はじめに
「秋分の日って、昼と夜の長さがピッタリ半分こになる日なんだって!」「しかも、毎年カレンダーの日付が変わる不思議な祝日らしいよ!」
9月下旬になるとやってくる国民の祝日「秋分の日」。学校がお休みになって連休(シルバーウィーク)になることも多く、楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。
でも、「秋分の日って何を祝う日なの?」とお家の人や友達に聞かれたら、パッと答えることができますか?
「秋の始まりをお祝いする日?」「おいしいおはぎを食べる日?」――もちろんそれも大正解ですが、実は秋分の日には、地球と太陽の壮大な天文学の秘密や、大昔から日本人が大切にしてきた文化がたくさん隠されています。
この記事では、秋分の日に昼と夜の長さがピッタリ半分になる理由や、お彼岸にお墓参りをしておはぎを食べるわけ、そして毎年日付が変わる不思議なカレンダーの仕組みまで、小学生にもわかりやすく楽しく解説します!
9月の連休ってめっちゃ嬉しいよな!でも秋分の日って、何を祝う日なのか実はよく知らなかったぜ!
ふふ、学校がお休みなのは嬉しいけれど、実は地球の動きや昔からの大切な文化が深く関係しているのよ。一緒に調べてみましょう、はると!
昼と夜の長さがピッタリ半分になる秘密とは?
夏休みを思い出してみてください。夕方の6時や7時になっても外はまだ明るくて、たっぷり遊べましたよね。逆に真冬になると、夕方5時にはもう外が真っ暗になってしまいます。このように、季節によって「太陽が出ている昼の長さ」と「暗い夜の長さ」は変化しています。
ところが、秋分の日はとても特別な日です。なんと「昼の長さ」と「夜の長さ」がほぼピッタリ同じ(約12時間ずつ)になるのです!
なぜそんな不思議な現象が起きるのでしょうか?その秘密は、地球の傾きと太陽の通り道にあります。
地球は、コマのように自転(自分でクルクル回ること)しながら、1年かけて太陽の周りをぐるぐる回っています(公転)。このとき、地球の軸(地軸)はまっすぐではなく、約23.4度ほど少し斜めに傾いています。
- 夏(夏至のころ):日本がある北半球が太陽のほうへ傾くため、太陽が高いところを通り、昼が一番長くなります。
- 冬(冬至のころ):北半球が太陽と反対側に傾くため、太陽が低いところを通り、昼が一番短くなります。
- 春と秋(春分・秋分):夏と冬のちょうど中間にあたり、地球の傾きが太陽に対して真横を向きます。
この秋分の日には、太陽が「真東」から昇り、「真西」へと沈みます。地球全体に太陽の光がちょうど均等に当たるため、昼と夜の長さが半分こになるのです。
※実際には、大気によって太陽の光が曲がるなどの理由で、昼のほうが数分だけ長く感じられますが、天文学的には「昼と夜が半分こになる境目の日」とされています。秋分の日を過ぎると、毎日少しずつ夜が長くなっていき、本格的な秋と冬へと向かっていきます。
昼と夜が12時間ずつ半分こになるなんて、地球のバランスが完璧な日なんだな!真東から昇って真西に沈むのもスッキリして気持ちいいぜ!
ええ。秋分の日を境目にして、これから少しずつ夜が長くなって涼しい秋が深まっていくのよ。「秋の夜長」という言葉があるのも納得ね。
なぜ「お墓参り」をして「おはぎ」を食べるの?
秋分の日になると、家族みんなでおじいちゃん・おばあちゃんの家に行ってお墓参りをしたり、甘くておいしい「おはぎ」を食べたりする習慣があります。実は、日本の法律でも秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日」と定められています。
秋分の日を中心とした前後3日間(合計7日間)の期間を「お彼岸」と呼びます。では、なぜお彼岸にお墓参りをするのでしょうか?
ご先祖様の世界とつながる「お彼岸」の考え方
昔の日本の仏教の教えでは、ご先祖様がいる天国の世界(極楽浄土=ごくらくじょうど)は「はるか西の彼方」にあると信じられていました。このご先祖様の世界を「彼岸」と呼び、私たちが生きているこちらの世界を「此岸」と呼びます。
秋分の日は、太陽が真東から昇って「真西」に沈む日ですよね。そのため、昔の人々は「太陽が真西に沈む秋分の日は、こちらの世界とご先祖様の世界が一直線につながり、一番思いが通じやすくなる特別な日」と考えました。そこで、家族でご先祖様のお墓へ行き、日頃の感謝を伝えるようになったのです。
「おはぎ」を食べる理由と「ぼたもち」との違い
お彼岸といえば、もち米を小豆のあんで包んだ「おはぎ」がおなじみです。これにも昔の人の知恵と感謝の気持ちが込められています。
小豆の赤い色には、古くから「悪い病気や災いを追い払う力(魔除け=まよけ)」があると信じられていました。また、秋はちょうど小豆やお米が収穫される実りの季節です。ご先祖様に「今年もおいしい作物がたくさんとれました。ありがとうございます」と感謝を込めてお供えしたのが、おはぎの始まりです。
ところで、春のお彼岸には「ぼたもち」を食べますよね。「ぼたもち」と「おはぎ」は実は同じお菓子なのですが、季節によって呼び名や作り方に違いがあります。
🔥 春の「ぼたもち」
- 名前:春に咲く「牡丹」の花にちなんで名付けられた!
