小学生でもわかる！「源頼朝（みなもとのよりとも）」

源頼朝みなもとのよりともってどんな人ひと？〜武士ぶしの世よの中なかを作つくった英雄えいゆうのものがたり〜

みなさん、こんにちは！今日きょうは、日本にっぽんの歴史れきしを大おおきく変かえた源頼朝みなもとのよりとものお話はなしをしましょう。頼朝よりともは今いまから約やく800年ねんも前まえ、武士ぶしによる新あたらしい政治せいじの仕組しくみを作つくった、とてもすごい人物じんぶつなんです。

時代背景じだいはいけい〜頼朝よりともが生いきた時代じだいはどんな時代じだい？〜

頼朝よりともが生うまれた時代じだいの日本にっぽんは、大おおきな変化へんかの時期じきでした。それまでは、京都きょうとに住すむ貴族きぞくたちが政治せいじを行おこなっていました。でも、刀かたなを持もって戦たたかう武士ぶしたちが、だんだん強つよい力ちからを持もつようになってきたんです。

貴族きぞくたちは、きれいな着物きものを着きて、歌うたを詠よんだり、お琴ことを弾ひいたりして、優雅ゆうがな生活せいかつを送おくっていました。一方いっぽう、武士ぶしたちは、馬うまに乗のって戦たたかい、自分じぶんの領地りょうちを守まもるために日々ひび訓練くんれんしていたんです。

頼朝よりともの生おい立たち〜苦くるしい少年時代しょうねんじだい〜

頼朝よりともは1147年ねんに生うまれました。お父とうさんは源みなもとの義朝よしともという有名ゆうめいな武将ぶしょうで、源氏げんじの棟梁とうりょう、つまり源氏げんじ一族いちぞくのリーダーでした。

小ちいさい頃ころの頼朝よりともは、京都きょうとで裕福ゆうふくな生活せいかつを送おくっていました。でも、9歳さいの時ときに人生じんせいが大おおきく変かわります。平清盛たいらのきよもりという強つよい武将ぶしょうとの戦たたかいで、お父とうさんの義朝よしともが負まけて命いのちを落おとしてしまったのです。

頼朝よりともは捕つかまって、伊豆いず（今いまの静岡県しずおかけん）という遠とおい土地とちに流ながされることになりました。突然とつぜん、お父とうさんを失うしない、慣なれない土地とちで暮くらすことになった頼朝よりともは、とても寂さびしい思おもいをしたことでしょう。

伊豆いずでの生活せいかつ〜希望きぼうの光ひかり〜

伊豆いずで頼朝よりともは、北条時政ほうじょうときまさという武将ぶしょうの家いえで育そだてられました。時政ときまさには政子まさこという娘むすめがいて、頼朝よりともと仲良なかよくなりました。政子まさこは頼朝よりともの気持きもちをよく理解りかいしてくれる、大切たいせつな存在そんざいとなりました。

流ながされた身分みぶんでしたが、頼朝よりともは決けっして希望きぼうを捨すてませんでした。「いつか必かならず源氏げんじを立たて直なおすぞ！」という強つよい気持きもちを持もち続つづけていたんです。政子まさこの支ささえもあって、頼朝よりともは少すこしずつ力ちからをつけていきました。

いよいよ立たち上あがる！ 〜頼朝よりともの決断けつだん〜

1180年ねん、33歳さいになった頼朝よりともは、ついに行動こうどうを起おこします。平家へいけ（平清盛たいらのきよもりたち）の力ちからが強つよくなりすぎて、多おおくの人ひとが不満ふまんを持もっていた時期じきでした。

頼朝よりともは伊豆いずで旗はたを上あげ（戦たたかいを始はじめることを「旗はたを上あげる」と言います）、「平家へいけの力ちからを押おさえ、新あたらしい世よの中なかを作つくろう！」と呼よびかけました。すると、特とくに関東地方かんとうちほうの武士ぶしたちが大勢おおぜい集あつまってきたんです。

