はじめに
夜空を見上げると、いつもやさしく輝いている月。
細い三日月の日もあれば、まん丸の満月の日もあります。日本では「うさぎがお餅をついている」と言われますが、外国では「カニ」や「本を読む女の人」に見える国もあるのを知っていましたか?
もし今夜、夜空から突然月が消えてしまったら、地球は大パニックになってしまいます。月は、地球にとって一番身近で大切な「宇宙のお隣さん」なのです。
でも、どうして毎日形が変わるのでしょうか? 実は大昔、地球に別の星がドカンと大衝突して生まれたって本当でしょうか? そして、月の上はいったいどんな世界なのでしょうか?
夜空に浮かぶ月の不思議なひみつを一緒に解き明かしていきましょう!
俺、夜空の月を見るのが大好きなんだ! でも、毎日形が変わるし、どうやって生まれたのかめちゃくちゃ気になるぜ!
ふふ、月には大昔の大事件から未来の宇宙基地まで、ワクワクするひみつがたくさんあるのよ。順番に見ていきましょうね!
月はどうやって生まれたの?
月は、今から約45億年も昔に誕生したと考えられています。
昔の科学者たちは、「地球が速く回転してちぎれた」「宇宙を飛んでいた岩を地球がつかまえた」など、いろいろな考えを出しました。
しかし現在、世界中で一番有力だと信じられているのが「巨大衝突説」です。英語では「ジャイアントインパクト説」と呼ばれています。
地球が生まれたばかりのころ、まだ表面が熱くドロドロだった原始地球に、なんと火星くらいの大きさの別の星(テイアと呼ばれています)がものすごいスピードで大激突しました。
その衝突の衝撃で宇宙へ飛び散った大量の岩や破片が地球の周りに集まり、お互いに合体して丸く固まったのが月なのです。
💥 1. 星の大激突
生まれたばかりの地球に、火星ほどの大きな星がドカンと激突しました。
🪐 2. 破片が輪になる
粉々になった岩石やガスが、地球の周りをぐるぐると回る輪になりました。
🌕 3. 合体して月が完成
飛び散った破片が自分の重力で集まり、固まって大きな月になりました。
うおおー! 星同士がドカンとぶつかって月ができたなんて、映画みたいなものすごい大事件だったんだな!
ええ、もしこの大激突が起きなかったら、地球の海に満ち引きが起きなかったり、生命が生まれにくかったかもしれないのよ。
なぜ毎日ちがう形に見えるの?
月を見ていると、日によって細かったり、半円だったり、まん丸だったり、時には見えなくなったりしますよね。
でも実は、月そのものの形が変わっているわけではありません。月はいつでも丸いボールのような形をしています。
形が変わって見えるのには、2つの大きな理由があります。
1つ目は、月は太陽のように自分で光っているのではなく、太陽の光を鏡のように反射して光っているということ。
2つ目は、月が地球の周りを約1か月(約27日〜29.5日)かけてぐるりと回っているということです。
月が地球の周りを回ることで、地球から見て「太陽の光が当たって明るく見えている部分」の角度が毎日少しずつ変化します。これが「月の満ち欠け」の正体です。
🌑 新月
太陽と地球の間に月があるため、光っている面が見えず夜空で真っ暗になります。
🌙 三日月
光が当たっている端っこだけが見えて、細い弓のような美しい形になります。
🌓 上弦の月
太陽の光が右半分に当たり、ちょうど半分だけ明るい半月の形に見えます。
🌕 満月
月全体に正面から太陽の光が当たり、まん丸にピカピカと輝いて見えます。
なるほど! 月が変身しているんじゃなくて、太陽の光が当たる向きが変わっていただけなんだな!
その通りよ! ちなみに月は自分で1回転する時間と地球を回る時間が同じだから、地球と手をつないでダンスするようにいつも同じ正面を向けているのよ。
月と地球の環境はどうちがうの?
いつも夜空に見えている月ですが、その表面は地球とはまったく違う世界です。
もし宇宙服を着て月に降り立ったら、どんな体験ができるのでしょうか?
まず一番の驚きは「重力」です。物を引っ張る力である重力が、月では地球の「約6分の1」しかありません。
体重が30キログラムの人なら、月の上ではたったの5キログラムに感じられます。軽くジャンプするだけで、ビルの2階くらいの高さまでふわーっと高く跳び上がることができるのです。
しかし、月には地球のような空気や液体の水がありません。そのため、昼間は100度以上の猛暑、夜はマイナス170度以下の極寒というすさまじい温度差になります。空気が存在しないため、大声を出しても音は誰にも届きません。
ちなみに、月面に見えるうさぎの模様は、大昔の火山活動で溶岩が流れ出して固まった黒っぽい平原で、「月の海」と呼ばれています。
🌍 地球の環境
・重力:1(しっかり立てる)
・空気:たっぷり(呼吸できる)
・気温:平均約15度(過ごしやすい)
・水:海や川がたくさんある
🌕 月の環境
・重力:約6分の1(高くジャンプ!)
・空気:まったくなし(真空状態)
・気温:昼100度〜夜マイナス170度
・水:表面にはなし(地下に氷)
月でドッジボールしたらボールが宇宙まで飛んでいきそうだな! 体育の跳び箱も20段くらい跳べるかも!
ふふ、でも空気がないから大声で「パス!」って叫んでも聞こえないのよ。でも風が吹かないから、月面に残した足跡は何百年もそのまま残るわ。
人類はまた月へ行くの?
人類はこれまでに、実際に月へ行ったことがあるのでしょうか?
答えは「YES」です!
1969年、アメリカのアポロ11号に乗ったアームストロング船長たちが、人類で初めて月面に降り立ちました。「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」という名言は今でも世界中で有名です。
アポロ計画では12人の宇宙飛行士が月面を歩きましたが、1972年を最後に人間は月へ行っていませんでした。
しかし今、世界中で「もう一度月へ行こう!」という巨大な挑戦が進んでいます。それが「アルテミス計画」です。
今度は月に行くだけでなく、月面に基地を作って人間が長く暮らしたり、月にある資源を活用してさらに遠くの火星を目指す計画です。
日本も大活躍していて、2024年には日本の探査機「SLIM」が月面へのピンポイント着陸に見事成功しました。近い将来、日本の宇宙飛行士が月面に立つ日もやってきます!
日本も月面着陸に成功したなんて誇らしいぜ! 月に基地ができたら、未来の宇宙がすごく身近になりそうだな!
ええ、月で水を探して利用する研究も進んでいるわ。いつか月面基地から青い地球を眺めてみたいわね!
▲ 1969年に人類で初めて月面に降り立ったアポロ11号の探査写真
まとめ
📝 今日のまとめノート
・
月は約45億年前に巨大な星が地球に激突して誕生した
・
太陽の光を反射しながら地球を回ることで満ち欠けして見える
・
重力は地球の6分の1で空気がなく昼夜の温度差が激しい
・
再び月を目指すアルテミス計画や基地づくりが進んでいる
🖍️ ✏️
夜空の月を見上げるのがもっと楽しくなったぜ! これからの月面基地や宇宙探査のニュースにも大注目だな!
ふふ、今日の夜空を見上げて月の形を観察してみてね。宇宙への興味がどんどん広がっていくはずよ!
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