はじめに
11月になると、テレビのCMや街のショッピングモール、インターネットのお店で「ブラックフライデー」という言葉をたくさん見かけるようになりますよね。
お店のチラシには「年に一度の大セール!」「店内全品が半額!」なんてワクワクするような文字が大きく並び、ゲームやおもちゃ、洋服などが信じられないくらい安いお値段で売り出されます。おうちの人と一緒に買い物に出かけて、お祭りのような大賑わいにびっくりしたことがある人もいるかもしれません。
でも、ふと不思議に思ったことはありませんか?
「ブラックって、英語で『黒』のことだよね? なんで黒い金曜日なんて呼ぶの?」 「金曜日っていうと、なんだか不吉な映画みたいでちょっと怖い感じがするけれど、悪い意味なのかな……?」
実は「ブラックフライデー」という名前には、怖がるどころか、お店の人も買いに来るお客さんもみんながニッコリ笑顔になる、とっても素敵な秘密が隠されているのです!
今回は、ブラックフライデーの意味や名前の由来、そして安さに惑わされずに賢く楽しくお買い物をするコツまで、小学生のみなさんに向けて分かりやすく解説していきます!
俺、お店で「ブラックフライデー」のポスターを見たとき、金曜日に何か悪い事件でも起きるのかと思ってドキドキしちゃったんだよな!
ふふ、はると、名前だけ聞くとちょっと不気味に感じちゃうわよね。でも本当は、みんながワクワクする前向きな理由があるのよ。一緒に確かめてみましょう!
なぜ「黒い金曜日」と呼ぶの?名前のひみつ
ブラックフライデーを日本語に直訳すると「黒い金曜日」になります。なんだか空が真っ暗になったり、不吉なことが起きたりしそうな響きですが、実はまったく逆の「最高にハッピーな理由」から名付けられました。その秘密を知るために、まずはブラックフライデーが生まれた国、アメリカへ目を向けてみましょう!
生まれた場所はアメリカ!「感謝祭」の次の日
ブラックフライデーが誕生したのは、日本から遠く離れたアメリカ合衆国です。
アメリカには、毎年11月の第4木曜日に「感謝祭(サンクスギビングデー)」という国を挙げた大祝日があります。日本のお正月のように、遠くに住んでいる家族や親戚が一つの家に集まり、大きな七面鳥のローストなどのごちそうを食べながら、「今年も豊かな作物が実って、みんな元気に過ごせてよかったね。ありがとう」と神様や家族に感謝を伝えるとても大切な日です。
そして、この感謝祭が終わった「次の日の金曜日」こそが、ブラックフライデーなのです!
感謝祭の木曜日に続いて金曜日もお休みにする人が多く、アメリカでは木・金・土・日の4連休になります。家族みんなでのんびり過ごした翌日、「さあ、来月のクリスマスに向けて、子どもたちや大切な人へのプレゼントを買いに行こう!」と、街中の人々が一斉にお買い物へ出かけるスタートの日になったのです。
「赤字」が「黒字」に大逆転する特別な日!
では、どうして「ブラック(黒)」という言葉が使われるようになったのでしょうか? その答えは、お店屋さんが毎日の売り上げを記録する「帳簿(売上ノート)」に隠されています。
お店を続けるためには、商品を仕入れるお金や、お店の電気代、働いてくれる店員さんへのお給料など、たくさんのお金がかかります。売れた金額よりもかかったお金のほうが多くて損をしている状態を、経済の言葉で「赤字」と呼びます。昔はお店のノートにマイナスの数字を「赤いインク」で書いていたことから、こう呼ばれるようになりました。赤信号と同じで、「このままだとお店がピンチになっちゃうよ!」という危険なサインです。
しかし、感謝祭の翌日の金曜日は、クリスマスプレゼントを求めるお客さんが朝から晩までひっきりなしにお店へ押し寄せます。お店中の商品が飛ぶように売れて、普段は赤字に悩んでいたお店も一気に大儲けになるのです!
利益が出てお金がプラスになっている状態は、売上ノートに「黒いインク」で書きます。これを「黒字」と呼びます。
つまり、「お店のノートが真っ赤から一気に真っ黒(黒字)になるくらい、街中のお店が大繁盛する金曜日!」という意味を込めて、「ブラックフライデー」と呼ばれるようになったのです!