鎌倉かまくらに新あたらしい街まちを作つくる 〜頼朝よりともの大だい計画けいかく〜

頼朝よりともは、神奈川県かながわけんの鎌倉かまくらという場所ばしょに本拠地ほんきょちを置おくことにしました。なぜ鎌倉かまくらを選えらんだのでしょう？それには3つの大切たいせつな理由りゆうがありました：

• 海うみがあって、船ふねで物資ぶっしを運はこびやすい
• 山やまに囲かこまれていて、敵てきから攻せめられにくい
• 京都きょうとから離はなれていて、独自どくじの政治せいじができる

鎌倉かまくらは、まるで天然てんねんの要塞ようさい（城しろ）のような場所ばしょだったんです。頼朝よりともは、この地ちに新あたらしい政治せいじの中心ちゅうしんを作つくることにしました。

鎌倉幕府かまくらばくふの始はじまり 〜新あたらしい時代じだいの幕開まくあけ〜

1192年ねん、頼朝よりともは朝廷ちょうていから「征夷大将軍せいいたいしょうぐん」という大切たいせつな位くらいをもらいました。これによって、鎌倉幕府かまくらばくふが正式せいしきに始はじまったんです。

頼朝よりともは、それまでにない新あたらしい政治せいじの仕組しくみを作つくりました：

• 守護しゅごと地頭じとう
  今いまでいう県知事けんちじさんのような「守護しゅご」と、市長しちょうさんのような「地頭じとう」を全国ぜんこくに置おきました。これは、武士ぶしによる初はじめての全国ぜんこく支配しはいの仕組しくみでした。
• 御家人ごけにん制度せいど
  頼朝よりともに従したがう武士ぶしたちを「御家人ごけにん」として登録とうろくし、土地とちを与あたえました。その代かわりに、戦たたかいの時ときには助たすけてもらう約束やくそくをしたんです。まるでチームのような仲間なかまづくりですね。

意外いがいな頼朝よりともの性格せいかく 〜知しられざる一面いちめん〜

頼朝よりともは強つよい武将ぶしょうというイメージがありますが、実じつは：

• とても慎重しんちょうで、よく考かんがえて行動こうどうする
• 家族かぞくを大切たいせつにする優やさしい人ひと
• 新あたらしい仕組しくみを考かんがえるのが得意とくい
• 部下ぶかの意見いけんをよく聞きく

という性格せいかくだったそうです。戦たたかいだけでなく、平和へいわな世よの中なかを作つくることも大切たいせつにしていたんですね。

頼朝よりともの最期さいご 〜その後ごの日本にっぽん〜

1199年ねん、頼朝よりともは53歳さいで亡くなりました。馬うまから落おちてケガをしたことがきっかけだったと言いわれています。でも、頼朝よりともが作つくった鎌倉幕府かまくらばくふは、その後ご約やく150年ねんも続つづきました。

さらに、頼朝よりともが始はじめた武士ぶしによる政治せいじは、なんと約やく700年ねんも続つづいたんです！今いまの日本にっぽんの警察けいさつや自衛隊じえいたいも、もとをたどれば、頼朝よりともが作つくった武士ぶしの仕組しくみから発展はってんしてきたと言いえます。

頼朝よりともから学まなべること 〜現代げんだいに生いきる私わたしたちへ〜

頼朝よりともの人生じんせいからは、たくさんの大切たいせつなことを学まなべます：

• どんな苦くるしい時ときも、あきらめない心こころを持もつこと
• 目標もくひょうに向むかって、しっかり計画けいかくを立たてること
• 仲間なかまと協力きょうりょくすることの大切たいせつさ
• 新あたらしいことに挑戦ちょうせんする勇気ゆうき

頼朝よりともは、つらい少年時代しょうねんじだいを乗のり越こえて、日本にっぽんの歴史れきしを大おおきく変かえました。夢ゆめを持もち続つづけ、それを実現じつげんするために努力どりょくを重かさねた頼朝よりともの生いき方かたは、今いまを生いきる私わたしたちにも、大おおきな勇気ゆうきと希望きぼうを与あたえてくれます。

みなさんも、源頼朝みなもとのよりとものように、自分じぶんの夢ゆめに向むかって頑張がんばってみませんか？きっと、すてきな未来みらいが待まっているはずです！