- あんこ:前年に収穫して冬を越した小豆は皮が少し固いため、皮を取り除いた滑らかな「こしあん」で作ることが多い!
🛡️ 秋の「おはぎ」
- 名前:秋に咲く「萩」の花にちなんで名付けられた!
- あんこ:秋にとれたばかりの柔らかい新小豆を使うため、風味豊かな皮ごとつぶした「粒あん」で作ることが多い!
このように、食べる季節の花や小豆の旬に合わせて名前やあんこの種類を変えているなんて、昔の日本人の風情と工夫が感じられますね。
へえー!ぼたもちとおはぎって、春と秋の花の名前からついていたのか!粒あんとこしあんの違いも、小豆がとれる季節が関係してるなんて知らなかったぜ!
昔の人の季節を大切にする心や、ご先祖様への感謝の気持ちが、おはぎひとつにも詰まっているのね。感謝しながら食べるともっとおいしく感じられそうね。
秋分の日って毎年日付が変わるって本当?
カレンダーを見ていて、「あれ?秋分の日って何日だっけ?」と思ったことはありませんか?
実は、日本の祝日の中で「春分の日」と「秋分の日」のふたつは、毎年カレンダーの日付が変わる可能性がある特別な祝日なのです。
「こどもの日(5月5日)」や「文化の日(11月3日)」のように日付が固定されていません。秋分の日は、年によって「9月22日」になることもあれば、「9月23日」になることもあります。
なぜ日付が変わるのでしょうか?その理由は、地球が太陽の周りを回る時間にあります。
地球が太陽を1周する時間は「365日」ピッタリではない!
私たちは1年を「365日」として生活しています。しかし、地球が太陽の周りを正確に1周(公転)するのにかかる時間は、ピッタリ365日ではありません。
正確には、「約365日 + 5時間49分(約6時間)」かかっています!
つまり、カレンダーの1年(365日)よりも、実際の地球の動きは約6時間分だけ長くなっています。そのため、地球が「秋分になるポイント(秋分点)」を通過する時間は、毎年約6時間ずつ後ろへズレていくのです。
4年に1度「うるう年(2月29日)」を作って約24時間(1日分)のズレをまとめて直していますが、それでも年によって秋分点を通過する日付が9月22日になったり23日になったりします。
❓ Q. 秋分の日はどうやって決めているの?
💡 A. 国の研究機関である「国立天文台」が、地球と太陽の動きを精密に計算して決定しています。そして毎年2月の最初の官報(国のお知らせ)で、翌年の秋分の日が正式に発表されるんだよ!
普段見ているカレンダーの祝日にも、宇宙と天文学の精密な計算が使われているなんて、とても面白いですよね。
祝日の日付が地球の公転のズレで決まるなんて、宇宙スケールでめっちゃカッコいいぜ!カレンダーって天文学の計算でできてるんだな!
そうなの。地球が太陽の周りを回るわずかな時間のズレを、昔から人間が工夫してカレンダーに反映させてきた知恵の結晶なのよ。
まとめ
秋分の日について、天文学の仕組みから伝統行事、カレンダーの秘密まで解説してきました。大切なポイントを振り返ってみましょう。
📝 今日のまとめノート
1
昼と夜が半分こ!:太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ12時間ずつ同じになる季節の変わり目の日!
2
お彼岸とお墓参り!:太陽が真西(極楽浄土の方角)に沈むことから、ご先祖様に感謝を伝えるお彼岸の期間。魔除けと収穫感謝を込めて「おはぎ」を食べる!
3
ぼたもちとおはぎの違い!:春は「牡丹」、秋は「萩(粒あん)」と、季節の花や小豆の旬に合わせて呼び分ける!
4
日付が変わる祝日!:地球が太陽を回る時間が「365日+約6時間」のため、年によって9月22日や23日に変わる!
🖍️ ✏️
秋分の日は、「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、夏の厳しい暑さが落ち着いて過ごしやすい秋が始まる合図でもあります。
今年の秋分の日には、空を見上げて太陽の通り道を観察してみたり、ご先祖様に感謝しながら家族でおいしいおはぎを味わってみてくださいね!
秋分の日って、宇宙の仕組みからおいしいおはぎの歴史まで、知れば知るほど面白い発見がいっぱいだったぜ!今年の秋分の日には、家族でおはぎを食べながらこの話を教えてあげるぞ!俺、粒あんのおはぎなら3個はおかわりできちゃうぜ!
ふふ、食べすぎには注意だけど、はると、とっても素敵な過ごし方ね!季節の変わり目を感じながら、涼しくて過ごしやすい秋を思いっきり楽しみましょうね!