国が指定する専門の機関(預金保険機構)が間に入り、「預金者一人につき、元本1,000万円までとその利子」を法律で全額保証して返してくれるのです!

Q. もし銀行がつぶれたらお小遣いは消えちゃう?
A. 絶対に消えないから安心してください!日本の法律(預金保険制度・ペイオフ)によって、1つの銀行につき「一人あたり1000万円までのお金と利子」は国が責任を持ってしっかり守ってくれます。

小学生のみんなのお小遣いやお年玉の貯金なら、1,000万円を超えることはまずありませんよね。ですから、銀行にお金を預けておいて「銀行がつぶれたから文無しになっちゃった!」ということは絶対に起きないのです。 こうした万全の法律やルールがあるからこそ、私たちはいつでも安心して銀行にお金を預けることができるのですね。

はると
はると
1000万円まで守ってくれるのか!それなら俺のブタの貯金箱の中身を全部預けても余裕でセーフだな。絶対に失われないってわかって安心したよ!
ひまり
ひまり
ふふ、1000万円貯めるのは、はるとが大人になって大活躍してからのお楽しみね。でも、こうやって法律でガッチリ守られているからこそ、みんなが銀行を信用できるのよね。
預金者を守る盾とペイオフの安心感

まとめ

毎日の生活を陰から力強く支えてくれている「銀行」。 その素晴らしい仕組みを、今日のまとめノートでおさらいしてみましょう!

📝 今日のまとめノート
1 銀行の3大パワー:大切なお金を「預かる(預金)」、夢を応援して「貸す(融資)」、遠くへ「送る(為替)」!
2 もうかる秘密:預かったお金を必要とする人や会社に貸し出し、そこから生まれる「利子の差(利ざや)」で利益を出している!
3 倒産しても安心:「預金保険制度(ペイオフ)」によって、万が一のときも一人あたり1,000万円までのお金はしっかり守られる!
🖍️ ✏️

銀行は、ただお金をしまっておくだけの巨大な貯金箱ではありません。 みんなの小さなお金をたくさん集めて大きな力に変え、社会全体にエネルギーを届ける「お金の心臓部」だったのです。

次に街で銀行やATMを見かけたら、「あの中で、日本中を元気にするお金のパス回しが行われているんだな!」と思い出してみてくださいね!

はると
はると
銀行って、ただの金庫じゃなくて街中のみんなの夢をアシストする超かっこいい司令塔だったんだな!俺も将来プロサッカー選手になって大金を稼いだら、しっかり銀行に預けて社会に貢献するぞ!……って、宿題の算数プリントのことすっかり忘れてた〜!今すぐ机に向かってゴールを決めてくるぞ!
ひまり
ひまり
ふふ、頼もしい夢ね、はると!算数のプリントはお金の計算のいい特訓になるわ。しっかり集中して宿題を終わらせてね!
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