はじめに
みんなは、今から大昔の日本で、人々がどんな暮らしをしていたか知っているかな?ビルもなければ、車もない、もちろんスマホやテレビもない時代があったんだ。それが「縄文時代」だよ。縄文時代は、なんと1万年以上も続いたと言われているんだ。いったいどんな時代だったのか、いっしょにのぞいてみよう!

はると
おいひまり!1万年ってやばくないか?俺たちの学校の歴史なんて、せいぜい何十年かそこらだぜ!

ひまり
そうね、はると。1万年というのは、今の私たちの国ができるよりもずっとずっと長い時間なのよ。
縄文時代っていつごろ?名前のひみつ
縄文時代が始まったのは、今から約1万6000年前と言われているよ。それより前はとても寒くて、マンモスなどが日本にもいた「氷河時代」だったんだ。それがだんだん暖かくなって、マンモスのような大きな動物がいなくなり、イノシシやシカのようなすばしっこい動物が増えてきた。そして、木の実がたくさん実る豊かな森が日本中に広がったんだ。このような自然の変化に合わせて、新しい暮らしが始まったのが縄文時代の始まりだよ。
では、なぜ「縄文」という名前がついているのだろう?それは、この時代に使われていた土器(土を焼いて作った器)に、縄を押し当ててつけた模様があったからなんだ。明治時代に、アメリカから来たモースという学者が大森貝塚を発見して、その土器を「コード・マークト・ポタリー(縄目のついた土器)」と呼んだことから、「縄文」という名前がつけられたんだよ。

はると
縄を押し当てるだけで模様ができるなんて、すげーアイデアだな!俺も今度粘土で作ってみるぜ!

ひまり
ただの模様だけじゃなくて、滑り止めにするためや、お祈りの意味もあったと言われているのよ。
縄文人のくらしを見てみよう!
縄文時代の人々は、自然の恵みを上手に使って暮らしていたよ。その暮らしの特徴を、住まいと食べものに分けて見てみよう。
住まい:竪穴建物
縄文人は、地面を50センチメートルから1メートルほど掘り下げて床を作り、その上に木の柱を立てて、草で屋根をふいた「竪穴建物」というお家に住んでいたんだ。地面を掘り下げることで、冬は暖かく、夏は涼しく過ごすことができたんだよ。部屋の真ん中には「炉」という火をたいておく場所があって、ここで暖をとったり、料理をしたり、部屋を明るく照らしたりしていたんだ。いくつかの家が集まって、小さな村を作って暮らしていたよ。
食べもの:森と海のめぐみ
縄文人は、今のように田んぼでお米を作ったり、畑でたくさんの野菜を作ったりすることは、時代の終わり頃までほとんどしていなかったんだ。その代わりに、自然の中にある食べものを集めて暮らしていたよ。
- 森のめぐみ:ドングリ、トチの実、クリ、クルミなどの木の実をたくさん集めていたよ。特にクリは、自分たちの村の近くに植えて育てていたことも分かっているんだ。
- 狩り:弓矢を使って、イノシシやシカなどをしとめて、お肉を食べていたよ。
- 海や川のめぐみ:魚釣りや、貝拾いを楽しんでいたよ。食べた後の貝殻や魚の骨などを決まった場所に捨てていたのが「貝塚」だよ。貝塚は、昔のゴミ捨て場のようなものだけど、当時の人々が何を食べていたかを知る大切なヒントになっているんだ。

はると
毎日ドングリやシカの肉か!なんだか毎日がパーティーみたいで楽しそうだな!

ひまり
でも、天気が悪くて食べものが見つからない日もあったはずよ。冷蔵庫もスーパーマーケットもないんだから、毎日一生懸命だったのよ。
大発明!「縄文土器」と不思議な「土偶」
縄文時代の暮らしを大きく変えたのが「縄文土器」なんだ。そして、この時代にはとても不思議な人形「土偶」もたくさん作られたよ。
縄文土器のひみつ
土器ができる前は、食べものを生で食べるか、火で直接焼くことしかできなかったんだ。でも、熱に強い土器が発明されたことで、「煮る」という調理ができるようになったんだよ。ドングリなどの木の実には苦味があるけれど、土器でぐつぐつと煮ることでアクが抜けて、美味しく食べられるようになったんだ。硬いお肉や魚も、煮込んでスープにすれば柔らかくなって消化がよくなるし、温かいものを食べることで体も温まり、赤ちゃんやお年寄りも栄養をとりやすくなった。土器の発明は、縄文人の命を支える大発明だったんだね。
不思議な人形「土偶」
土偶は、粘土で作られた人形で、そのほとんどが女性の形をしているよ。顔の形がハートのようになっていたり、目が大きくて宇宙人のように見えたり、とてもユニークでかわいらしい形をしているんだ。縄文人は、この土偶をわざと壊して捨てることが多かったと言われているよ。これは、病気やケガをした場所と同じ部分を壊すことで、「身代わりに病気を持って行ってもらう」というお祈りや、食べものがたくさん採れますようにというお祈りのために使われたと考えられているんだ。

はると
土器でスープを作るとか、縄文人は料理の天才だな!土偶もちょっとかっこいいし、俺も欲しくなってきたぜ!

ひまり
土偶はどれも個性的で面白い形をしているわよね。当時の人々の豊かな心が伝わってくるわ。
まとめ
縄文時代について、いろいろなことが分かったかな?最後に、大切なポイントをまとめてみよう。
- 縄文時代は1万年以上も続いた豊かな時代
- 縄の模様がついた「縄文土器」が暮らしを便利にした
- 人々は「竪穴建物」に住み、森や海から食べものを集めて暮らしていた
- 「土偶」を使って、健康や豊かな実りをお祈りしていた
縄文時代のすごいところは、これだけ長い間、大きな戦争や争いがあった跡がほとんど見つかっていないことなんだ。人々はお互いに助け合い、自然の恵みを大切に分け合って、平和に暮らしていたと考えられているよ。自然を傷つけすぎず、仲良く暮らす縄文人の生き方は、今の私たちにとっても大切なヒントを教えてくれているのかもしれないね。

はると
戦争がなかったなんて、縄文人って本当にすげーやつらだったんだな!俺も友達と仲良くするぜ!

ひまり
そうね。自然を大切にして、平和を守り続けた縄文人の知恵は、私たちが未来へつないでいかなければならない大切なものね。
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