小学生でもわかる!「忍者(にんじゃ)」

忍者

はじめに

アニメやマンガ、ゲームに出てくる「忍者」といえば、真っ黒な服を着て屋根の上を飛び跳ね、手裏剣を投げて敵を次々にやっつける姿を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。映画などでも大活躍していて、とってもかっこいいですよね!

でも、ちょっと想像してみてください。もし昼休みの学校の校庭に、全身真っ黒の忍者がいたら……目立ちすぎて1秒で見つかっちゃいますよね!

実は、歴史の記録に残っている「本物の忍者」は、みなさんがイメージする姿とは大きく違っていました。なんと、本物の忍者は「できるだけ敵と戦わないこと」を一番のモットーにしていたのです。

「えっ、戦わないなら忍者って何のためにいたの?」「どうやって敵の目をあざむいていたの?」と不思議に思いますよね。

この記事では、戦国時代に大活躍した忍者の本当の仕事や、生き残るための驚くべきサバイバルの知恵を、小学生のみなさんにもわかりやすく解説していきます!

はると
はると
忍者は手裏剣でバシバシ敵を倒す無敵のヒーローだと思ってたぜ!戦わないなんて、いったいどんな技を使ってたんだ?
ひまり
ひまり
ふふ、実はアニメと本物の歴史では全然違うのよ。忍者の本当のすごさを一緒に勉強してみましょうね!

忍者は何のためにいたの?

忍者が大活躍していたのは、日本各地で武将たちが領地を争っていた「戦国時代」です。

では、忍者の本当のミッションとは何だったのでしょうか?それは敵を倒すことではなく、「敵の城や陣地に忍び込み、大切な情報を手に入れて生きて帰ること」でした。現代でいう「スパイ」や「極秘調査員」の役割を果たしていたのです。

戦国時代の殿様(大名)にとって、最も欲しかったのは「敵が次にどんな作戦を考えているか」「兵隊は何人くらいいるのか」「食料は足りているのか」という情報でした。この情報があれば、無駄な戦いを避けたり、作戦を立てて勝つ確率をぐっと上げることができます。

もし忍者が敵と戦ってケガをしたり、命を落としてしまったりしたら、せっかく手に入れた貴重な情報を殿様に届けることができません。だからこそ、忍者は「見つからないこと」「戦わずに逃げること」をとことん極めていたのです。

💡 現代でいうと「超一流の潜入ジャーナリスト」!
  • 忍者の本当の役割は、敵を倒すスーパーヒーローではなく、危険な場所に潜り込んで誰にも気づかれずに真実の情報を持ち帰る「極秘の特派員」でした。戦わずに生きて帰ることこそが、忍者にとって最大の勝利だったのです!

特に三重県の「伊賀」や滋賀県の「甲賀」という山に囲まれた地域には、情報集めやサバイバル術に優れた忍者の集団がいて、全国の戦国武将たちから頼りにされていました。

はると
はると
なるほど!戦って勝つことより、絶対にやられずに情報を持ち帰ることのほうがずっと難しくて大切だったんだな!
ひまり
ひまり
その通りよ、はると。サッカーでも敵の作戦やパスコースを知っていると有利になるのと同じで、情報は何よりも強力な武器だったのね。
忍者

忍者と武士は何がちがうの?

同じ時代に活躍した「武士(サムライ)」と「忍者」には、どのような違いがあったのでしょうか?

武士は、自分の名誉や誇りをとても重んじます。きらびやかでかっこいい甲冑を着て、自分の名前を名乗り、堂々と敵と一騎打ちをして手柄を立てるのが武士の生き方でした。

一方、忍者は正反対です。自分の名前や正体を絶対に明かさず、影のように気配を消して任務を果たします。

🔥 表の主役「武士」
  • 自分の誇りと名誉をかけて、堂々と敵と戦う!
  • 家紋のついた目立つ甲冑を着て戦場に立つ!
  • 命を落としても勇敢に戦うことが美徳とされた!
🛡️ 影のエキスパート「忍者」
  • 正体を隠し、敵に見つからず戦わずに逃げ切る!
  • 周りの風景や町の人々に完全に溶け込む!
  • どんなに泥臭くても必ず生きて帰ることを目指した!

また、忍者の服といえば「全身真っ黒の黒装束」を思い浮かべますが、これも実は歴史の真実とは少し違います。昼間に真っ黒な服を着て歩いていたら、怪しすぎてすぐに敵に見つかってしまいますよね。

実際の忍者は、普段は農民や商人、お坊さん、各地をまわる薬売りなどに「変装」して、町の様子を観察したり、人々の噂話を聞き出したりしていました。夜に行動するときも、真っ黒ではなく、夜空や暗闇に溶け込みやすい「濃い紺色」や「柿色(渋い茶褐色)」の服を着ていたと言われています。

はると
はると
黒い服ばっかり着てたら逆にバレバレだもんな!町の人に変装して自然に溶け込むなんて、頭がめちゃくちゃいいぜ!
ひまり
ひまり
お医者さんや薬売りに変装すると、いろんな家の中に入って怪しまれずに情報を集められたそうよ。心理学を上手に使っていたのね。
手裏剣

忍者が使っていた秘密の道具

忍者の道具といえば、手裏剣やクナイが有名です。これらにも、生き残るための知恵がたくさん詰まっていました。

代表的な道具とその本当の使い方を見てみましょう。

手裏剣

手裏剣は、刃がついた鉄の板を投げる道具です。アニメでは敵を一発で倒す必殺技のように描かれますが、本物の忍者は少し違う使い方をしていました。

❓ Q. 手裏剣は敵を倒すための武器だったの?
💡 A. 実は違います!手裏剣は敵を倒すためではなく、追いかけてくる敵を驚かせたり、足止めをして逃げるスキを作る「目くらまし」の道具として使われていました。