お店がピンチの「赤字」
売れたお
金より
使ったお
金が
多くて
損をしている
状態!
昔の
売上ノート(
帳簿)に「
赤いインク」で
書いていた
お
店の
人にとっては「
赤信号」のように
困るピンチのサイン!
商品がたくさん
売れてしっかり
利益が
出ている
状態!
昔の
売上ノート(
帳簿)に「
黒いインク」で
書いていた
お
店中のみんなが
笑顔になるハッピーな
大成功のサイン!
昔はフィラデルフィアという街の警察官が、「買い物客や車が道路にあふれて大混乱になる真っ暗な金曜日だ!」と嘆いて呼んだのが始まりとも言われていますが、今では「お店が黒字になって経済が元気になる嬉しい日」というポジティブな意味として世界中に定着しています。
へえー!ノートの赤字が黒字になるからブラックフライデーなのか!お店のノートが真っ黒になるくらい売れるなんて、サッカーの試合で大逆転ゴールを決めたときくらい爽快だな!
ふふ、はると、分かりやすい例えね!赤字だとお店の人も困ってしまうけれど、黒字になれば働く人たちもみんな笑顔になれるものね。「黒」という色には、大繁盛という嬉しい意味が込められていたのね。
お店はお祭り騒ぎ!アメリカと日本のようす
ブラックフライデーがどんな日なのか分かると、実際にお店がどんな様子になっているのか気になりますよね。本場アメリカの熱気と、最近の日本の盛り上がりを見比べてみましょう!
夜中から大行列!?アメリカの本気セール
本場アメリカのブラックフライデーは、まさに国中を巻き込んだメガトン級のお祭り騒ぎです!
多くのお店では、朝の5時や6時はもちろん、なんと木曜日の夜中(深夜0時)からオープンするところもあります。お客さんのお目当ては、普段なら何万円もする大型テレビや最新のパソコン、人気のゲーム機などです。これらが半額以下のびっくり価格で売り出されるため、人々は何時間も前から、ときには前日の昼間から毛布や温かい飲み物を持ってお店の前に大行列を作ります。
まるで大人気ゲームの発売日や、テーマパークの人気アトラクションのようですね。
そしてカウントダウンの合図とともにドアが開くと、待っていたお客さんたちが目当ての売り場へダッシュ! 大きなカートいっぱいに商品を詰め込んでレジへ向かいます。この熱気あふれるニュース映像は、毎年11月になると世界中で話題になっているんですよ。
日本でも大人気!11月を盛り上げる大セール
「アメリカのお祭りなら、日本には関係ないのかな?」と思うかもしれませんが、実は日本でも2016年ごろからブラックフライデーが急速に広まりました。
イオンなどの大型ショッピングモールをはじめ、トイザらスのようなおもちゃ屋さん、家電量販店、さらにはAmazonや楽天市場といったインターネット通販でも、11月の第4金曜日を中心に大規模なセールが行われています。
日本でブラックフライデーが始まったのには、ちゃんとした理由があります。日本では12月になるとクリスマスやお正月準備でお買い物が増えますが、11月は季節の変わり目で目立ったイベントがなく、お買い物をする人が少なくなりがちな時期でした。そこで、「アメリカの楽しいセールを取り入れて、日本のみんなにもお得にお買い物を楽しんでもらおう!」とお店が企画したのです。
日本のブラックフライデーでは、「黒」にかけたユニークなイベントもたくさんあります。
- 「黒(96)」にちなんで、96円や960円均一の目玉商品が出る
- パッケージが真っ黒なお菓子や、黒い服の限定セールが行われる
- 黒毛和牛や黒豚など、名前に「黒」がつく美味しい食べ物が安くなる
街を歩いているだけでも、黒をテーマにした飾り付けがたくさんあって、見ているだけで楽しくなってきますね!
夜中から並んで目当ての売り場へダッシュするなんて、アメリカの熱気はすげーな!日本でも「96円セール」とかやってるなら、おこづかいを握りしめて見に行きたくなるぞ!
