はじめに
みんなは美術館に行ったことがあるかな?そこには、まるで写真のようにリアルで、見ているだけで心がホッとするような不思議な絵が飾られていることがあるんだ。今回は、そんな素晴らしい絵を描いた、世界中で大人気の画家「ヨハネス・フェルメール」について紹介するよ!

はると
ひまり、この「フェルメール」って人の絵、なんだかすごくきれいで引き込まれるな!部屋の中の様子が本物みたいだぜ!

ひまり
そうね、はると。フェルメールの絵は、光の描き方がとても優しくて、まるでその場に自分もいるような気持ちにさせてくれるのよ。
フェルメールってどんな人?
ヨハネス・フェルメールは、今から約350年前(17世紀)に、ヨーロッパの「オランダ」という国で活躍した画家だよ。オランダの「デルフト」という、運河が流れる静かで美しい町で生まれ育ち、一生のほとんどをその町で過ごしたんだ。
実は、フェルメールの生活については、昔の記録がほとんど残っていなくて、多くの謎に包まれているんだ。わかっているのは、彼は絵を描くだけでなく、絵の具やキャンバスなどを扱うお店の仕事(画商)もしていて、なんと11人以上もの子どもがいる大家族のお父さんだったということ!あんなに静かで落ち着いた絵を描く人が、毎日にぎやかな大家族の中で暮らしていたなんて、ちょっと意外で面白いよね。
そして、もう一つ驚くべきことがあるんだ。フェルメールが一生の間に描いた絵は、今見つかっているだけで「約35点」しかないんだよ!普通の画家は、一生に何百点、何千点もの絵を描くことが多いけれど、フェルメールはとても時間をかけて、1枚の絵をていねいに、ていねいに仕上げていたんだね。
光と青のひみつ!フェルメールの絵の特徴
フェルメールの絵が、なぜこれほどまでに世界中の人々を惹きつけるのか、そのひみつに迫ってみよう!
1.自然で優しい「光」の表現
フェルメールの絵の多くは、左側にある窓から優しい光が差し込んでいるお部屋の中が描かれているよ。この光の描き方がとにかく素晴らしいんだ!光が当たってキラキラ輝くコップのふちや、パンの表面、そして影になっている薄暗い部分まで、まるで写真のように正確に描かれているよ。フェルメールは、光と影のバランスをじっくり観察して、お部屋全体の静かな空気感まで絵の中に閉じ込めることに成功したんだね。
2.美しすぎる青「フェルメール・ブルー」
フェルメールの絵には、吸い込まれるように美しい「青色」がよく使われているよ。この青は「フェルメール・ブルー」や「ウルトラマリンブルー」と呼ばれているんだ。この美しい青い絵の具の原料は、なんと「ラピスラズリ」という本物の青い宝石なんだよ!当時は金と同じくらい高価で、普通の画家はここぞという大切な場所にしか使えなかった特別な絵の具だったんだ。しかし、フェルメールはこの美しい青が大好きで、絵の主役になる服やカーテン、さらには影の表現の中にまで、贅沢にこの青い絵の具を混ぜて使ったんだ。彼の青にかける強いこだわりが、絵全体に上品な輝きを与えているんだよ。
有名な作品を見てみよう!
フェルメールの傑作の中から、特に有名な2つの作品を紹介するよ。
『真珠の耳飾りの少女』
「北のモナ・リザ」とも呼ばれる、フェルメールで最も有名な作品だよ。黒い背景の中に、美しい青と黄色のターバンを頭に巻いた少女が、ふとこちらを振り返った瞬間が描かれているよ。少女の少し開いた唇や、優しくこちらを見つめる瞳がとても印象的だよね。そして何より、彼女の耳で優しく光る「真珠の耳飾り」に注目してみてほしいんだ。実はこの真珠、細かく筆の跡を見てみると、ほんの数回、白い絵の具をサッと滑らせて光を表現しているだけなんだよ!少ない筆使いで、光り輝く真珠を完璧に描き出すフェルメールの技術の高さには、本当に驚かされるよね。
『牛乳を注ぐ女』
この絵には、お部屋の中で女性が静かに牛乳を器に注いでいる、日々の生活のワンシーンが描かれているよ。窓から差し込む光が、女性の黄色い服や青いエプロンを明るく照らし出しているね。テーブルの上に置かれたカゴに入ったパンのゴツゴツした質感や、陶器の器からトポトポと流れる牛乳のリアルな様子は、見ているとお腹が空いてきそうなほど本物そっくりなんだ!特別な王様や神様ではなく、毎日一生懸命に働く普通の人の何気ない日常の美しさを、フェルメールはとても大切に描いたんだよ。

はると
本物の宝石を絵の具にしてただなんて、フェルメールのこだわりは半端ないな!あの真珠の耳飾りも、近くで見ると一瞬で描いたみたいに見えるなんて信じられないぜ!

ひまり
そうね。近くで見るとただの絵の具の点なのに、少し離れて見ると本物の真珠が光っているように見えるの。人間の目の仕組みまで計算して描かれていたのかもしれないわね。本当にすごい工夫だわ。
まとめ
フェルメールは43歳という若さで亡くなってしまったんだ。実は、彼が亡くなったあと、フェルメールの名前や作品は、約200年もの間、人々の記憶からすっかり忘れ去られてしまっていたんだよ。しかし、19世紀になってから「信じられないほど素晴らしい絵を描く画家がいる!」と再び大注目され、世界中で愛されるようになったんだ。もしあのまま忘れられたままだったら、私たちはこの美しい「フェルメール・ブルー」や優しい光の絵に出会えなかったかもしれないね。
フェルメールが描いたのは、豪華なお城や大事件ではなく、牛乳を注ぐ様子や、手紙を読む姿といった、何気ない「普通の日常」だった。彼の絵を見ていると、私たちが毎日過ごしている何気ない時間も、実はとてもキラキラしていて、かけがえのないものなんだと気づかせてくれるよね。

はると
何百年前の日常が、今でもこんなにきれいに残ってるなんてすごいよな。俺たちがこうやって絵を見て「すげー!」って話してるこの瞬間も、いつか誰かにとっての特別な思い出になるのかな?

ひまり
きっとそうよ、はると。特別な日じゃなくても、大好きな友達と過ごす毎日の何気ない時間が、一番きれいで価値があるのかもしれないわ。フェルメールの絵が、何百年も私たちにそれを語りかけてくれているようにね。

はると
だな!よーし、そうと分かれば、今日この素晴らしい日常の瞬間を全力で楽しむために、まずは晩ご飯のカレーライスを世界一おいしく食べるぞ!

ひまり
ふふ、やっぱり最後は食べ物のことになっちゃうのね。でも、そんなはるとの食いしん坊な日常も、フェルメールならきっと温かい光で、素敵に描き出してくれるかもしれないわね。
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