手裏剣は鉄でできていて重いため、何十枚も持ち歩くと走るのが遅くなってしまいます。そのため、忍者が持ち歩くのはせいぜい2〜3枚程度でした。敵が追ってきたときに足元に投げたり、遠くの物に当てて音を立て、敵の注意をそらすために使ったのです。

クナイ(苦無)

クナイは先がとがった鉄のヘラのような道具です。短剣のように敵を突くこともできましたが、主な使い道は「万能工具」でした。

城の石垣のすき間に差し込んで足場にして壁を登ったり、土を掘って抜け穴を作ったり、窓の鍵を外したりと、現代でいう多機能なサバイバルナイフのように使われていました。

煙玉とマキビシ

敵に囲まれたときは、火薬を使った煙玉を投げて煙幕を張り、敵の目をくらませて逃げました。また、トゲのある植物の実や鉄で作られた「マキビシ」を地面にばらまき、追いかけてくる敵の足を止める工夫もしていました。

はると
はると
クナイって武器じゃなくて壁を登る工具だったのか!道具ひとつで何役もこなすなんて、便利グッズの元祖だな!
ひまり
ひまり
荷物をできるだけ軽くして素早く走れるように、1つの道具をたくさんの用途に使い分ける工夫をしていたのね。
クナイ

忍者のすごいサバイバル知恵

忍者は道具だけでなく、自分の身体や自然の力を利用したすごいサバイバル技術(忍術)を持っていました。その一部を紹介します。

STEP 1 自然のサインを読んで天気を予想する!
  • 雲の形や風の匂い、鳥の飛び方などの変化から天気を正確に予想しました(観天望気)。雨や風が強い日は敵の警備が緩むため、潜入する絶好のチャンスを見極めていたのです。
STEP 2 猫の瞳を見て時間を知る!
  • 昔は腕時計がありません。忍者は猫の瞳の黒目が、明るい昼間には針のように細くなり、朝夕や暗い場所では丸く大きく開く性質を利用して、大体の時刻を把握していました(お家に猫ちゃんがいる人は、お昼と夕方で目の黒目がどう変わるか観察してみてね!)。
STEP 3 食事を工夫して自分の匂いを消す!
  • 敵の番犬や見張りに匂いで気づかれないよう、ネギやニンニクなど匂いの強い食べ物は絶対に食べませんでした。持ち運びができて栄養満点な保存食「兵糧丸」を自分で作って携帯していました。

さらに忍者は、手に入れた長い暗号や秘密の作戦を絶対に忘れないよう、体に小さな傷をつけてその痛みの記憶と結びつけて覚えたり、特別な記憶術を使って頭の中に情報を保存していました。

はると
はると
猫の目で時間がわかるなんてすげー!自然や生き物のことを知り尽くしていたからこそ、生き残れたんだな!
ひまり
ひまり
食事の匂いまで気をつけるなんて、衛生や体の仕組みを深く理解していた証拠ね。科学的な知恵がいっぱいで尊敬しちゃうわ!
鎖鎌

忍者の世界を体験してみよう!

ここまで読んだみなさんは、忍者がただの昔の戦士ではなく、優れた知恵と工夫を持ったスペシャリストだったことがわかったのではないでしょうか。

日本には、そんな忍者の知恵や歴史を実際に見て、触れて体験できる場所がたくさんあります!

からくり屋敷と忍者博物館

三重県伊賀市にある「伊賀流忍者博物館」や、滋賀県甲賀市にある「甲賀の里 忍術村」などでは、本物の忍者が使っていた道具や古文書を見ることができます。

また、敵から身を隠すための「どんでん返し(回転する隠し扉)」や、刀を隠す床下の仕掛けなど、本物の「からくり屋敷」を体験することもできます。

手裏剣打ちや忍者修行の体験

全国の歴史テーマパークや体験施設では、忍者衣装を着て手裏剣打ちをしたり、高い壁を登る修行を体験できるプログラムも人気です。

忍者がどんな思いで工夫を重ねていたのかを、実際に身体を動かして体感してみると、歴史の勉強がもっと楽しくなりますよ!

はると
はると
からくり屋敷の隠し扉、めちゃくちゃ面白そうだぜ!次の休みに手裏剣体験に行って、忍者の身のこなしをサッカーに活かしたいな!
ひまり
ひまり
ふふ、はるとはまず散らかったお部屋を忍者みたいに素早く片付けて、宿題を終わらせるのが先決よ!
忍者をテーマにした観光地
忍者の博物館

まとめ

最後に、今日学んだ忍者の真実を振り返ってみましょう!

📝 今日のまとめノート
1 忍者の本当の任務は「戦うこと」ではなく「生きて情報を持ち帰ること」!
2 黒装束よりも農民や商人への「変装」が得意で、自然に町に溶け込んでいた!
3 手裏剣やクナイは逃げるための目くらましや万能工具で、科学とサバイバル知恵の結晶だった!
🖍️ ✏️

忍者は、決して目立つ存在ではありませんでしたが、ピンチのときにも決してあきらめず、知恵と工夫をフル活用して困難を乗り越えていました。

みなさんも、普段の生活や勉強で困ったことがあったときは、忍者のように「よく観察し、工夫して乗り越える知恵」を思い出してみてくださいね!

はると
はると
忍者の本当の強さは戦う力じゃなくて、生き抜く知恵だったんだな!俺も諦めない強い心を身につけるぜ!
ひまり
ひまり
ええ、どんなピンチでも知恵と観察力で切り抜ける姿勢は、私たちも見習いたいわね。みんなも楽しく学んでみてね!
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