本当にお祭りみたいでワクワクするわよね。でもはると、お店にはたくさんの人が集まるから、お買い物に行くときは迷子になったり怪我をしたりしないよう、おうちの人としっかり手を繋いで行動しましょうね。
失敗しない!賢くお買い物をする3つのコツ
お店に行くと、あちこちに「大特価!」「80%オフ!」「今買わないと損!」といったカラフルな看板が並んでいて、見ているだけで胸がドキドキしてきますよね。
でも、ここでちょっと深呼吸! セールの熱気に流されてしまうと、後で思わぬ大失敗をしてしまうことがあります。
「安いから買っちゃったけれど、家に帰ったら全然使わなかった……」 「気がついたら大切なおこづかいが全部なくなって、本当に欲しかった物が買えなくなっちゃった!」
こんな悲しい後悔をしないために、小学生のみなさんが賢くハッピーにお買い物をするための「3つのコツ」を伝授します!
STEP 1
おこづかいの「予算」を先に決めよう!
「今日は2,000円まで使う!」と、お買い物に出かける前に自分で使えるお金の上限(予算)をはっきり決めておきましょう。いくら商品が安くなっていても、持っているお金を全部使ってしまっては意味がありません。「この金額の中で一番気に入ったものを選ぶぞ」と決めておくことが、無駄遣いを防ぐ一番の武器になります。
STEP 2
欲しいものの「ふだんの値段」を調べておこう!
セールが始まる前に、自分が本当に欲しいものの普段の値段をノートにメモしておきましょう。「50%オフ!」と書かれていても、もともとの値段が高く設定されていて、実は普段とあまり変わらない……なんてことも世の中にはあります。「本当に安くなっているかな?」と見極める探偵のような冷静な目を持つと、本物のお買い得品を見つけられますよ!
STEP 3
おうちの人と「買い物リスト」を作ろう!
お店に行く前に、メモ用紙に「今日買うもの」を書き出しておきましょう。そして、「リストに書いていないものは、いくら安くても今日は買わない!」とおうちの人と約束するのです。お買い得な文房具やお菓子が目の前に現れても、リストを見ることでグッと我慢でき、衝動買い(勢いで買ってしまうこと)をしっかり防げます。
お店の雰囲気に流されず、この3つのステップを守って作戦を立てれば、あなたも立派な「お買い物名人」になれますよ!
うっ……安いからって飛びついて、あとで「なんでこれ買ったんだろ…」って後悔するの、俺たまにやっちゃうんだよな……。今年のブラックフライデーは、事前にリストを作って作戦を立ててから挑むぞ!
えらいわ、はると!おこづかい帳をしっかり確認して計画的にお買い物ができたら、とってもかっこいいわよ。その前に、まずは学校の宿題をしっかり終わらせてから作戦会議ね!
まとめ
今回は、11月のビッグイベント「ブラックフライデー」の秘密や賢い買い物のコツについて解説しました。最後に大切なポイントをおさらいしておきましょう!
📝 今日のまとめノート
1
ブラックフライデーは11月第4金曜日から始まる大セール!:アメリカの感謝祭の翌日から始まる、クリスマス商戦のスタート合図!
2
お店が「赤字」から「黒字」になるのが名前の由来!:売上ノートが黒いインクで真っ黒になるほど大繁盛する、おめでたい日!
3
「予算・普段の値段調べ・買い物リスト」で賢くお買い物!:安いからと飛びつかず、計画的にお買い物を楽しもう!
🖍️ ✏️
ブラックフライデーは、欲しかったものが安く手に入るだけでなく、「お金をどうやって大切に使うか」を考える素晴らしいチャンスでもあります。
おうちの人と一緒にお買い物の作戦を立てて、賢くお得に、笑顔いっぱいの楽しい時間を過ごしてくださいね!
ひまり、ブラックフライデーの仕組みも賢い買い方のコツもバッチリわかったぞ!俺、貯めてきたおこづかいで新しいサッカーボールをお得にゲットできるか、お母さんに相談してみるぞ!
ふふ、素敵な目標ね!欲しいものをじっくり選んで賢くお買い物ができれば、家族みんなが笑顔になれるわ。みんなもルールを守って、楽しいお買い物の思い出を作ってね!