はじめに
図工の時間に「頭の中にはかっこいいドラゴンの絵が浮かんでいるのに、画用紙に描こうとするとなんだか上手くいかない……」と悔しい思いをしたことはありませんか?
もし、「夕日をバックに空を飛ぶドラゴン」とキーボードで文字を打ち込むだけで、まるでプロのイラストレーターが何日もかけて描いたような超リアルな絵が一瞬で飛び出してくる道具があったらびっくりしますよね。
実は今、世界中でそんな夢のようなコンピューターの技術が大ニュースになっています。それが「Stable Diffusion(ステイブル・ディフュージョン)」という画像生成AIです!
「AIが絵を描くって、どういうこと?」「パソコンの中で何が起きているの?」と気になりますよね。この記事では、Stable DiffusionがどんなAIなのか、どうやって絵を作り出すのかという驚きの仕組みから、使うときの大切なルールまで、わかりやすく楽しく解説します!
言葉を書くだけで絵になるのか!?俺がサッカーの試合でボレーシュートを決めている超かっこいいイラストも、一瞬で作れちゃうのかな!
ふふ、はるとのシュート姿ね!でも、AIがどうやって頭の中のイメージを絵にするのか、その仕組みも気にならないかしら?
言葉を入れるだけで絵が完成!?話題のお絵かきAI
Stable Diffusion(ステイブル・ディフュージョン)は、イギリスの「Stability AI(スタビリティ・エーアイ)」という会社などが中心になって作った、「言葉から画像を作り出すAI(画像生成AI)」です。
英語で「Stable(ステイブル)」は「安定した」、「Diffusion(ディフュージョン)」は「広がる・散らばる」という意味があります。
使い方はとてもシンプルです。パソコンやスマホに「こんな絵を描いてほしい!」というお願いの言葉を入力するだけです。このお願いの言葉のことを、専門用語で「プロンプト」と呼びます。
たとえば、「虹色のキャンディーがいっぱい詰まったかご、机の上、明るい光、写真のようにリアルに」と打ち込んでボタンを押すと……なんと、わずか数十秒で、まるでカメラで本物を撮影したかのような美しい絵が画面にポンッと現れます!
えんぴつや
絵の
具、タブレットのペンを
使って
線を
引き、
色を
塗る!
絵を
描く
技術や
練習が
必要だけど、
自分の
手で
自由に
細かく
表現できる!
「
描いてほしいもの」を
言葉(プロンプト)でコンピューターに
入力する!
絵を
描くのが
苦手でも、プロ
級の
美しいイラストや
写真を
数秒で
作れる!
世界中で大人気になった最大の理由は、「誰でも無料で自由に使えるようにプログラムが公開された(オープンソース)」ことです。世界中のプログラミング好きな人やクリエイターが自分好みに改造したり、新しい便利なアプリを作ったりしたことで、あっという間に世界中に広がりました。
すげー!言葉を入力するだけで、こんなにカラフルなキャンディーの絵ができるのか!まるで頭の中のイメージがそのまま飛び出してきたみたいだな!
ふふ、本当にきれいな絵よね。でも不思議な力じゃなくて、コンピューターの高度な計算で描かれているのよ。どんな仕組みなのか知りたくなってきたわ!
なんで描けるの?「砂嵐」から絵を掘り出すびっくりな仕組み
「AIはインターネットにある絵をどこかからコピーして、パズルのように切り貼りしているのかな?」と思うかもしれません。でも、実はまったく違います!
Stable Diffusionは、昔のテレビの「砂嵐(ザーザー)」のようなぐちゃぐちゃな点々から、絵を削り出して作っているのです。これを科学の世界で「拡散モデル(Diffusion Model)」と呼びます。
彫刻家が、四角い大きな岩からいらない部分を削り落として、立派なライオンの像を作り出すところを想像してみてください。Stable Diffusionも同じようなことをコンピューターの中で行っています。
STEP 1
言葉(プロンプト)をコンピューターが理解する!
入力された言葉を、AIがわかる記号や数字のデータに変換して「どんな絵を描くべきか」をしっかり理解します。
STEP 2
画面いっぱいに「砂嵐(ノイズ)」を用意する!
最初は何も描かれていない、ザーザーとした意味のない白黒の点々の集まり(ノイズ)からスタートします。
STEP 3
ノイズを取り除いて絵をキレイに掘り出す!
AIが何十回も細かくノイズを消していくことで、砂嵐の奥からクッキリとした美しい絵が浮かび上がって完成します!
「でも、どうして砂嵐の中から犬や雪の形がわかるの?」と不思議に思いますよね。
それは、Stable Diffusionが何億枚もの絵や写真と、その説明の言葉をあらかじめ勉強(学習)したからです。「こういう形の集まりがハスキー犬」「こういう白いモヤモヤが雪」という特徴を何億回も見て覚えているからこそ、ぐちゃぐちゃな砂嵐から本物そっくりな絵を見つけ出して削り出すことができるのです。
なるほど!切り貼りじゃなくて、砂嵐の中からゴミを取り除いて絵を掘り出していたのか!雪の中のハスキー犬、毛並みまでフサフサで本物みたいだな!
何億枚もの写真を見て勉強したからこそできる技なのね。AIの勉強量って、人間の何万倍もすごくて驚いちゃうわ!
すごいけど気をつけて!AIとお絵かきするときの約束
言葉を入れるだけで誰でもプロのような絵が描けるStable Diffusionですが、使うときには絶対に守らなければならない「大切なルールやマナー(情報モラル)」があります。
便利な道具だからこそ、使い方を間違えると他の人を悲しませたり、大きなトラブルになったりしてしまうことがあります。みんなで正しくテクノロジーを使うために、3つの約束を覚えておきましょう!
AIでお絵かきするときの大切な3つの約束
1ほかの人の絵をそっくり真似して「自分の作品」と言わない!
有名なイラストレーターや漫画家さんの絵をそっくりそのままAIに真似させて、「自分が描いた!」と嘘をつくのは著作権という法律やマナーに反します。
2人を傷つける絵や嘘の写真(フェイク画像)を作らない!
お友達の顔写真を勝手に使ったり、人が悲しむような絵、本当にあったことのように見せかける嘘の画像を作ってインターネットに流してはいけません。
3使うときは必ずおうちの人と一緒に安全に使う!
AIのソフトを使うときは、利用規約(使っていい年齢やルール)をしっかり確認して、お父さんやお母さんと一緒に楽しく使いましょう!
AIは人間のライバルではなく、人間の「想像力」を大きく広げてくれる素晴らしいアシスタントです。自分が頭の中で思い描いたアイデアをAIに形にしてもらったり、新しい物語のヒントにしたりして、正しいマナーで楽しく活用していきましょう!
どんなにすごい道具でも、使う人の心が大事なんだな!嘘の画像で誰かをだましたり、勝手に真似したりするのは絶対にダメだよな!
その通りね、はると!ルールを守っておうちの人と一緒に正しく使えば、自分のアイデアをもっと大きく広げてくれる心強い味方になってくれるわ!
まとめ
📝 今日のまとめノート
1
Stable Diffusionは言葉から絵を作るAI:お願いの言葉(プロンプト)を入力するだけで、プロのようなイラストや写真を生み出す!
2
砂嵐から絵を掘り出す「拡散モデル」:切り貼りではなく、何億枚もの学習データをもとにノイズを削り取って絵を浮かび上がらせる!
3
ルールとマナーを守って安全に使おう:著作権やフェイク画像に気をつけ、おうちの人と一緒に正しく楽しく活用しよう!
🖍️ ✏️
よし、まずは今日の宿題をパパッと終わらせてから、お父さんと一緒に面白いプロンプトを考えてみるぞ!
ふふ、えらい!その意気よ、はると!宿題をしっかり終わらせた後のほうが、きっともっと素敵なひらめきが生まれるわよ!
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